Jira 入門編 - 課題を作る、編集する
このページでは、Jira に新しい課題を作ったり、編集する方法を説明します。
「課題」は Jira で情報を扱う単位です。
Jira で扱う情報の最小単位が、画面上の各項目に対応する「フィールド」です。フィールドをいくつかまとめたものが「課題」です。課題を束ねる単位が前に説明した「プロジェクト」です。プロジェクトよりも上位には「プロジェクトカテゴリ」という単位もあります。
フィールドに関しては、このドキュメントの範囲をこえるので説明しません。
Jira の課題は、後で説明するワークフローに沿って状態が変化していきます。課題で報告された内容に対応しながらワークフローを進めて課題を解決し、クローズさせると完了します。
- 1 新しい課題を作る
- 1.1 新しい課題の作成画面
- 1.2 新しい課題の表示画面
- 2 既存の課題を表示する
- 3 課題を編集する
- 3.1.1 (A) 課題内容の編集
- 3.1.2 (B) ワークフロー操作
- 3.1.3 (C) コメントの追加
- 3.2 ワークフロー操作
- 3.3 ステータスとトランジション
- 4 ウォッチ機能
- 4.1 課題をウォッチする/ウォッチを中止する
- 4.2 自動ウォッチ機能
- 5 投票機能
新しい課題を作る
Jira に課題を新しく作るには、画面の上部に表示されている「作成
」をクリックします。このボタンの表示されている画面であれば、どこからでも課題を作成できます。
現在の画面の上に、ポップアップ画面で「課題の作成」画面が開きます。
新しい課題の作成画面
この画面では、最初に課題を作りたい「プロジェクト」 を選び、次に課題の「課題タイプ」を選択します。項目名の最後に「*」が付いているフィールドは入力必須のため省略できません。
課題作成画面のフィールドは細かく設定できるため、画像とはフィールドが異なる可能性がございます。
(A) プロジェクト …… 課題を作成するプロジェクトを選択します。
(B) 課題タイプ …… 「バグ」「タスク」などから課題のタイプを選択します。プロジェクトと課題タイプの組み合わせにより、画面の内容が変わることがあります。
(C) ステータス…… プロジェクトのワークフローにおける課題の現在の位置を示します。
(D) 要約 …… 課題の見出しとして使用する要約です。課題の内容を簡潔にまとめてください。
(E) コンポーネント …… プロジェクトを構成する要素(「データベース」「ビジネスロジック」など)のどれにあたるかをを選択します。
(F) 説明 …… 課題の詳細な説明を記入します。
(G) 報告者 …… 課題の進捗などを管理するユーザーを指定します。デフォルトは課題の作成者です。
(H) 修正バージョン …… この課題で報告した内容が修正されるバージョンです。
(I) 優先度 …… 課題の優先度です。デフォルトでは「Highest」「High」「Medium」「Low」「Lowest」までの5段階があります。
(J) ラベル …… 課題を分類するためのラベルを指定します。
(K) 環境 ……「OS」「フーレムワーク」「ハードウェア」など、課題の対象となる環境です。
(L) 添付ファイル …… 課題にファイルを添付したいときに使用します。
(M) 影響するバージョン ……この課題で報告した内容が影響を与えているバージョンです。
(N) リンクされた課題 …… 関係ある課題をリンクさせることができます。
(O) 担当者 …… 課題の主担当となるユーザーを指定します。
(P) 親 …子課題がどの親課題に属しているかを設定するためのフィールドです。これにより、Jiraのタスクの階層構造が明確になります。
各フィールドの内容を入力できたら、画面右下の「作成
」ボタンをクリックして課題を作成します。
入力漏れがあったり、書式を間違えていたりすると、赤い文字でエラー内容が表示されます。エラーを確認して修正してください。
課題を作成できると、画面の左下に「課題 ~ の作成に成功しました。」というメッセージが表示されます。
「課題を表示
」をクリックすると作成した課題が表示されます。右端の×ボタンをクリックすると、メッセージを消すことができます。
新しい課題の表示画面
作成した課題を表示すると、以下のような画面になります。
課題の表示内容はプロジェクトや課題タイプ別の設定により異なっていることがありますが、それぞれ以下のような内容になります。
(A) プロジェクト…… クリックするとプロジェクト一覧に飛びます。
(B) プロジェクト名…… 課題の含まれているプロジェクトの名前です。
