Jira Server から Jira Date Center への移行手順
本ドキュメントでは Jira Server から Jira Data Center へ移行する手順をまとめています。
こちらの手順を実施するには、Jira 管理者の権限が必要です。
参考:Server から Data Center への移行 (Atlassian 社ドキュメント)
ライセンス更新前の準備
前提条件
Jira Server がインストールされた環境に対して Jira Date Center へ移行を行います。
本ドキュメントでは、非クラスター環境での移行を前提とします。
移行を行う前に、以下の項目について確認してください。
Jira Data Center を使用するには、次の条件を満たしている必要があります。
Data Center ライセンスを所有している。
サポート対象となっているバージョンの外部データベース、OS、Java を使用している。
- アプリケーションが他のアトラシアン製品 (Confluence など) にリンクしている場合は OAuth 認証を使用している。
最新の LTS リリースへのアップグレード
長期サポートリリースのバージョンをご利用でない場合は、
アップグレードと移行を同時に実施するのは難しい場合があるため、アップグレードすることをお勧めします。
それによって移行をよりスムーズに進めやすくなります。
サポート対象プラットフォームを確認する
サポートされているオペレーティングシステム、データベース等は Jira Server のインストールと同様になりますが、
改めて こちら よりご確認ください。
なお、本ドキュメントにて検証に使用した環境の詳細は以下になります。
Java バージョン | 1.8.0_252 |
Java ベンダー | AdoptOpenJDK |
オペレーティング システム | Linux 3.10.0-957.el7.x86_64 |
データベースの種類 | postgres72 |
データベースのバージョン | 11.9 |
クラスター化中 | オフ |
ライセンスを取得する
Jira Data Center を実行するには、データセンター用のライセンスが必要です。
適用する Jira ライセンスの種別により、Jira Data Center と Jira Server のどちらを実行しているかが決定します。
ライセンス キーを入力すると Jira がライセンス タイプを自動的に検出し、ライセンス固有の機能が自動的に解除されます。
Data Center 版を利用するには、Data Center ライセンスを購入するか、評価版ライセンスを作成してください。
利用中のアプリを確認する
現在ご利用中の Jira Server 用アプリがないかをご確認ください。
ご利用中のアプリの Data Center 互換バージョンがベンダーから提供されている場合はそちらに切り替える必要があります。
アプリの確認、更新手順は Jira アプリのライセンス更新方法(Data Center 移行時)をご参照ください(アプリへの影響を避けるため、Jira Data Center ライセンス キーを入力する前に更新を実施することをお勧めします)。
アプリの Data Center 互換バージョンがない場合には Server 用アプリがそのまま利用可能かを確認する必要があります。
アプリに対する Atlassian の Data Center 認定は、大規模な Data Center 製品環境で高い信頼性と一貫性で実行できることを基準としています。
そのため、非クラスター環境においてはほとんどの Server 用アプリを正常に利用できますが、アプリベンダーにご確認いただくことをお勧めします。
Data Center 版の機能を確認する
Server 版の機能は引き続きご利用いただくことができます。
Data Center 版 で追加される機能は複数ありますので、詳細は以下の表をご確認ください。
ライセンスを Server 版から Data Center 版に変更する
Jira Server から Jira Data Center に移行するには、次の手順を実行します。
- [管理 ()] > [アプリケーション] > [バージョンとライセンス] に移動します。
- ライセンス キー欄右側の鉛筆マークをクリックし、 Data Center 版のライセンスを入力します。
- 「ライセンスを更新」をクリックします。
- 画面右上にライセンスの更新通知が表示され、ライセンスタイプがデータセンターに変更されていることが確認できます。
- Jira を再起動します。
Jira Service Management (旧 Jira Service Desk) が Jira Software と同一環境にインストールされている場合、Jira Software のライセンスを更新した際に以下のような画面が表示されます。
ライセンスが複数ある場合は、同時に Data Center 版にアップグレードする必要があるため、画面より Jira Service Management (旧 Jira Service Desk) のライセンスも更新してください。
ライセンスを更新できない場合
複数の Jira アプリケーションに開発者ライセンスを適用している場合、ライセンスの互換性 の問題により、Server ライセンスから Data Center ライセンスへの切り替え時に以下のエラーが表示され、更新ができません。
上記エラーが表示された場合は、他のアプリケーションの Server ライセンスを削除してから、Data Center ライセンスを適用してください。
ライセンスを削除するときに、下図のダイアログが表示されますが、
「Jira Service Desk の構成も削除」 のチェックを外して構成は残してください。
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