はじめに

Cadre Ver 1.14.0 / Ver 1.15.0 から Cadre Ver 2.0.0 へバージョンアップするにあたり、手動でのデータ移行が必要になるため、その手順を記載します。

Cadre Ver 1.14.0 より古いバージョンをお使いの方は、先に Ver 1.15.0 へバージョンアップしてから本手順を実施してください。

Cadre Ver 2.0.0 で使用している DB (PostgreSQL) を最新のバージョンに変更したため、データのマイグレーション作業が必要となります。

本ドキュメントに添付したスクリプトを手動で実行して移行作業を行います。

手順

db_migrate_scripts.zip ファイルをダウンロードして、Ver 1.14.0 / Ver 1.15.0 の Cadre のルートディレクトリ/app に配置します。
(docker-compose.yml ファイルが存在する場所に配置します。）

ダウンロードしたファイルを解凍します。
解凍後、db_backup.sh と db_restore.sh が存在していることを確認します。
sudo unzip db_migrate_scripts.zip
権限を権限を付与します。
sudo chmod u+x db_backup.sh db_restore.sh

スクリプトの実行時の備考

バックアップ取得は現行バージョン (Ver 1.14.0 / Ver 1.15.0) の Cadre コンテナに対して実施します。
スクリプトを実行すると、Cadre が自動的にシャットダウンされます。
バックアップファイルは、次の 2種類が生成されます。
- DB データのバックアップファイル: backup.sql
- DB ロール (ユーザー) のバックアップファイル: role_backup.sql
バックアップファイルの配置場所はスクリプトを実行したディレクトリ配下になります。
スクリプトの実行が終了し、Success database backup.の表示の後に絶対パスとして表示されます。

sudo ./db_backup.sh

Success database backup.
Database Backup file: ＜作成された DB バックアップファイルの絶対パス。＞
Database role Backup file: ＜作成された DB ロールのバックアップファイルの絶対パス。＞

リストアは最新バージョン (Ver 2.0.0) の Cadre コンテナに対して実施します。

db_restore.sh ファイルとバックアップファイル (backup.sql と role_backup.sql) を最新バージョン (Ver 2.0.0) の Cadreのルートディレクトリ/app に配置します。
(docker-compose.yml ファイルが存在する場所に配置します。)

現行バージョンとは別のインスタンスに移行する場合は、移行先のインスタンスにスクリプトとバックアップファイルをコピーしてください。

次のコマンドを実行します。
sudo ./db_restore.sh
podman をご利用の場合は podman_db_restore.sh を使用してください。
処理が実行されていきます。
プロンプト上に Success database restore.と表示されたら成功です。