Jira Service Management 新機能リリース 2024-06

Atlassian のリリースノート」と「Atlassian Community ※1」で Atlassian が提供している情報から新機能や注意事項、今後のリリース情報をご紹介します。

用語の定義

  • 重要:大きな機能改善、おすすめの機能

  • 注意・お知らせ:機能制限や、ユーザー側で作業が必要になる設定変更などのお知らせ

  • 一般公開:試用期間を経て全環境で利用開始された機能

  • アルファ版 / ベータ版:試用目的でリリースされた開発中の機能

  • EAP(アーリーアクセスプログラム):申し込みをするとリリース前の新機能をいち早く試用できるプログラム情報

※1 Atlassian Community で発信される情報は、開発中の機能や EAP など、未リリースのものが多く含まれます。

 

最新情報一覧


Atlassian リリースノート

課題ビューの折りたたみ可能なパネル グループで承認者を管理

少なくとも 1 つの承認ステップを持つ課題において、課題ビューにある "グランス パネル" の承認者設定を "折りたたみ可能なパネル グループ" エクスペリエンスで置き換えました。

承認ステップを持つ課題で承認者を追加または削除するプロセスに変更はありませんが、アクセス ポイントと操作が少しだけ変わっています。

この改善はお客様やパートナーからいただいたフィードバックに対応したもので、課題ビューの右側のパネルのコンテキスト内で承認者を簡単に更新できるようにしています。

この変更を確認するには次の手順を利用します。

  1. 少なくとも 1 つの承認ステップを持つ課題を選択します。

  2. 課題ビューの右側の列でひし形アイコンをクリックして [承認者] パネル グループを展開します。

  3. ここから課題の承認者を管理できます。

image-20240628-074841.png
  1. 完了したらひし形アイコンを利用してグループを閉じます。


空白のリクエスト タイプの作成: 詳細画面の更新

※企業管理対象プロジェクトのみ

Jira Service Management で空白のリクエスト タイプを新しく作成するときに、詳細を編集するための新しい画面を導入しました。

これまでは、[リクエスト タイプを作成] > [空白を作成] の順に選択するとモーダルが表示され、ユーザーはそこから 2 段階のプロセスを利用してリクエスト タイプの名前、説明、アイコン、課題タイプ、およびポータル グループの更新を行っていました。

これを、リクエスト フォームのプレビューを閲覧しながら同じ情報を単一のビューで簡単に確認および更新できる、単一の画面で置き換えました。

変更内容を確認するには次の手順を利用します。

  1. サービス プロジェクトで [プロジェクト設定] > [リクエスト タイプ] の順に移動します。

  2. [リクエスト タイプの作成] > [空白を作成] を選択します。

  3. 画面の左側に、新しいリクエスト タイプの名前、説明、アイコンを編集するオプションがあります。 また、課題タイプを選択し、リクエスト フォームを表示するポータル グループを選択 (または作成) することもできます。

  4. 画面の右側に、新しいリクエスト タイプのフォームのプレビューが表示されます。 空白のリクエスト タイプにはプレースホルダーとして 1 つの要約フィールドのみが含まれているため、要件に合わせてあとからリクエスト フォームをカスタマイズできます。

[リクエスト タイプを作成] > [テンプレートから作成] を選択して新しいリクエスト タイプを作成する場合、同じ画面を利用してリクエスト タイプの詳細を確認および更新します。

image-20240626-063154.png

メール ドメインでカスタマー組織の管理を合理化 重要

Jira Service Management にメール ドメイン機能を導入します。これは、カスタマー組織を管理するプロセスを自動化および合理化するために設計された、強力な拡張機能です。

サイト管理者や Jira Service Management の製品設定で許可されたエージェントはこの新機能を利用して、1 つのカスタマー組織に最大 10 個のメール ドメインを追加できます。このメール ドメインに一致するカスタマーは、対応する組織に自動的に追加されます。この機能は、カスタマー組織の管理を簡素化し、手動作業を減らして、Jira Service Management の設定内容の全体的な効率を高めることを目的としています。メール ドメインを利用してカスタマーを組織に自動的に振り分ける方法


新しいリクエスト タイプ テンプレート

テンプレート ライブラリで、次のカテゴリに新しいリクエスト タイプ テンプレートを追加しました。

  • 分析

  • カスタマー サービス

  • デザイン

  • 設備

  • 財務

  • 人事

  • 法務

  • マーケティング

  • 営業


エンタイトルメントの詳細を課題に表示

※企業管理対象プロジェクトのみ

Jira Service Management の製品とエンタイトルメントに新しい機能を追加しました。今後は、エンタイトルメントの詳細フィールドを課題に表示するかどうかを選択できます。これにより、エージェントがサポート ケースに取り組む際に、カスタマーやそのエンタイトルメントについて追加のコンテキスト情報を確認できます。

