Alfresco Enterprise Viewer 3.2のインストール

はじめに

このページでは、Alfresco Enterprise Viewer 3.2のインストール方法を説明します。

1. 事前準備

1.1. ソフトウェア

次のものがインストールされている環境をご準備ください。

  • Alfresco Content Services 7.2(WARファイルからインストールされていること)

インストールされていない場合は、次の手順を参考にインストールを進めてください。

Alfresco Content Services 7.x のインストール(WAR ファイル)

なお、Alfresco Content Servicesは、 /opt/alfresco/content-services/ 以下にインストールされていることを前提とします。

(上記リンクの通りAlfresco Content Servicesがインストールされていれば、上記ディレクトリは存在します)

1.2. 実行用ユーザー

実行用ユーザーとして alfresco が予め追加されていることを前提とします。

(上記リンクの通りAlfresco Content Servicesがインストールされていれば、 alfresco ユーザーは追加されます)

alfresco ユーザーが追加されていない場合は、上記リンクを参考に追加してください。

1.3. 作業用ディレクトリ

zipファイル展開用の作業用ディレクトリを作成してください。

(実行用ユーザーの追加手順は、上記リンクに記載されています)

2. FFMpegのインストール

以下のURLより「ffmpeg-release-amd64-static.tar.xz」をダウンロードします。

以下のコマンドを作業用ディレクトリ配下で順に実行します。

※展開後に生成される「ffmpeg-5.0.1-amd64-static」ディレクトリは、インストールを行うバージョンに合わせて適宜読み替えて対応ください。

# tar Jxvf ffmpeg-release-amd64-static.tar.xz # mv ./ffmpeg-5.0.1-amd64-static /opt/ffmpeg

3. Alfresco Enterprise Viewerのインストール

3.1. ファイルの展開と配置

作業用ディレクトリ上にAlfresco Enterprise ViewerのZIPファイル aev-for-alfresco-v7.0.1-and-above-on-linux-3.3.6.zip を配置のうえ、作業用ディレクトリ配下で以下のコマンドを順に実行します。

※ZIPファイル名は、バージョンに応じて適宜読み替えて対応ください。

# mkdir alfresco-enterprise-viewer # unzip aev-for-alfresco-v7.0.1-and-above-on-linux-3.3.6.zip -d /alfresco-enterprise-viewer/ # chown -R alfresco:alfresco alfresco-enterprise-viewer # cd alfresco-enterprise-viewer # mv OpenAnnotate.war /opt/alfresco/content-services/tomcat/webapps/ # mv OpenAnnotateVideo.war /opt/alfresco/content-services/tomcat/webapps/ # mv tsgrp-opencontent.amp /opt/alfresco/content-services/amps/ # mv oa-alfresco.amp /opt/alfresco/content-services/amps/ # mv oa-share-external-launcher.amp /opt/alfresco/content-services/amps_share/ # mv oa-share-webpreview.amp /opt/alfresco/content-services/amps_share/ # tar zxvf pdfium.tar.gz # mkdir /opt/pdfium # mv pdfium /opt/pdfium # chmod +x /opt/pdfium/pdfium

3.2. mmtファイル (Alfresco Module Packate) のインストール

以下のコマンドを順に実行します。

# cd /opt/alfresco/content-services # java -jar bin/alfresco-mmt.jar install amps/tsgrp-opencontent.amp tomcat/webapps/alfresco.war -force # java -jar bin/alfresco-mmt.jar install amps/oa-alfresco.amp tomcat/webapps/alfresco.war -force # java -jar bin/alfresco-mmt.jar install amps_share/oa-share-webpreview.amp tomcat/webapps/share.war -force # java -jar bin/alfresco-mmt.jar install amps_share/oa-share-external-launcher.amp tomcat/webapps/share.war -force

3.3. 設定ファイルの追加

opencontent-override-placeholders.propertiesの追加

以下のコマンドを順に実行します。

openannotate-override-placeholders.propertiesの追加

以下のコマンドを順に実行します。

Pなお、各設定値のURLに指定するドメインまたはIPアドレスは次の通りとします。

  • ocRestEndpointAddress

    • Alfresco Content Servicesが動作するサーバから見た(Alfresco Content Servicesから直接アクセス可能な)OpenContentのURLを設定します。

    • Alfresco Content Servicesが動作するサーバのホスト名(プライベートDNSやhostsファイルで解決可能なもの)あるいはプライベートIPアドレスを設定します。

    • リバースプロキシやロードバランサを経由してAlfresco Content Servicesを公開している場合は、公開URLではない(Webブラウザから見たURLではない)ことにご注意ください。

  • clientRequestUrl

    • Webブラウザから見たOpenContentのURLを設定します。

    • リバースプロキシやロードバランサ経由でAlfresco Content Servicesを公開している場合は、リバースプロキシやロードバランサで公開しているURLを設定します。

    • リバースプロキシやロードバランサを経由せず、直接Alfresco Content Servicesを利用している場合は、Alfresco Content Servicesが動作するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

    • HTTPSでAlfresco Content Servicesを公開している場合は、 http://https:// へ変更します。

    • ウェルノウンポート(HTTP・・・80, HTTPS・・・443)でAlfresco Content Servicesを公開している場合、ポート番号は不要です。

3.5. ライセンスファイルの追加

作業用ディレクトリ上にライセンスファイル TextLicense.l4j を配置のうえ、次のコマンドを実行します。

なお、ライセンスファイル名が TextLicense.l4j とは異なる場合は、名称を合わせたうえで上記対応ください。

3.6. server.xml の変更

以下の通り server.xml (/opt/alfresco/content-services/tomcat/conf/server.xml)の該当箇所を変更します。

server.xml: 変更前

server.xml: 変更後

3.7. WARファイルの展開(Alfresco Content Servicesの起動および停止)

  • 以上の対応が完了したら、Alfresco Content Servicesを起動します。(起動後、3.1 で配置したwarファイルが展開されます)

  • Alfresco Content Servicesの起動が完了したら、Alfresco Content Servicesを停止します。

3.8. 古いライブラリの削除

Alfresco Enterprise Viewer 3.2には、Alfresco Content Services 7.2と互換性の無い(Alfresco Content Services 7.2 に同梱されているものよりも古い)ライブラリが含まれているため、これらのライブラリを削除します。

3.9. Alfresco Content Servicesの起動

  • 以上の対応が完了したら、Alfresco Content Servicesを起動します。

4. 動作確認

4.1. OpenContentの動作確認

Webブラウザからhttp://<Webブラウザから見たACSのドメインまたはIPアドレス>:<ポート番号>/alfresco/OpenContentへアクセスし、以下のような結果が出力されることを確認します。

4.2. OpenAnnotateの動作確認

Alfresco Shareへログインし、サイト上にアップロードされたPDFを開きます。

PDFを開いた後、以下のような結果が出力される(Alfresco Enterprise Viewerのユーザーインターフェースが表示される)ことを確認します。

 

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