Rovo エージェント - 応用編
Rovo エージェントは様々な場面で活用することが出来ます。
本ドキュメントでは、1つのカスタムエージェントの例と、1つの自動化での活用方法をご紹介します。
カスタム Rovo エージェントを作成する
今回の Rovo エージェントの役割と目的
役割:Jira Service Management について分かりやすく説明する先輩のような役割
目的:新しく会社にジョインした仲間に、Jira Service Management の使い方を教える必要があります。チームのメンバーはこの Rovo エージェントに質問をすることで疑問に対する回答を素早く得られます。
前提:ここでは、リックソフトのデジタルガイドブックを Confluence にインポートしています。
Rovo はJSM のデジタルガイドブックの情報に基づいて回答を生成します。
1.Rovo エージェント作成画面に遷移する
Rovo チャットサイドバーなどから ”+(Create Agent)” をクリックします。
2.Studio に遷移し、会話形式で Rovo エージェントを作成する画面が表示される
会話形式でなく手動でエージェント作成をしたい場合は “スキップして手動セットアップに移動“をクリックします。
3.次のような項目を質問されるのでそれぞれに回答していく
ご参考までに今回の会話全文を載せます。
4.指示が終了したら画面右上の”Review agent”をクリック
5.指示内容を確認し、会話のきっかけ・追加のシナリオ・ナレッジ・アクションを設定する
以下のそれぞれの項目をご案内いたします。
会話のきっかけ … Rovo エージェントを開いたときに表示される3つの会話のきっかけを設定します。会話を始めるのによく使う文や、どのように会話を始めればよいか分からないときに選べるような文を設定します。
追加のシナリオ … 複数のシナリオを用意することで、幅広い質問内容に回答するエージェントを作成することができます。複数のシナリオが存在する場合、プロンプトが実行されたときRovo エージェントはそれ合致するシナリオを探します。合致するシナリオがない場合は、既定のシナリオを作成します。
(参照:https://support.atlassian.com/ja/rovo/docs/add-scenarios-to-a-rovo-agent/ )
例えば、JSM ライセンスについては別のナレッジを参照させたい場合、シナリオを追加し「JSM ライセンスについて」質問されたときにこのシナリオが発動するようにトリガーを設定します。
ナレッジ … このRovo エージェントが情報を収集する範囲を選択します。 Confluence であればスペースや親ページを選択し、Jira であればプロジェクトを選択します。
ここでは、他のスペースの情報は加味してほしくないのでデジタルガイドブックのスペースのみを選択しています。
アクション… Rovo エージェントが実行できるアクションを選択します。
ここではページの作成を選択しています。複数選択も可能ですが、アクション数が多いと精度が落ちるようです。
(参照:https://support.atlassian.com/rovo/docs/agent-actions/ )
5.画面右上の”Create”をクリックしてエージェントの作成を完了する
これで、エージェントが作成できました!
実際に使用してみます。
質問を投げかけると、指定したソース(スペース)から情報を収集して回答を作成してくれました。
内容の詳細を確認したい場合は、”Sources”のページリンクから確認ができます。
Rovo エージェントを自動化で使用する
今回は、既製の Rovo エージェント ”Blocker Checker”を使用しています。
エージェントの概要
Jiraのコメントをレビューし、その内容がタスクのブロックを示唆しているかどうかを判断するエージェントです。コメント内容の判別については以下のような文言が含まれているとタスクがブロックされていることを示していると判断します。
“Blocked”, “On hold”, “Dependency”, “Waiting on”, “Pending” 等
タスクがブロックされていると判断した場合には、”Possible_Blocked”と返答をします。
上記のエージェントを用いて、課題のコメント時にタスクがブロックされていることを示唆されているコメントがされていたら課題にフラグを付ける 自動化を作成します。
1.トリガー:課題のコメント時
2.アクション:Rovo エージェントを使用する
[Rovo エージェント]:”Blocker Checker”
[プロンプト]:”{{comment.body}}”
3.条件
[最初の値]:”{{agentResponse}}”
[条件]:”と等しい”
[第 2 の値]:”Possible_Blocked”
4.課題の編集
Flagged フィールドを選択し任意の値を選択します。
これで自動化ルールの設定は完了です。
ルールを有効にして、タスクの遅延を示唆するようなコメントをしてみます。
課題にフラグが設定されました。
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