Jira Service Management 新機能リリース 2024-08
「Atlassian のリリースノート」と「Atlassian Community ※1」で Atlassian が提供している情報から新機能や注意事項、今後のリリース情報をご紹介します。
用語の定義
重要:大きな機能改善、おすすめの機能
注意・お知らせ:機能制限や、ユーザー側で作業が必要になる設定変更などのお知らせ
一般公開:試用期間を経て全環境で利用開始された機能
アルファ版 / ベータ版:試用目的でリリースされた開発中の機能
EAP(アーリーアクセスプログラム):申し込みをするとリリース前の新機能をいち早く試用できるプログラム情報
※1 Atlassian Community で発信される情報は、開発中の機能や EAP など、未リリースのものが多く含まれます。
最新情報一覧
- 1 Atlassian リリースノート
- 1.1 Jira Service Management でリクエストの作成にアクセスできるユーザーを制御 重要
- 1.2 単一のプロジェクトで複数のメール アドレスからサポート リクエストを受け取る お知らせ
- 1.3 エージェント署名に定型返信を利用
- 1.4 キューの編集エクスペリエンスの改善
- 1.5 Jira Service Management のボードで JQL クエリをサポート
- 1.6 リクエスト タイプに基づいてボードのカードに色を割り当て
- 1.7 仮想エージェントの使用状況のトレンドを確認する
- 1.8 アセットの使用状況のトレンドを確認する
- 1.9 アセット機能の基本フィルターから [キーワード一致] チェックボックスを削除 注意
- 1.10 カーディナリティが 1 より大きいアセット属性の順序を削除 注意
- 1.11 AQL や他のアセット検索エクスペリエンスにおいて TextArea 属性を検索できなくなります 注意
- 2 Atlassian Community
Atlassian リリースノート
Jira Service Management でリクエストの作成にアクセスできるユーザーを制御 重要
※企業管理対象プロジェクトのみ
特定のリクエストを作成できるユーザーを制御できるようになりました。
設定が適用されると、リクエストの作成時に該当のリクエストタイプが選択肢として表示されなくなります。
ユースケース
人事や法務などの機密情報を管理するチームに、特定のリクエストを作成できるよう制御できます。
リクエストの作成を特定のユーザーに設定する方法は、以下の通りです。
[プロジェクト設定] > [リクエストタイプ] を選択します。
鍵アイコンを選択します。
ユーザーもしくはグループを入力し、[追加]を選択し、[適用]を選択します。
単一のプロジェクトで複数のメール アドレスからサポート リクエストを受け取る お知らせ
※企業管理対象プロジェクトのみ
単一のプロジェクトでカスタマーからメールでリクエストを受信するメール アドレスを最大 10 件登録できるようになりました。新しいアトラシアン メール アドレスを作成するか、チームの既存のメール アドレスを選択できます。
複数のメール アドレスでメール チャンネルをセットアップする方法は、以下の通りです。
プロジェクト設定で [メール リクエスト] を選択します。
[アトラシアン メール アドレスを作成] または [外部メール アドレスを追加] を選択し、プロンプトに従ってセットアップを完了します。
エージェント署名に定型返信を利用
定型返信に個人署名を利用できるようになりました。これは、エージェントが課題ビューを利用してコメントを追加すると自動的に追加されます。署名には、名前、役職、連絡先などを含めることができます。
個人署名を追加する方法は、以下の通りです。
任意の課題の課題ビューに移動します。
[内部メモを追加] または [カスタマーに返信] を選択します。
[定型返信] を選択します。
[新しい返信を作成] を選択して新しいものを作成します。
以下の詳細を入力し、[保存] または [作成] を選択して署名を保存します。
利用可能なユーザー - エージェントが作成できるのは、個人用の定型返信に限られます。新しい定型返信を作成する場合は、[個人用] と[共有] のオプションが表示されません。プロジェクト管理者の場合は、[個人用] を選択します。
名前 - 一意の名前を付けます。
返信 - 署名を記載します。
[署名として利用] チェックボックスを選択します。
キューの編集エクスペリエンスの改善
Jira Service Management のキューの "ベーシック" 編集エクスペリエンスを改善しました。
この更新には、ドロップダウン フィールドの UI 改善や、キューの並べ替え時に複数のオプションが選択できる機能が含まれます。
キューの並べ替えは、以下の順番でソートされます。(Excelでいう SORT 関数に該当します)
以下の例では、[ラベル] と [キー] を並び順で選択します。
並び順に [ラベル] を選択します。(”昇順”でソートしています)
アルファベット順(A→Z)で並ぶため、MIM-4 の課題が 1番目にソートされます。
並び順に [キー] を選択します。
“A“ と “B“ のラベルを持つ課題は、[キー]の順番が適用されます。”A” ラベルの課題は、MIM-4, MIM-5の順に、”B” ラベルの課題は、MIM-2, MIM-3 の順にソートされます。
Jira Service Management のボードで JQL クエリをサポート
Jira Service Management のプロジェクトのボードで、Jira クエリ言語 (JQL) を使用してスイムレーンが作成できるようになりました。
JQL を利用してスイムレーンを追加する方法は、以下の通りです。
ボードから [その他のアクション] (•••) を選択し、[ボードを設定] を選択します。
設定メニューで [スイムレーン] を選択します。
[メソッドの選択] ドロップダウン リストから、[クエリ] を選択します。
リクエスト タイプに基づいてボードのカードに色を割り当て
リクエスト タイプに基づいてボードのカードに色を割り当てられるようになりました。
ボードのカードの色を設定する方法は、以下の通りです。
ボードから [その他のアクション] (•••) を選択し、[ボードを設定] を選択します。
設定メニューで [カードの色] を選択します。
[メソッドの選択] ドロップダウン リストから、[リクエスト タイプ] を選択します。
仮想エージェントの使用状況のトレンドを確認する
