Scheduler の利用

Scheduler は、あらかじめ定義された間隔でレシピを実行することができる Workato のネイティブアプリです。

Scheduler では、シンプルなスケジュール(例:毎時、毎日)や複雑な間隔(例:平日のみ2週間に1度)でレシピを実行することができます。

他のアプリケーションからのイベントをトリガーとしないレシピを使用する場合は、Scheduler を使用してカスタマイズしたスケジュールを設定してください。



Scheduler をトリガーとして利用する

Create recipe を選択後の画面で Run on a schedule を選択してください。


スケジュールを設定する

下記の2種類の方法でスケジュールを設定できます。

  1. Time unit(時間の単位)と Trigger every(トリガーの間隔)などを設定する
  2. CRON 形式 でカスタム設定する

1. 時間の単位と間隔を設定する

選択する Time unit によって設定項目が変わります。

  • Trigger every:整数のみ入力できます。最小の値は5分です。
  • Trigger at:レシピを実行する時間を指定します。分単位で指定可能です。
  • Days of the week:何曜日にレシピを実行するか指定します。
  • Days of the month:何日にレシピを実行するか指定します。
Time unit画像設定項目
Minutes

  • Trigger every

画像の設定の場合、5分ごとにレシピが実行されます。

Hours

  • Trigger every

画像の設定の場合、5時間ごとにレシピが実行されます。

Days

  • Trigger every
  • Trigger at

画像の設定の場合、5日間ごとの午前9:00にレシピが実行されます。

Weeks

  • Trigger every
  • Days of the week
  • Trigger at

画像の設定の場合、毎週月曜日と金曜日の午前9:00にレシピが実行されます。

Months

  • Trigger every
  • Days of the month
  • Trigger at

画像の設定の場合、2ヶ月ごとに1日と15日の午前9:00にレシピが実行されます。


Start after と Timezone の設定

Show optional fields または + X optional fields available を選択して、Start after と Timezone(Trigger at の設定時のみ)を設定することができます。

🔽


Start after

レシピをスタートする日時を分単位で設定できます。空欄にした場合には、直ちにスタートします。
(警告) 一度実行、またはテストしたレシピの値は変更できません。

下記の場合は、2021年9月1日午前9:30にレシピがスタートします。


Timezone

デフォルトの Timezone は太平洋標準時(UTC-08:00)に設定されています。日本時間(UTC+09:00)に設定する場合には、Osaka、Sapporo、Tokyoのいずれかを選択してください。  時点では、Sapporo と Tokyo を選択した場合でも、Osaka と入力されます。

2. CRON 形式 でカスタム設定する

Time unit で Custom schedule を選択すると CRON 形式でよりカスタマイズした設定が可能です。


CRON 形式は、固定された下記の順序通りの構文に従います。すべての値が定義されていなければならず、空白にすることはできません。「すべての可能な値」を表すには、ワイルドカードの「*」を使用します。

<Minute> <Hour> <Date> <Month> <Day>

CRON 形式の例

CRON 形式実行されるタイミング
0 9 * * *
毎日午前9:00
*/10 * * * *
10分ごと
30 17 1 * *
毎月1日の午後5:30
0 9 L * *
毎月月末の午前9:00
0 9 * * 1,5
毎週月曜日と金曜日の午前9:00
0 9 * * MON#1
毎月第一月曜日の午前9:00


Scheduler をアクションとして利用する

Scheduler では下記の3つのアクションを行えます。

  1. Get current time(現在日時を取得する)
  2. Wait for time interval(指定した時間だけ待つ)
  3. Wait until specified time(指定した日時まで待つ)

1. Get current time(現在日時を取得する)

このアクションは、このステップがジョブで実行された特定の日時を返します。


デフォルトでは、太平洋標準時(UTC-08:00)の時刻が返ってきます。日本標準時(UTC+09:00)に変換するには、Formula モードにしてデータピルの後ろに下記の Formula を加えます。

.in_time_zone("Asia/Tokyo") 

参考ドキュメント:Data formulas


2. Wait for time interval(指定した時間だけ待つ)

このアクションでは、レシピが次のステップに進む前に待機する時間を指定できます。


Interval(待機時間)は、Select from list で値を選択するか、Enter custom value で任意の値(秒)を入力します。


3. Wait until specified time(指定した日時まで待つ)

このアクションでは、次のステップに進む日時を指定できます。指定した時間が過去のものであれば、レシピは直ちに次のステップに進みます。


下記の場合には、2021年9月1日午前9時になるとレシピが次のステップに進みます。既に、2021年9月1日午前9時を過ぎている場合には、直ちに次のステップに進みます。


Formula モードでの時間の設定

Formula モードで時間を指定することもできます。下記のように Formula を設定すると、次の月曜日の午前8:00にレシピが次のステップに進みます。詳細は、Date formulas をご覧ください。

today.beginning_of_week + 7.days + 8.hours

 


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