Jira Cloud トライアル利用 チュートリアル
Jira Cloud はタスク管理・プロジェクト管理ツールです。
本ドキュメントでは、 Jira Cloud を手早く始めるための一連の操作・設定手順をご紹介します。操作に慣れたら、自社の運用に沿ってカスタマイズを行いましょう。
目次
サイトをつくる
Jira Cloud のトライアル環境を用意しましょう。
以下のドキュメントに従ってトライアル環境を作成してください。
サイトにログインしてプロジェクトを作成する
サイト(https://xxx.atlassian.net)にアクセスしてログインをします。
次にメンバーを招待する画面に遷移します。あとからメンバーを追加することもできます。
続行 を押して次に進みます。
次に、プロジェクトを作成するための質問が表示されます。
試しに以下の回答を選択して 次へ 進みましょう。
Jira を使った「経験がありません」を選択すると、「チーム管理対象 ※1」タイプが
作業の日程は「柔軟です」を選択すると「カンバン」テンプレートが選択されます。
今回は、「カンバン」テンプレート、「チーム管理対象」タイプで設定を進めます。
プロジェクトの名前に「タスク管理」、キーは「TASK」と入力します。
プロジェクトの詳細
名前:何を管理するプロジェクトか、わかりやすい名前をつけます
キー:プロジェクトの中に含まれる「課題(チケット、タスク)」には番号が振られます。プロジェクト名を省略したり、特徴を捉えらたものを英語大文字で入力します
キーに「TASK」と入力した場合の課題キー(番号)はTASK-1、TASK-2 のように割り振られます
プロジェクトを作成したら次に連携するツールを選択する画面が表示されます。あとから設定を追加することができますので、ここでは スキップ を選択します。
プロジェクトの作成が完了しました
ツアーを開始 を選択し、「カンバン」テンプレートで作成したプロジェクトの基本的な動作(4ステップ)を確認してください。
ナビゲーションバーの表示
Jira の画面上部には ナビゲーションバー※3と呼ばれるメニューが表示されます。
このナビゲーションバーでは、作成したプロジェクトを探したりユーザーを招待したり、といった機能にすばやくアクセスすることができます。
課題の作成
画面右側の「クイックスタート」で次にやるべきことを確認できます。
次のステップは「作業の小さなチャンクを特定」= 「課題(チケット、タスク)の作成」です。
ナビゲーション バーにある 作成 ボタンをクリックします。
課題の作成画面がポップアップ表示されました。
以下の赤枠の内容が入力できたら 作成 ボタンをクリックします。
「要約」には作業名を、「説明」には作業の詳細な内容を記載します。
「担当者」は作業を行う人を指定します。自分に割り当てる をクリックして、担当者を自分自身に設定しましょう。
「報告者」はこの課題を起票した人が設定されます。作業の進捗報告を受け取り、管理する人を指定します。
課題が作成されました
TASK ボード(カンバンボード)の「作業前」にカードが表示されています。
右側のクイックスタートはここで閉じて、画面を広く使いましょう。クイックスタートはのちほど再表示することができます。
課題の詳細画面
カードをクリックすると、課題の詳細を確認したり編集したりすることができます。
各画面の機能は以下の通りです。
機能 | 説明 | |
---|---|---|
1 | 親を追加 | 親課題を設定することができます。 課題を管理する際に課題同士の階層構造を使って「親課題」と「子課題」の関係を定義する仕組みです。これにより、タスクの依存関係を整理し、全体の進捗を一元管理できるようになります。 |
2 | 課題キー | プロジェクトキー+番号で、課題に対して課題キーが自動的に割り振られます。 |
3 | 要約 | 課題のタイトルで、作業の簡単な内容を表します。 |
4 | 添付ファイル | 添付ファイルを添付することができます。作業を進めるにあたり参考となる資料を添付します。 |
5 | 子課題を追加 | 課題をさらに細かい作業に分割する際に利用します。子課題(サブタスク)ごとに異なる担当者を割り当てることができるため、担当者が分かれる作業や期日が異なるものはサブタスクに分割するといいでしょう。 |
6 | 課題をリンク | 関連する課題をリンクします。異なるプロジェクトで関連する作業がある場合はリンクしておくと、関連作業のステータス(進捗状況)が把握できます。 |