エンタイトルメントの詳細フィールドを課題に表示する方法は以下の通りです。

  1. 左側のナビゲーションから [製品] を選択します。

  2. [資格を管理] を選択します。

  3. [フィールドを作成] を選択します。

  4. フィールドの名前を入力してフィールド タイプを選択します。

  5. [作成] を選択します。

  6. フィールドを課題ビューに表示するには、[課題ビューに表示] の下にあるトグルを有効にします。

課題にエンタイトルメントの詳細フィールドを表示する方法をご確認ください


新しい [エンタイトルメント] フィールド

※企業管理対象プロジェクトのみ

Jira Service Management の新しい製品とエンタイトルメント機能に合わせて新しいカスタム フィールドを追加しました。エージェントはこのフィールドを利用して、カスタマーのエンタイトルメント状況をプロジェクト内で確認し、課題で作業する際に追加のコンテキストを得ることができます。


製品とエンタイトルメント用の新しい JQL 関数

※企業管理対象プロジェクトのみ

製品とエンタイトルメント用に 2 つの新しい Jira クエリ言語 (JQL) 関数を追加しました。これらの関数を利用すると、エンタイトルメントの詳細や特定の製品に基づいた検索を行えます。

JQL 関数の詳細


ナビゲーションのグループ ラベルの変更

プロジェクト ナビゲーションの [チャンネル & ユーザー] グループ ラベルを更新し、有効化されたときに表示されるオプション機能により良く対応できるよう、[ディレクトリ] に変更しました。


Slack チャンネルからインシデントを素早く作成

Slack チャンネルからインシデントを直接作成できるようになりました。任意の Slack チャンネルで /jsmops create incident コマンドを利用して、インシデントの詳細を入力できます。インシデントを作成すると、インシデントを新しい Slack チャンネルにリンクするか既存のチャンネルにリンクするかを選択できます。
インシデントが作成されると、インシデントの詳細、更新、アクションのすべてが利用可能になり、影響を受けるサービスの対応者が自動的にチャンネルに追加されます。

Slack をJira Service Management に接続する方法を確認する


ウィジェットのリクエスト フォームのスマート化

※企業管理対象プロジェクトのみ

ユーザーがウィジェットのリクエスト フォームに情報を追加した際に、ウィジェットを閉じたり web サイトの別の場所に移動したりした場合も、変更内容が保存されるようになりました。このデータはページを更新した場合にのみ失われます。


ウィジェットのリクエスト フォームで複数のファイルをアップロード

※企業管理対象プロジェクトのみ

ウィジェットのリクエスト フォームに、複数のファイルをまとめてアップロードできる改善された新機能が追加されました。


フォームを複数の言語に翻訳

複数の言語のカスタマー向けにフォームを表示する必要がありますか? Jira Service Management のフォームに翻訳を追加し、カスタマーが希望する言語でリクエストを登録できるようにすることができるようになりました。

フォーム ビルダーに移動し、[翻訳] タブを選択してお試しください。言語を追加したり、フィールドやリッチな書式設定要素に翻訳を追加したりして、準備ができたらカスタマーがアクセスできるようにしましょう。 


フォームに翻訳を追加する方法の詳細

 

AI による課題のトリアージ機能に関する UI の軽微な変更

※ Premium プラン以上の限定機能です

AI による課題のトリアージ機能にいくつかの軽微な変更を加えました。更新できない課題は、一目で確認しやすく理解しやすいようにグループ化されています。


Atlassian Intelligence を利用して課題のリクエスト タイプを更新する

※ Premium プラン以上の限定機能です

Atlassian Intelligence で複数の課題に対して新しいリクエスト タイプを提案する、新しい機能をリリースしました。これは、リクエストをメールで受信していて、メール リクエスト リクエスト タイプで多数の課題が発生した場合に特に役立ちます。Atlassian Intelligence のトリアージ機能を使用すると、これらの課題をより適切なリクエスト タイプに簡単に更新できます。

Atlassian Intelligence で課題のリクエスト タイプを更新するには、次の手順に従います。

  1. キューで課題を選択します。

  2. [ トリアージ] を選択します。

  3. 提案を確認し、更新する課題を選択します。

  4. [適用] を選択します。


アセットの使用傾向を確認する

※ Premium プラン以上の限定機能です

数か月前、Jira 設定 > 製品 > 機能の使用状況でインスタンス内のアセット オブジェクトの数を追跡する機能を導入しました。新しい使用状況グラフで、時間の経過とともに保持されたオブジェクトの数を確認できるようになりました。これは、特定の時点でのオブジェクト作成の急増や減少を特定したい場合に役立ちます。


