Jira Service Management 新機能リリース 2025-05
[Atlassian のリリースノート]と[Atlassian Community]で Atlassian が提供している情報から新機能や注意事項、今後のリリース情報をご紹介します。
用語の定義
重要:大きな機能改善/全エンドユーザーに影響がある変更
注意:一部のユーザーに影響がある変更/制限/廃止
おすすめ:リックソフトおすすめの機能
ベータ版:試用目的でリリースされた開発中の機能
EAP(アーリーアクセスプログラム):申し込みをするとリリース前の新機能をいち早く試用できるプログラム情報
※ 本ページでご紹介している情報は、お客様環境によってはリリース済みでない場合がございます。
最新情報一覧
顧客・組織・エンタイトルメントの属性に閲覧権限と編集権限が追加 おすすめ
顧客・組織のプロファイルとエンタイトルメントの属性について、閲覧制限と編集制限が掛けられるようになりました。
顧客や組織のプロファイル情報やエンタイトルメント(サポート契約など)情報に対して、閲覧権限と編集権限を細かく制御できるようになりました。
権限の種類 | 設定オプション | 説明 |
---|---|---|
閲覧権限 | エージェントのみ / 内部アクセス全員 | コラボレーターの閲覧可否を制御可能 |
編集権限 | Jira 管理者のみ / Jira 管理者とエージェント | エージェントによる誤操作防止のための制御が可能 |
ユースケース
1:セキュリティ重視の企業サポートチーム
背景
金融業界など、顧客情報の取り扱いに厳しい業界では、顧客プロファイルや契約情報(エンタイトルメント)へのアクセスを最小限に抑える必要があります。
設定例
閲覧権限 → 「エージェントのみ」
編集権限 → 「Jira 管理者のみ」
効果
コラボレーター(開発者など)が誤って顧客情報を閲覧・編集するリスクを回避。
情報漏洩リスクを最小限に。
2:複数部門で連携する大規模プロジェクト
背景
サポートチームと開発チームが密に連携して顧客対応を行うケースでは、コラボレーターにも顧客情報の閲覧が必要になることがあります。
設定例
閲覧権限 → 「内部アクセス全員」
編集権限 → 「Jira 管理者のみ」
効果
開発チームも顧客の背景を理解したうえで、より適切な技術的回答が可能に。
ただし、編集は管理者に限定することで、誤操作を防止。
3:スタートアップや小規模チームでの柔軟な運用
背景
少人数のチームでは、エージェントが顧客情報を直接編集する必要がある場合もあります。
設定例
閲覧権限 → 「内部アクセス全員」
編集権限 → 「エージェントも可」
効果
柔軟な運用が可能になり、対応スピードが向上。
管理者の負担を軽減。
4:誤操作による全体影響を防ぎたい
背景
過去に、あるプロジェクトのエージェントが誤って顧客の契約情報を変更し、他のプロジェクトにも影響が出た。
設定例
編集権限 → 「Jira 管理者のみ」
効果
編集を管理者に限定することで、全体への影響を防止。
Confluence の別サイトからナレッジを追加 おすすめ
サービスプロジェクトにより多くのナレッジを追加しやすくするために、同じ組織内の別サイトにある Confluence スペースをサービスプロジェクトにリンクできるようになりました。
Confluence スペースをプロジェクトにリンクすると、エージェントや顧客は、作業項目ビュー、ポータル、ヘルプセンター内でナレッジ記事にアクセスできるようになります。
【別サイトの Confluence スペースをリンクする手順】
プロジェクトから[プロジェクト設定]に移動し、[チャネルとセルフサービス]より、[ナレッジベース]を選択します。
[ナレッジを追加]を選択します。
ナレッジソースとして[Confluence]を選択します。
任意のサイトを選択します。
プロジェクトにリンクしたいスペースを選択します。
[リンク]を選択します。
プレイブックのコピーを作成する
[コピーを作成]オプションを使って、既存のプレイブックを複製できるようになりました。
【既存のプレイブックをコピーする方法】
[プロジェクト設定]>[プレイブック]を選択します。
その他のオプション[⋯]メニューから[コピーを作成]を選択します。
必要に応じてプレイブックを更新し、名前を変更します。
[プレイブックを作成]を選択して保存します。
ステークホルダー通知用のメールテンプレートを作成・管理する おすすめ
※ Premium プラン以上の限定機能です。
メールテンプレートを使用することで、ステークホルダー通知をすばやくカスタマイズし、時間を節約できるようになりました。
また、あらかじめ定義されたプレースホルダーや動的フィールドを使用できるため、重要な情報の記載漏れを防ぐのにも役立ちます。
【メールテンプレートを作成方法】
[設定(歯車)] より[製品] を選択します。
Jira Service Management の下にある [インシデント管理] を選択します。
[Eメールテンプレート] から[テンプレートを作成] を選択します。
テンプレートの 名前、送信者アドレス、返信先アドレス を入力し、必要に応じて ヘッダー画像をアップロード、メール本文を入力します。
[テンプレートを保存] を選択します。
ステークホルダー通知用メールテンプレート(例)
件名:🚨【重大インシデント発生】{{incident.name}}({{incident.id}})
本文:
関係者各位
以下の通り、重大インシデントが発生しております。
■ インシデント名:{{incident.name}}
■ インシデントID:{{incident.id}}
■ 発生日時:{{incident.startTime}}
■ 影響範囲:{{incident.impactSummary}}
■ 現在の対応状況:{{incident.status}}
■ 担当チーム:{{incident.ownerTeam}}
対応状況については、随時更新いたします。
ご不明点があれば、{{incident.contact}} までご連絡ください。
Jira Service Management 通知システム
メリット
通知の標準化:誰が送っても同じ品質の通知が可能
作業の効率化:テンプレートを使って数秒で通知作成
記載漏れ防止:プレースホルダーで必要情報を自動挿入
ご不明点は ヘルプデスク (要サポートサービス契約)までお問い合わせください。
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