Confluence Data Center 8.X のインストール (Linux, シングルノード構成) 

目次


はじめに

Confluence をインストールする環境は以下を想定しています。

インストールディレクトリ

(Confluence のプログラムを配置するディレクトリ)

/opt/atlassian/confluence (Confluence のインストーラーのデフォルト設定を利用)

ローカルホームディレクトリ

(Confluence のローカルデータを保存するディレクトリ)

/var/atlassian/application-data/confluence

TCP ポート番号

8090 (Confluence のデフォルトポートを利用) アトラシアン アプリケーションで使用されるポート

コンテキストパス
(URL でサーバー名に続く文字)

/wiki 

インストールを実行するユーザー

confluence (Confluence のインストーラーで自動で作成されるユーザーを利用)

データベース

Confluence と同一のサーバーにインストールされた PostgreSQL を利用

Java

AdoptOpenJDK JRE (Confluence のインストーラーに同梱の JDK を利用)

起動方法

サービスとして登録し、自動起動する

ご注意ください

Confluence のバージョンによってサポートされている稼働環境は異なります。
最新の情報は、サポート対象プラットフォーム のページからご確認ください。

 

構成例

シングルノードに配置された Confluence Data Center は、Confluence Server 版と同様、以下のように構成されます。

  • シングルノードで実行する Confluence

  • Confluence が読み取り、および書き込みを行うデータベース

 

1. サーバーを用意する

Confluence をインストールするサーバーを用意します。必要なスペックについては以下をご参照ください。

2. Linuxをインストールする

サーバーに Linux をインストールしてください。

本ドキュメントでは Red Hat Enterprise Linux (RHEL) を使用します (CentOSや、Ubuntu などの Debian 系ディストリビューションを使用することもできます)。

サーバー上に VMware や AWS などで仮想環境を構築して Confluence をインストールすることもできます。

3. データベースを用意する

サポート対象プラットフォーム に記載されている、サポートされたデータベースを用意します。本ドキュメントでは PostgreSQL を利用しますので、以下のページの手順を実施してください。

上記、ページでは PosgreSQL 11 をインストールする手順を説明していますが、Confluence 8.X では PostgreSQL 11 のサポートが終了しています。サポート対象プラットフォーム に記載されている、サポートされたデータベースを用意してください。

4. Confluence インストーラーをダウンロードする

Confluence は、Atlassian のホームページからダウンロードできます。

「長期サポートリリース」と「最新リリース」が表示されます。任意のリリースバージョンの「Linux 64 Bit」を選択し、「ダウンロード」をクリックしてください。
上記より過去のバージョンをダウンロードしたい場合は、ページ下部の「すべてのバージョンを見る」にて「詳細の表示」をクリックし、ダウンロードリンクを押下してください。

内容に問題がなければチェックボックスを有効にし「申し込む」 ボタンをクリックします。

ダウンロードしたファイルは、Jira をインストールするサーバーへ転送してください。

5. Confluence をインストールする

  1. ダウンロードしたファイルに実行権限を与えます。

    chmod u+x atlassian-confluence-8.6.1-x64.bin
  2. 以下のコマンドを実行し、Confluence のインストールを実行します。

    ./atlassian-confluence-8.6.1-x64.bin
  3. 途中でインストールする内容が表示されますので、以下を参考に確認事項に回答してインストールを進めてください。