7 | 説明 | 課題の詳細を表します。 |
8 | コメント | 課題の最新の進捗状況や、連絡事項、経緯などをコメント機能を使って記録します。 |
9 | ステータス | 作業の進捗状況を表します。 |
10 | ウォッチ | 作業の進捗に関して通知を受け取りたい場合、「ウォッチ」をします。 |
11 | 投票 | 新機能の要望などの目的で課題を起票した場合に、投票機能が有効です。 |
12 | 共有 | Jira サイトにアカウントをもつメンバーへ、課題情報を共有します。 |
13 | 担当者 | 作業を行う担当者です。担当者を設定しておくと責任範囲が明確になり、対応漏れを把握することができます。 |
14 | 報告者 | 課題を起票した人が設定されます。代理で課題を作成した場合は、作業の進捗報告を受け取り、管理する人を指定します。 |
15 | Bitbucket や Github、GitLab などと連携している場合に関連情報が表示されます。 | |
16 | ラベル | 複数のプロジェクトを横断してグルーピングしたい場合に利用します。ラベルの値は自由に入力できるため、表記揺れに注意する必要があります。 |
17 | 優先度 | 作業に優先度を設定することで、緊急性が伝えられ、最も重要なタスクに集中できます。 |
プロフィールと設定
画面右上のアイコンメニューから、プロファイルやアトラシアンアカウント設定を確認することができます。
プロファイル
自分の作業履歴や所属しているチームの情報を確認することができます。
アカウント設定
アトラシアン アカウントの設定を変更することができます。
また情報をどこまで公開するかを選択できます。
フィールドの追加
作業を進める際に必要な項目を「フィールド」として、課題の画面に追加することができます。
ここでは、作業を完了した際に確認を行う「承認者」が誰かを明確にするためにフィールドを追加してみましょう。
先ほど作成したプロジェクトにアクセスし、プロジェクト設定 をクリックします。
「課題タイプ」をクリックし、フィールドを追加したい課題タイプを選択します。
ユーザーを選ぶことができる「ユーザー」タイプを選びフィールドを追加します。
課題の詳細画面に承認者フィールドが追加されました
ワークフローの修正
「ワークフロー」では、差し戻しや、特定のユーザーの承認が必要なステップ(ステータス)などの条件を設定します。すべての作業ステップが終了してステータスが「クローズ」になると、作業(課題)の完了を意味します。
ワークフローを修正してみましょう。
先ほど作成したプロジェクトにアクセスし、プロジェクト設定 をクリックします。
「課題タイプ」をクリックし、修正したい 課題タイプ の ワークフローの編集 ボタンをクリックします。
今回はワークフローに以下の変更を加えましょう。次のセクションで手順をご紹介します。
ステータス名を日本語に修正する
作業完了の確認のステップを入れる
完了したことを確認するのは特定のユーザーのみに限定する
ステータス名を日本語に修正する
ステータス名をクリックし、名前を日本語に書き換えます。
設定変更が完了したら ワークフローを更新 ボタンをクリックして、変更を反映してください。
ワークフローの変更を同期したい課題タイプを選択し、保存 ボタンをクリックします。
作業完了の確認のステップを入れる
ステータスを追加し、確認のためのステップを追加します。
現在トランジションの設定は「あらゆるステータス」になっており、「作業前」から「レビュー中」や「完了」へスキップすることができます。
ステップは決められた順序で進行するようにトランジションを修正します。
完了したことを確認するのは特定のユーザーのみに限定する
「レビュー中」ステータスから「完了」ステータスへ「承認」できるのは特定のユーザーのみに限定します。
課題の作成 セクションで「報告者」フィールドにレビュワーである上長が設定されていることを前提に、「報告者」のみが「承認」できるような制限をかけます。
「報告者」は「承認」できます
報告者以外は「承認」できません
ワークフローの修正が完了しました
ワークフローの更新 ボタンをクリックして忘れずに変更を反映してください。
プロジェクトへのアクセス権の設定
ユーザーを招待する前にアクセス権を確認しましょう。
プロジェクトにアクセス権を設定するには、Standard 以上のプランに切り替える必要があります(Standard, Premium, Enterprise プラン)。