[機能の使用状況] で、Jira Service Management の仮想エージェントの使用状況について過去 6 ヶ月の使用状況をグラフ表示できるようになりました。
[Jira 設定] > [製品] > [機能の使用状況] 画面にて [仮想エージェント] タブからご確認いただけます。
アセットの使用状況のトレンドを確認する
※ Premium プラン以上の限定機能です
[機能の使用状況] で、Jira Service Management のアセットの使用状況についてインスタンス内のアセット オブジェクト数をグラフ表示できるようになりました。
これにより、時間の経過に伴うオブジェクト数の推移を追跡できます。
[Jira 設定] > [製品] > [機能の使用状況] 画面にて [アセット] タブからご確認いただけます。
アセット機能の基本フィルターから [キーワード一致] チェックボックスを削除 注意
※ Premium プラン以上の限定機能です
Jira Service Management のアセット機能において、フィルターの簡易検索 - 外部属性から [キーワード一致] チェックボックスを削除しました。
これまでの動作
簡易検索で [キーワード一致] チェックボックスにチェックを入れることにより、外部属性に対して LIKE 演算子での検索が簡単にできました。
外部属性は次の属性が該当します。プロジェクト
Bitbucket リポジトリ
Opsgenie
今後の動作
簡易検索では外部属性に対して LIKE 演算子のクエリは実行できません。EQUALS, IN 等の演算子のクエリは引き続き実行できます。
また、AQL による詳細検索では引き続き LIKE 演算子で検索ができます。
カーディナリティが 1 より大きいアセット属性の順序を削除 注意
※ Premium プラン以上の限定機能です
Jira Service Management のアセット機能において、属性の最大カーディナリティが 1 より大きい場合(複数の値が設定可能な場合)、次の機能がサポートされなくなります。
アセットの並べ替え
AQL の ORDER BY クエリ
※検索で実行は可能ですが結果に反映されません。
最大カーディナリティが 1 のすべての属性では引き続きサポートされます。
AQL や他のアセット検索エクスペリエンスにおいて TextArea 属性を検索できなくなります 注意
※ Premium プラン以上の限定機能です
Jira Service Management のアセット機能において、AQL やその他のアセット検索でテキスト領域属性が検索できなくなります。
検索したい情報が テキスト領域属性に含まれている場合、それを 1 つまたは複数のテキスト属性に移すことをおすすめします。
テキスト属性はこれまで同様に検索可能です。
オブジェクトタイプにつき120 属性の新しい制限事項 注意
パフォーマンス改善に伴い、Jira Service Management Cloud のアセット機能のオブジェクトタイプで設定できる属性数に上限が設定されることになりました。
詳細はこちら
Assets for Jira Service Management cloud will have a new limit of 120 attributes per object type
インシデント・コマンド・センター(ICC)機能の終了 お知らせ
先日、Jira Service Management Cloud でアラート、オンコール、インシデント対応機能にアクセスしやすくなったことを発表しました。
Resolve incidents faster in Jira Service Management - UI update!
このアップデートの一環として、2024年9月5日にすべてのクラウドのお客様を対象に、JSM インシデント課題ビューのインシデント・コマンド・センター(ICC)機能を終了します。
単一の Opsgenie 製品を契約しているお客様は、引き続き ICC 機能をご利用いただけます。
詳細はこちら
Deprecation of the incident command center feature in Jira Service Management Cloud
Jira Service Management のプロジェクト設定ナビゲーションのアップデート EAP
アーリーアクセスプログラムを利用して、Jira Service Management のプロジェクト設定ナビゲーションのアップデート版を先行お試しできます。(企業とチーム管理対象プロジェクト両方が対象となります)
詳細・EAP 申し込みはこちら
Early access program: updated project settings navigation in Jira Service Management
AI カスタマー感情分析 ベータ版
Jira Service Management 向けに AI カスタマー感情分析のベータ版をリリースしました。
Atlassian Intelligence を利用したこの機能は、サービスエージェントがカスタマーリクエストに優先順位をつける方法を改善し、効率的なサポート体験を提供できるように設計されています。
カスタマー感情分析を基にトリアージ
カスタマー感情分析機能は、AI を活用してカスタマーコメントの感情的なトーンを分析・解釈します
チケットのタイトル、説明、コメントなどの内容から、カスタマーの感情(ポジティブ、ニュートラル、ネガティブ)を評価し、課題フィールドに表示します
エージェントは、顧客のフラストレーションのレベルを即座に把握できるため、適切な優先順位をつけ、共感的でタイムリーな対応を確実に行うことができます
JQL の活用
サービスチームは JQL のSentiment(感情) フィールドを使用してカスタムキューを作成し、否定的な感情を持つチケットに迅速に対応することができます
カスタマーのサポート体験が強化されるだけでなく、エージェントはより効率的に作業し、貴重な時間を節約することができます
詳細はこちら
JSM チャットがデータレジデンシーに対応
JSM チャットデータがデータレジデンシーに対応しました。
会社規定でデータレジデンシーを日本に限定する必要がある場合、チャットデータも国内に保存できることで、より信頼性を維持して利用することができるようになります。
アトラシアンのデータレジデンシー機能については、こちらをご覧ください。
詳細はこちら
JSM Chat - Now compliant with Data Residency!
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