アイテム名称

earned_schedule

概要

スケジュールマネジメント指標 Earned Schedule(以下、ES)の生成に必要な元データを生成します。
同一データソース内に定義したアイテム: issue, issuechangelog を元データとして二次加工を行い、ES データ生成に必要なデータを出力します。
- 本アイテムを設定する前に、 issue, issuechangelog を予め登録してください。

ユースケース

プロジェクト工数の予実管理を把握するための計画線(PV)、出来高線(EV)を生成するための元データを出力します。
計画と出来高の乖離から ES 値を算出し、プロジェクト終了見込日を自動的に導出します。
プロジェクト遅延の度合いを把握し、遅延要因となっている課題を表示します。
アイテム: worklog を関連付けて使用することで、計画工数(PV)推移に対する投入工数(AC)推移を同時に表示し、差異を比較します。
アイテム: issue を関連付けて使用することで、遅延課題に紐づくフィールド情報の傾向を視覚化し、原因特定を容易にします。

差分取得可否・条件

可否

可能

条件

前回データ取得日時以降のデータを生成します。

本アイテムを取得可能なアプリケーション

アイテム一覧とアプリケーション別使用可能アイテム - Jira 関連

取得データ項目定義

	フィールド名	データ型	初期表示	表示名	備考
1	issue_key	文字列	●	課題_key
2	work_date	日付	●	日付	1つの課題を時系列に展開した際の、各日付を表示します。日付範囲の開始日については、プロジェクト_開始予定日と課題起票日のいずれか大きい方を使用し、日付範囲の終了日はプロジェクト_終了予定日とした範囲で1つの課題を複数明細に展開します。
3	issue_plan_start_date	日付	●	課題_開始予定日	課題毎に設定された計画開始日を表示します。詳細設定マスタの ORIGINAL START DATE(SCHEDULE)に指定したJiraフィールド値を保持します。
4	issue_plan_end_date	日付	●	課題_終了予定日	課題毎に設定された計画終了日を表示します。詳細設定マスタの ORIGINAL END DATE(SCHEDULE)に指定したJiraフィールド値を保持します。
5	original_estimate	数値	●	初期見積	課題毎の計画工数に相当する値を表示します。詳細設定マスタの ORIGINAL ESTIMATE で指定した Jira フィールド値を保持します。本フィールドは時系列に展開された課題のすべての日付のレコードに対してJiraフィールド設定値が記録されます。単純集計により初期見積値を取得したい場合は、本フィールドではなく「初期見積_work 」を使用してください。
6	original_estimate_first	数値	●	初期見積_work	課題毎の計画工数に相当する値を表示します。詳細設定マスタの ORIGINAL ESTIMATE で指定した Jira フィールド値を保持します。時系列に展開された課題の内、該当課題の中で最も小さい労働日(=休日を除外した日付)の明細にのみ値が計上されます。
7	original_estimate_divide	数値	●	初期見積_期間按分	該当課題の初期見積を、課題_開始予定日～課題_終了予定日の期間で按分した1日当たりの計画値を表示します。本フィールド値を時系列に累積することで計画線の時系列データを表示します。尚、按分処理に際し、土日を休日とみなし、按分計上日から除外します。 ※休日カレンダー等の除外用マスタ設定については、現時点では対応しておりません。
8	progress	数値	●	進捗率	該当日時点の進捗率を表示します。進捗率の判断は、詳細設定マスタの　PROGRESS CONDITION に指定したフィールドと、そのフィールド値に紐づく進捗率を表示します。
9	progres_diff	数値	●	進捗率_差分	前日日付からの進捗率の変更差分を出力します。
10	project_plan_start_date	日付	●	プロジェクト_開始予定日	詳細設定マスタ PROJECT START DATE に指定した日付(固定値)を表示します。
11	project_plan_end_date	日付	●	プロジェクト_終了予定日	詳細設定マスタ PROJECT END DATE に指定した日付(固定値)を表示します。
12	service_short_name	文字列		サービス_略称
13	load_timestamp	日時	●	データ取得日時
14	<可変項目>	-	●	-	前提アイテムとして指定した issuechangelog に指定したフィールド一覧が自動で追加されます。 issuechangelog を元に、該当日時点のフィールド値を表示します。