(C) 親を追加 …… 子課題がどの親課題に属しているかを設定するためのフィールドです。これにより、Jiraのタスクの階層構造が明確になります。
(D) 課題キー …… プロジェクトのキー+連番で自動的に採番されます。変更はできません。
(E)
追加 添付ファイルの追加やサブタスクの追加を行うことができます。
アプリ アプリ機能を開始することができます。(F) 説明 …… 課題作成時に指定した要約です。一行で課題の概要を表現しています。
(G) Category……複数のプロジェクトをグループ化して整理するためのカテゴリーを選択できます。
(H)サブタスク…… プラスボタンをクリックすると課題をさらにサブタスクに細分化することができます。
(I) リンクされた課題 関係ある課題をリンクしたり、web リンクや Confluence ページをリンクさせることができます。
(J) アクティビティ 課題を操作するための機能ボタンです。
(K)
フィードバックを送信 …… 課題ビューのフィードバックを送信できます。
ウォッチオプション …… ウォッチすると、課題に何らかのアクションがあった場合に通知を受け取ることができます。
投票オプション …… 投票すると重要だと考える課題をチームに伝えることができます。
共有 …… 他のユーザーと課題をメールや Slack で送信できます。
アクション …… XML 形式、Word 形式、印刷用フォーマットなど表示形式を変えるときに使いす。また、時間の管理やフラグを追加することなどができます。
(L)
ステータス …… プロジェクトのワークフローにおける課題の現在の位置を示します。
アクション ……自動化を管理、作成することができます。また、監査ログの確認ができます。
(M) 詳細
フィールドに設定された課題の詳細です。設定によっては非表示の項目もあります。
コンポーネント …… プロジェクトを構成する要素(「データベース」「ビジネスロジック」 など)のどれにあたるかをを選択します担当者 …… 課題の主担当となるユーザーを指定します。
報告者 …… 課題の進捗などを管理するユーザーを指定します。デフォルトは課題の作成者です。
開発 Jiraと外部の開発ツール(例: GitHub、Bitbucket、など)を連携することで利用できるフィールドです
ラベル …… この課題を検索するときなどに使う目印です。
Actual end 課題やプロジェクトが実際に完了した日付を記録します。
Story Points …… スプリント内の他の作業と比較して、タスク完了に必要な労力の量を表し
ます。
時間管理 …… 初期見積時間と実際に問題解決にかかった時間を入力します。
修正バージョン …… この課題で報告した内容が修正されるバージョンを選択します。
優先度 …… 課題の優先度です。デフォルトでは「Highest」「High」「Medium」「Low」「Lowest」までの5段階があります。
(N) その他フィールド
初期見積もり……課題の解決までに必要な工数の初期見積りです。「w」(週)、「d」(日)、「h」(時間)などの単位で指定します。
親 …… 課題を他の課題に関連させる場合、その親子関係を示します。
(O) Automation …… 動かした自動化の結果を確認することができます。
(P) Slack Discussion JiraとSlackを統合することで利用できます。特定のJira課題に関連するSlack上の会話や重要な情報をJira課題にリンクできます。
既存の課題を表示する
既存の課題を編集するには、まず編集したい課題を表示する必要があります。Jira には、課題を表示するための方法がいくつか用意されているので、代表的なものをご紹介します。
a.「クイック検索」に課題キーを入力する
課題のキーがわかっているときは、画面の右上に表示されている「検索」テキストボックスに課題の課題キーを入力し、[Enter]キーを押して検索します。
入力されたキーに対応する課題が登録されていたら、その課題が画面に表示されます。課題キーに誤りがあるときは、「検索条件に一致する結果が見つかりませんでした。」というエラーメッセージが表示されます。
課題キーのハイフン("-")よりも前の部分(プロジェクトのキー)しかわからないときは、その部分を「検索」テキストボックスに入力して[Enter]キーを押します。「スマートクエリ」機能が起動して、入力したキーに対応するプロジェクトの課題を表示します。編集したい課題が見つかったら、検索結果から編集したい課題をクリックします。
b. 課題ナビゲーターから検索
Jira 入門編 - 検索機能の課題ナビゲーターをご参照ください。
c. アクティビティストリームなどから指定する