    This will install Confluence 8.6.1 on your computer. OK [o, Enter], Cancel [c] //Enter キーを押して進みます。 Click Next to continue, or Cancel to exit Setup. Choose the appropriate installation or upgrade option. Please choose one of the following: Express Install (uses default settings) [1], Custom Install (recommended for advanced users) [2, Enter], Upgrade an existing Confluence installation [3] //Enter キーを押して進みます。 Select the folder where you would like Confluence 8.6.1 to be installed, then click Next. Where should Confluence 8.6.1 be installed? [/opt/atlassian/confluence] //インストールディレクトリの場所を指定します。今回はデフォルトのままインストールを進めるので Enter キーを押します。 Default location for Confluence data [/var/atlassian/application-data/confluence] //ホームディレクトリの場所を指定します。今回はデフォルトのままインストールを進めるので Enter キーを押します。 Configure which ports Confluence will use. Confluence requires two TCP ports that are not being used by any other applications on this machine. The HTTP port is where you will access Confluence through your browser. The Control port is used to Startup and Shutdown Confluence. Use default ports (HTTP: 8090, Control: 8000) - Recommended [1, Enter], Set custom value for HTTP and Control ports [2] //Confluence で使用するポートを指定します。今回はデフォルトのままインストールを進めるので Enter キーを押します。 Confluence can be run in the background. You may choose to run Confluence as a service, which means it will start automatically whenever the computer restarts. Install Confluence as Service? Yes [y, Enter], No [n] //Jira をサービスとしてインストールするかを指定します。今回はサービスとしてインストールするので Enter キーを押します。 Extracting files ... Please wait a few moments while we configure Confluence. Installation of Confluence 8.6.1 is complete Start Confluence now? Yes [y, Enter], No [n] //起動するか聞かれますが、先に設定ファイルを編集するため "n" + Enter キーを押してインストールを終了します。 n Installation of Confluence 8.6.1 is complete Finishing installation ...

6. コンテキストパスを指定する

server.xml を修正し、コンテキストパスの設定を行います。

以下のコマンドを実行し、server.xml ファイルをテキストエディタで開きます。

以下の「Context path=""」を「Context path="/wiki"」に変更します。

変更前

変更後

7. Confluence を起動する

以下のコマンドを実行し Confluence を起動します。

RHEL 7 や CentOS 7 系の OS をご利用の場合は、 以下のコマンドで Confluence を起動できます。

Confluence が起動したら、Web ブラウザーにてセットアップウィザードを開始します。

8. Confluence のセットアップを行う

  1. Confluence が起動していることを「 ps -ef | grep java」等のコマンドで確認して、Web ブラウザーを起動します。

  1. Confluence に外部からアクセスするために、8090 ポートと 8091 ポートを開放します。

  1. Web ブラウザーで URL: http:// <Confluence サーバー> :8090/wiki に接続しセットアップウィザードを開始します。

  1. 画面右上のドロップダウンリストから「日本語」をクリックします。

  1. 画面が日本語に切り替わります。「プロダクション版のインストール」を選択し、「次へ」をクリックします。
    (評価ライセンスをお持ちの場合はこちらを選択してください。)

  1. 弊社からメール送付されたライセンスキーをコピー&ペーストして 「次へ」をクリックします。

  1. デプロイタイプを選択します。
    今回は非クラスター環境のため、「非クラスター (単一ノード)」を選択し、「次へ」をクリックします。

  1. Confluence のデータを格納するためのデータベース接続設定を行います。

データベース接続パラメータの例

項目

項目

データベースタイプ

PostgreSQL

設定タイプ

シンプル

ホスト名

127.0.0.1

ポート

5432

データベース名

confluence (データベース作成時に指定したデータベース名)

ユーザーネーム

confuser (データベース作成時に指定したユーザー名)

パスワード

(データベース作成時に指定したパスワード)

接続設定を指定したら、「テスト接続」をクリックします。無事接続されたら「次へ」をクリックします。
※データベースをセットアップするため、少し時間がかかることがあります。

  1. 初期データを選択します。
    以下のいずれかを選択してボタンをクリックしてください。今回は、「空のサイト」を選択します。

  • サンプル サイト …… サンプルのスペース (英語) が作成されます。作成されたスペースは後で消すこともできます。

  • 空のサイト …… 空の状態で Confluence が開始されます。通常はこれを選択することを推奨します。

  • バックアップから復元 …… Confluence のバックアップでデータを復元する場合に選択します。

  1. ユーザー管理方法を選択します。今回は「Confluence のユーザーとグループの管理」をクリックします。
    Jira の内部ディレクトリと同期してユーザー管理を行う場合は「Jira に接続」をクリックします(この設定は後から Jira 管理メニューより行うこともできます)。

  1. Confluence 管理者アカウントを設定します。各項目を入力し、「次へ」をクリックします。

  1. 以下の画面が表示されたら、セットアップウィザートは完了です。
    すぐに Confluence を開始する場合は「詳細設定」のリンクをクリックします。
    スペースの作成等のガイドを確認したい場合は、「開始」をクリックしてください。チュートリアルが開始されます。

以上で、Confluence のインストールとセットアップは完了です。

必要に応じて、以下をご参考に Confluence の日本語化の設定を行ってください。

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