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Rovo エージェント - 応用編

Rovo エージェント - 応用編

Rovo エージェントは様々な場面で活用することが出来ます。
本ドキュメントでは、1つのカスタムエージェントの例と、1つの自動化での活用方法をご紹介します。

カスタム Rovo エージェントを作成する

今回の Rovo エージェントの役割と目的
役割:Jira Service Management について分かりやすく説明する先輩のような役割
目的:新しく会社にジョインした仲間に、Jira Service Management の使い方を教える必要があります。チームのメンバーはこの Rovo エージェントに質問をすることで疑問に対する回答を素早く得られます。

前提:ここでは、リックソフトのデジタルガイドブックを Confluence にインポートしています。
Rovo はJSM のデジタルガイドブックの情報に基づいて回答を生成します。

1.Rovo エージェント作成画面に遷移する
Rovo チャットサイドバーなどから ”作成” をクリックします。

image-20250219-062105.png

2.会話形式で Rovo エージェントを作成する画面が表示される
会話形式でなく手動でエージェント作成をしたい場合は “Skip to manual setup“をクリックします。

image-20250213-025647.png

3.次のような項目を質問されるのでそれぞれに回答していく

  • どのようなエージェントを作成したいか。目的・役割。

  • エージェントの名前

  • エージェントに持たせたい具体的な目標や知識

  • エージェントに期待する具体的な役割やタスク

  • エージェントのトーンや応答スタイル

  • エージェントが強調すべき点や避けるべき点

ご参考までに今回の会話全文を載せます。

Rovo)どのようなカスタムエージェントを作成したいか教えていただけますか?

このエージェントはJira Service Management のことなら何でも知っているチームメンバーで、チームメイトがJira Service Managementのことで困っているときに助ける役割を持っています。

Rovo)エージェントの基本的なプロフィールを設定しました。次に、このエージェントの名前を決めましょう。Jira Support Specialistという名前を提案しますが、いかがでしょうか?他にご希望の名前があれば教えてください。

JSM Support Specialist にしたいです。

Rovo)エージェントの名前をJSM Support Specialistに設定しました。次に、このエージェントがどのような目標や知識に焦点を当てるべきかについてお伺いしたいと思います。具体的にどのような目標や知識をエージェントに持たせたいですか?

目標は、チームメンバーにJira Service Managementの使用方法について順を追って、画像を交えて分かりやすく説明することです。
知識は、スペース「RSJiraServiceManagementCloudAdmin2024」内の情報を参照してください。

Rovo)エージェントの目標と知識についての情報を更新しました。次に、このエージェントがどのような仕事を行うことができるか、または特定の仕事を行うための要件についてお伺いしたいと思います。エージェントに期待する具体的な役割やタスクはありますか?

ユーザーからの質問に対する回答を画像を交えて分かりやすく作成する。作成した回答はドキュメント化する。

Rovo)エージェントの役割とタスクについての情報を更新しました。次に、エージェントのトーンや応答スタイルについてお伺いしたいと思います。エージェントがどのような口調やスタイルでユーザーとやり取りすることを望みますか?

フレンドリーなトーンでお願いします。

Rovo)エージェントのトーンと応答スタイルをフレンドリーに設定しました。最後に、エージェントに強調すべき点や避けるべき点についてお伺いしたいと思います。何か特に注意してほしいことはありますか?

ユーザーはJira Service Managementについて何の背景情報も持っていないことに注意してください。

Rovo)エージェントのプロファイルが更新されました。これで、JSM Support Specialistの設定が完了しました。さらに調整や更新が必要な点があればお知らせください。それとも、次のステップに進んでエージェントをテストしてみますか?

はい、テストします。

Rovo)素晴らしいです!JSM Support Specialistをテストしてみてください。何か問題が発生したり、追加の調整が必要になった場合は、いつでもお知らせください。お手伝いできることがあれば、喜んでサポートいたします。

4.指示が終了したら画面右上の”Next”をクリック

5.指示内容を確認し、会話のきっかけ・ナレッジソース・アクションを設定します。
会話のきっかけ … Rovo エージェントを開いたときに表示される3つの会話のきっかけを設定します。会話を始めるのによく使う文や、どのように会話を始めればよいか分からないときに選べるような文を設定します。

ナレッジソース … このRovo エージェントが情報を収集する範囲を選択します。 Confluence であればスペースや親ページを選択し、Jira であればプロジェクトを選択します。
ここでは、他のスペースの情報は加味してほしくないのでデジタルガイドブックのスペースのみを選択しています。

アクション… Rovo エージェントが実行できるアクションを選択します。
ここではページの作成を選択しています。複数選択も可能ですが、アクション数が多いと精度が落ちるようです。

5.画面右上の”Create”をクリックしてエージェントの作成を完了する
これで、エージェントが作成できました!

 

実際に使用してみます。

質問を投げかけると、指定したソース(スペース)から情報を収集して回答を作成してくれました。
内容の詳細を確認したい場合は、”Sources”のページリンクから確認ができます。

 

Rovo エージェントを自動化で使用する

今回は、既製の Rovo エージェント ”Blocker Checker”を使用しています。

エージェントの概要

Jiraのコメントをレビューし、その内容がタスクのブロックを示唆しているかどうかを判断するエージェントです。コメント内容の判別については以下のような文言が含まれているとタスクがブロックされていることを示していると判断します。

“Blocked”, “On hold”, “Dependency”, “Waiting on”, “Pending” 等

タスクがブロックされていると判断した場合には、”Possible_Blocked”と返答をします。

 

上記のエージェントを用いて、課題のコメント時にタスクがブロックされていることを示唆されているコメントがされていたら課題にフラグを付ける 自動化を作成します。

1.トリガー:課題のコメント時

2.アクション:Rovo エージェントを使用する
[Rovo エージェント]:”Blocker Checker”
[プロンプト]:”{{comment.body}}”

3.条件

[最初の値]:”{{agentResponse}}”
[条件]:”と等しい”
[第 2 の値]:”Possible_Blocked”

4.課題の編集

Flagged フィールドを選択し任意の値を選択します。

これで自動化ルールの設定は完了です。

ルールを有効にして、タスクの遅延を示唆するようなコメントをしてみます。

課題にフラグが設定されました。

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