Jira には、アクティビティストリームなど課題を表示する機能が多くあります。それらによって表示されている課題から、編集対象を選択することもできます。
以下の画面は、ダッシュボード画面に表示されているアクティビティストリームから課題を選択する例です。
「アクティビティストリーム」とは、自分に関連する課題など Jira の最近の作業状況を表示してくれる機能です。
アクティビティストリームに限らず、Jira で課題が表示されているところなら、どこからでも課題を編集できます。
課題を編集する
編集するために既存の課題を開くと、以下の画面が表示されます。
各項目の表示内容は、課題を新しく作成したときと同じです。
この画面では、主に (A) 課題内容の編集、(B) ワークフロー操作、(C) コメントの追加を行います。
(A) 課題内容の編集
課題に登録されている内容に誤りがあったときは、フィールドを直接クリックして編集できます。
(B) ワークフロー操作
プロジェクトの課題タイプ別に設定されているワークフローに従って課題を進めるには、この機能を使います。ワークフロー操作についての詳細はワークフロー操作をご覧ください。
(C) コメントの追加
課題の他の状態は変更せずに、コメントのみを追加します。画面上下二箇所にあります。作業のメモ、課題に関連した連絡など、いろいろな目的に使えます。コメント欄では Wiki マークアップが使用できます。
ワークフロー操作
チーム内の課題は Jira 上で課題を作成~完了までの経路をたどります。 課題がたどるこのような経路はワークフローと呼ばれ、作成した課題は設定されているワークフローに従ってステータスが変化していきます。
ステータスとトランジション
ワークフローは次の 2 つのコンセプトで定義されます。
ステータス : ワークフロー内の課題の位置
トランジション : 課題を別のステータスに移行すること
下の図はワークフローの一例です。大きな角丸四角形がステータス、矢印がトランジションになります。
課題を作成すると、基本的に「オープン」 へトランジションさせます。課題に取り掛かる準備ができたらステータスがオープンの課題を「進行中」にトランジションさせます。課題が解決したら、「完了」へトランジションさせて課題を終了させます。
ウォッチ機能
ウォッチ機能とは、表現を変えると課題を監視するための機能です。担当者や報告者という形で直接関係していない課題でも、ウォッチ設定しておくと変更されたりステータスが変わったりするたびに、Jira から通知を受け取れるようになります。
ウォッチ機能については、Atlassian のドキュメント「課題のウォッチ 」を参照してください。
課題をウォッチする/ウォッチを中止する
課題をウォッチするには、ウォッチしたい課題を開き右上に表示されている目のマークをクリックします。
ウォッチを開始すると「ウォッチの停止」と表示されます。表示の数字はその課題をウォッチしているユーザーの数です。権限があるユーザーで数字をクリックすると、ウォッチしているユーザーが誰か確認できます。
「ウォッチの停止
」リンクをクリックすると、課題のウォッチを中止します。
自動ウォッチ機能
Jira には、自分が報告したりコメントした課題を自動的にウォッチする「自動ウォッチ機能」があります。この機能により、自分の貢献した課題について継続的に通知を受け取れるようになります。この機能はデフォルトで有効になっていますが、無効にすることもできます。
機能を切り替える手順は以下の通りです。
[右上のアイコンをクリック] > [個人設定]をクリック
「課題をウォッチする」があるので、そこから設定を変更できます。ドロップダウンリストで有効/無効を切り替え、設定できたら「
変更を保存
」ボタンをクリックします。
自動ウォッチ機能の切り替えで影響を受けるのは、設定後の操作だけです。すでに自動ウォッチ機能でウォッチ設定されているものはウォッチ中のままになっています。
投票機能
Jira の投票機能とは、課題に対して優先して対応して欲しい、興味を持っているなど、注目していることを明らかにするための機能です。各課題につき一回だけ投票できます。
投票機能については、Atlassian のドキュメント「課題に投票する 」も参照してください。
課題に投票するには、右上に表示されているグッドボタンをクリックします。右側に表示されている数字が、現在の投票数です。
課題に投票すると、数字がカウントアップされます。グッドボタンをクリックし「投票を削除
」をクリックすると、投票を取り消すことができます。
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