アセット機能用の簡潔かつ保存可能なレポート

※ Premium プラン以上の限定機能です

必要なデータを必要なときに確認するプロセスを簡素化するため、アセット ダッシュボードを 4 つの異なるレポートに分割して、明確なインサイト情報、改善されたナビゲーション、および効率性を実現しました。また、カスタム レポート設定を保存できるようになったため、ユーザーはニーズに合わせたカスタマイズを行って保存し、それをあとから再利用して、より効率的なデータ分析が行えます。

アセット画面の右上の[レポート]をクリックするとレポート画面に遷移します。


アセット機能用のオブジェクト スキーマ ビューアー ロール 重要

※ Premium プラン以上の限定機能です ※ Confluence 連携

Confluence でアセット マクロを利用してアセット オブジェクトの読み取り専用リストを埋め込むユースケースを非常に便利にご利用いただいているとの声をいただいています。

これを受けて、アセット機能に新しいオブジェクト スキーマ ビューアー ロールを導入しました。オブジェクト ビューアーは、Confluence を含むアセット機能の外部において、対象のスキーマのすべてのオブジェクト データへの読み取り専用アクセスを持ちます。Jira Service Management ライセンスを持たないユーザーはアセット機能内でスキーマ ビューへのアクセス権を持たず、ライセンスの合計ユーザー数に計上されません。分け合うことは思いやることです。

アセット機能のロールの詳細をご確認ください

  1. サービス プロジェクトから、[アセット] > [オブジェクト スキーマ] の順に移動します。

  2. [スキーマ設定] を選択します。

  3. [ロール] タブを選択します。

  4. [オブジェクト ビューアーのセクションで、[ユーザー] または [グループ] の下のフィールドを選択し、新しいユーザーやグループを入力して追加します。これによって、現在設定中のオブジェクト スキーマにユーザーまたはグループが追加されます。

  5. Enter キーを押します。

 


Atlassian Community

サービスプロジェクトのリクエスト受信カスタムメールアドレスの上限拡張 重要

※ 企業管理対象プロジェクトのみ

これまで 1 つのサービスプロジェクトに対し 1 つのカスタムメールアドレスのみ設定可能でしたが、最大 10 個のカスタムメールアドレスを追加できるようになりました。
追加したメールアドレスにそれぞれ適切なリクエストタイプを設定することで、エージェントはメール経由でのリクエストをより効率的な方法で処理することができます。
加えて、メールリクエスト設定画面が改善され、より簡単に複数のメールアドレスを設定できるようになりました。

 

詳細はこちら
Now you can connect multiple support email addresses to your service project


「合理化されたインシデント UI 」への移行を簡単にするツール

「合理化されたインシデント UI 」への移行を簡単に行えるツールがリリースされました。

 

 

 

<移行ツールの確認方法>

  1. 画面右上の歯車アイコン>[製品] をクリックします。

  2. 運用メニューにある[ Opsgenie から Jira に移行する]をクリックします。

 

詳細はこちら


Atlassian Intelligence を活用したアラートのグループ化とインシデント事後レビュー( PIR )の作成 ベータ版

※ Premium プラン以上の限定機能です

最新の AIOps 機能であるアラートのグループ化とインシデント事後レビューの作成が、「合理化されたインシデント UI 」を利用するすべての環境にベータ版リリースされました。

 

1.アラートのグループ化

AI が重要なアラートや類似のアラートをグルーピングし、対応者は最も優先度の高いアラートに集中して対応をすることができます。また、過去のアラート情報から履歴情報を抽出し解決の手助けを行います。

 

2.インシデント事後レビュー( PIR )の作成

AI がインシデントの概要を生成するため、対応者のインシデント内容の振り返り工数を削減します。
インシデント事後レビューを日常業務に埋もれることなく行うことで、将来同様のインシデント発生を防ぐことができます。

※2024年7月時点では英語で回答生成される場合があります

 

詳細はこちら
New AIOps capabilities: Alert grouping & PIR creation now in beta


 

 

リックソフト株式会社 は、日本でトップレベルのAtlassian Platinum Solution Partnerです。
大規模ユーザーへの対応実績が認められたEnterpriseの認定をうけ、高度なトレーニング要件をクリアし、小規模から大規模のお客様まで対応可能な実績を示したパートナー企業です。


Copyright © Ricksoft Co., Ltd. プライバシーポリシー お問い合わせ