プランの切り替え手順は以下のドキュメントを参照してください。
プランの切り替え後、プロジェクト設定 の アクセス 画面から プロジェクトへのアクセス権… をクリックします。
今回は「制限」を選択し、特定のメンバーが課題を作成、編集ができるような制限をかけてみます。特定のメンバー以外は課題を参照することができます。
変更を適用すると以下のような表示になります。
この画面で「ユーザーを追加」すると、そのユーザーは課題の作成・編集が行えるようになります。
ユーザーの招待
設定が一通り完了したら、実際に Jira サイトへユーザー招待を行ってみましょう。
Jira サイトへの招待
右上の歯車マークをクリックし、ユーザー管理 をクリックします。
https://admin.atlassian.com/ が新規タブで表示され、Atlassian 管理画面に遷移します。
以下のいずれかのメニューからユーザーを追加しましょう。
① 「ユーザーを招待」から追加
ユーザーを一人ずつ招待することができます。
招待する際にユーザーの権限を設定することができます。
招待する際の通知メールをカスタマイズできます。
② 「チームメンバーを追加」から追加
3人まとめて招待することができます。
招待したユーザーは一般ユーザーの権限で招待します。
招待したあとに、一人ずつ権限を設定する必要があります。
「ユーザー」画面に招待したユーザーの情報が表示されます。
プロジェクトへのユーザー追加
招待したユーザーにプロジェクトのアクセス権を付与しましょう。
プロジェクト設定のアクセス画面に戻り ユーザーを追加 ボタンをクリックします。
全セクションで追加したユーザーを追加します。ロールは「メンバー」で追加してみましょう。
プロジェクトへユーザーを招待することができました
招待したユーザーと一緒に Jira を使ってみましょう。
これで本チュートリアルは終了です。
ご自身の業務に合わせて設定をカスタマイズし、業務を改善しましょう
補足
チーム管理対象 ※1 |
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企業管理対象 ※2 |
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ナビゲーションバー ※3
製品スイッチャー | 複数のアトラシアン製品または複数のサイトを利用している場合に切り替えることができます。 |
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Jiraのロゴと製品名 | 複数のアトラシアン製品を利用している場合、現在どの製品を利用しているのかをここで確認できます。 |
あなたの作業 | これまでにアクセスした課題、プロジェクト、ボード、自身に割り当てられた作業、およびスター付きのアイテムを確認できます。 |
プロジェクト | 最近使用したプロジェクトやすべてのプロジェクトの閲覧、プロジェクトを作成できます。 |
フィルター | 検索結果を保存したフィルターの確認や、詳細な課題の検索できます。 |
詳細 | クリックするとダッシュボード、チーム、プラン、アプリを選択できます。 |
ダッシュボード | 課題の傾向や分析などをレポート化してまとめたダッシュボードを確認、作成できます。 |
チーム | メンバーを招待したり チーム を作成できます。 |
プラン | Jira で管理するすべての作業(課題やリリースなど)のロードマップです。(Premium プラン以上の限定の機能となります) |
アプリ | インストールされている Marketplace アプリにアクセスしたり、アプリを検索して新規インストール ※4 することができます ※4 サイト管理者以上の権限が必要 |
作成 | 課題を作成します。 |
検索 | 課題、プロジェクト、ボード、キュー、フィルター、ユーザーを検索します。 |
通知 | 複数のアトラシアン製品からの通知を受け取ることができます。 |
ヘルプ | アトラシアンのドキュメントにアクセスしたりキーボードショートカットを確認できます。 |
Jira 設定 | サイト全体の設定 ※5 や Jira の設定※6 、個人設定にアクセスできます。 ※5 サイト管理者以上の権限が必要 |
プロフィールと設定 | プロファイルやアトラシアンアカウント設定を確認することができます。 |
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