本項目定義は、中間データストアの項目定義となります。フィールド機能を使用して、上記項目定義の中から選択した項目のみが Tableau 用データセットとして生成されます。
明らかに使用しないと判断できるフィールドはフィールド登録画面から除去することで、分析ツール側から読み込むデータ量が減り、短時間で読込可能となります。
「初期表示」列に ● が記載されている項目はアイテムを初回登録したタイミングでフィールド設定として自動登録されます。

詳細設定

分類	項目	説明
PREREQUISITE ITEM	ISSUE	ES 生成の元データとなるアイテム: issue を、同一データソース内に定義済の issue の中から選択します。
	ISSUE CHANGELOG	ES 生成の元データとなるアイテム: issuechangelog を、同一データソース内に定義済の issuechangelog の中から選択します。
PROJECT CONDITION	PROJECT START DATE	プロジェクト開始予定日を指定します。データを時系列展開する際の最小日付の参考値として使用します。
	PROJECT END DATE	プロジェクト終了予定日を指定します。データを時系列展開する際の最大日付の参考値として使用します。
ISSUE CONDITION	ORIGINAL ESTIMATE	Jira 課題のフィールド一覧の内、初期見積値として使用するフィールドを選択します。数値型フィールドのみ表示されます。
	ORIGINAL START DATE(SCHEDULE)	Jira 課題のフィールド一覧の内、課題計画開始日として使用するフィールドを選択します。日付型フィールドのみ表示されます。
	ORIGINAL END DATE(SCHEDULE)	Jira 課題のフィールド一覧の内、課題計画終了日として使用するフィールドを選択します。日付型フィールドのみ表示されます。
PROGRESS CONDITION	FIELD NAME	進捗率自動計算に使用するフィールドを指定します。
	FIELD VALUE	進捗率自動計算に使用するフィールドが取り得る値を入力します。
	PROGRESS	FIELD VALUE に指定した値に該当する進捗率を指定します。(0~100)

備考

初期見積値の時系列按分結果は、休日を除外して按分されます。休日は土日固定となりますのでご了承ください。
- 休日カレンダーによる休日指定は対応しておりませんが、ニーズがあれば機能追加を検討いたしますのでお知らせください。
Tableau 上で ES 各種指標を表示するためには、Tableau 計算式を活用した時系列方向の表計算を用いて対応します。以下は各指標の計算式の例になります。

指標

概要

計算式

備考

PV(t)

計画工数(時系列)

running_sum(sum([初期見積_期間按分] / 3600))

EV(t)

出来高工数(時系列値)

IF max([日付]) <= [測定報告日] THEN
RUNNING_SUM(SUM([初期見積] / 3600 * [進捗率_差分] / 100))
END

PV(AT)

計画工数(測定日時点)

IF max([日付]) <= [測定報告日] THEN
running_sum(sum([初期見積_期間按分] / 3600))
END

測定報告日は、当日日付関数(today)を使用するか、
もしくは過去に遡り分析が必要な場合は日付型のパラメータを作成します。

EV(AT)

出来高工数(測定日時点)

window_max([EV(t)])

基本的に出来高は上昇し続けるという前提で、測定日時点の出来高=最大の出来高としています。

AT

測定報告日(Actual Time)

MAX(datediff('day', [プロジェクト_開始予定日], [測定報告日]))

測定報告日は、当日日付関数(today)を使用するか、
もしくは過去に遡り分析が必要な場合は日付型のパラメータを作成します。

ES_DAY_COUNT

ES(日数)

IF [EV(AT)] >= [PV(t)] THEN
1
ELSE
0
END

ES

window_sum([es_day_count])

SV

スケジュール差異(Scheule Variance)

[ES]-[AT]

SPI(t)

スケジュール効率指数(時系列値)

[ES]/[AT]

PD

測定期間(Plan Duration)

TOTAL(COUNTD([日付]))

IEAC(t)

完了見込日(日数)

[PD] / [SPI(t)]

IEAC(t)_DATE

完了見込日(日付)

dateadd('day',[IEAC(t)],ATTR([プロジェクト_開始予定日]))