Tableau Server からデータを照会する (WDC 3.0)
本ドキュメントの対象は Tableau Server のみです。
Tableau Cloud ではサードパーティ製の Web Data Connector 3.0を使用できませんので、Tableau Cloud 上で Cadre Web Data Connector 3.0を使用してデータを照会できません。
また、Cadre Web Data Connector 3.0でデータ接続したワークブックを Tableau Cloud にパブリッシュもできません。
Cadre のデータを使用したワークブックを Tableau Cloud へパブリッシュする場合は Tableau Desktop から データを参照する(RDB) をご利用ください。
目次
- 1 概要
- 2 前提
- 3 手順
- 3.1 Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを配置する
- 3.2 プライベート CA 証明書ファイルを Tableau Server が参照する JRE トラストストアにインポートする
- 3.2.1 ◆ Windows の場合
- 3.2.2 ◆ Linux の場合
- 3.3 Tableau Server を再起動する (Windows/Linux 共通)
- 3.4 Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを使用した Tableau ワークブックを Tableau Server にパブリッシュする
- 3.5 Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを使用して Tableau Server から Cadre のデータを照会する(Tableau Server で Viz 作成)
概要
Tableau Server から Web Data Connector 3.0 (WDC 3.0)を経由して Cadre 取得データにアクセスします。
前提
アイテム設定画面において、データ出力方式(OUTPUT FORMAT) で Tableau WDC を選択したアイテムが存在すること
Web Data Connector 3.0に対応した Tableau Server バージョン (2023.3以降) を使用すること
Cadre Ver 1.15.0以降を使用すること
手順
Web Data Connector 3.0コネクタについて
Web Data Connector 3.0の利用には コネクタファイル (拡張子 .tacoファイル) というものが別途必要になります。
Cadre では、弊社が作成/提供するコネクタファイル (Cadre Web Data Connector 3.0コネクタ) をTableau で利用します。コネクタファイルは証明書による署名がなされ改ざんされていないことを証明する仕組みがあります。
Cadre Web Data Connector 3.0コネクタは、弊社が作成した自己証明書で署名しています。
その為、Tableau に自己証明書を信頼するためのプライベート CA 証明書のインポートが必要になります。
Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを配置する
Cadre リリース資材から Cadre Web Data Connector 3.0コネクタをダウンロードします。
任意のフォルダに解凍します。以下のファイルが出来上がります。
cadre-wdc3-connector-1.0.0.taco:Cadre Web Data Connector 3.0コネクタファイル。
1.0.0はバージョン番号です。ダウンロードしたバージョンにより異なりますので適宜読み替えてください。
cacert-cadre_wdc3.pem:プライベートCA証明書ファイル。
cadre-wdc3-connector-1.0.0.taco を Tableau のコネクタフォルダに配置します。
Windowsの場合:C:\Program Files\Tableau\Connectors
Linuxの場合: /opt/tableau/connectors
プライベート CA 証明書ファイルを Tableau Server が参照する JRE トラストストアにインポートする
◆ Windows の場合
Tableau Server が参照する JRE トラストストアのファイルの読み取り専用を外します。
エクスプローラで C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\repository.20233.24.0314.1442\jre\lib\security を開きます。
repository.20233.24.0314.1442 はお使いの Tableau バージョンによって異なりますので適宜読み替えてください。cacerts ファイルを右クリックし、プロパティから読み取り専用チェックを外して OK ボタンをクリックします。
プライベート CA 証明書を Tableau Server が参照する JRE トラストストアにインポートします。
コマンドプロンプトを管理者として実行します。
以下のコマンドを実行します。
以下コマンド例中の repository.20233.24.0314.1442 はお使いのTableau Server バージョンによって異なりますので適宜読み替えてください。
以下コマンド例で、cacert-cadre_wdc3.pem ファイルは C:\work フォルダに配置した場合の例です。ファイルを配置したフォルダが異なる場合は適宜読み替えてください。コマンド例
cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\repository.20233.24.0314.1442\jre\bin\" keytool -importcert -file "C:\work\cacert-cadre_wdc3.pem" -keystore "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\repository.20233.24.0314.1442\jre\lib\security\cacerts" -alias cadre_wdc3 -storepass changeit この証明書を信頼しますか。 [いいえ]:y
途中、この証明書を信頼しますか。 [いいえ]: というプロンプトが表示されるので、y を入力し、Enter キーを押下してください。
Tableau Server が参照する JRE トラストストアのファイルの読み取り専用を元に戻します。
◆ Linux の場合
Tableau Server が参照する JRE トラストストアのファイルの読み取り専用を外します。
以下コマンド例中の repository.20233.24.0314.1442 はお使いの Tableau Server バージョンによって異なりますので適宜読み替えてください。コマンド例
sudo chmod 666 /opt/tableau/tableau_server/packages/repository.20233.24.0314.1442/jre/lib/security/cacerts
プライベート CA 証明書を Tableau Server が参照する JRE トラストストアにインポートします。
以下コマンド例中の repository.20233.24.0314.1442 はお使いの Tableau Server バージョンによって異なりますので適宜読み替えてください。
以下コマンド例で、cacert-cadre_wdc3.pem ファイルは /home/ec2-user/ フォルダに配置した場合の例です。ファイルを配置したフォルダが異なる場合は適宜読み替えてください。コマンド例
cd /opt/tableau/tableau_server/packages/repository.20233.24.0314.1442/jre/bin/ sudo ./keytool -importcert -file /home/ec2-user/cacert-cadre_wdc3.pem -keystore /opt/tableau/tableau_server/packages/repository.20233.24.0314.1442/jre/lib/security/cacerts -alias cadre_wdc3 -storepass changeit Trust this certificate? [no]:y
途中、Trust this certificate? [no]: というプロンプトが表示されるので、y を入力し、Enter キーを押下してください。
Tableau Server が参照する JRE トラストストアのファイルの読み取り専用を元に戻します。
コマンド例
Tableau Server を再起動する (Windows/Linux 共通)
上記コネクタの配置と証明書ファイルのインポートが完了したら、TSM (TableauServerManager) からTableau Server を再起動します。
Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを使用した Tableau ワークブックを Tableau Server にパブリッシュする
Tableau Desktop からデータを照会する (WDC 3.0) を参照し、Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを使用した Tableau ワークブックを作成し、Tableau Server へワークブックをパブリッシュしてください。
パブリッシュが成功すれば OK です。パブリッシュした Viz を Tableau Server で閲覧、編集が可能になります。(編集は Creator ライセンス保持者のみ。)
Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを使用して Tableau Server から Cadre のデータを照会する(Tableau Server で Viz 作成)
Tableau Server に Creator ライセンスのユーザーでログインします。
探索 → 新規 → ワークブック でワークブックの新規作成を実行します。
データに接続画面が自動的に表示されるので、コネクタタブから「Ricksoft による Cadre Web Data Connector3.0」を検索して選択します。
初期画面でお使いの Cadre WDC ACCESS URL を入力し、Enter ボタンをクリックします。
WDC ACCESS URLは、WDC 接続 URL を取得するの手順参照。任意のデータソースとアイテムを選択後、CONNECT TO DATA ボタンをクリックしてデータ接続が成功すれば OK です。シートへ移動し Viz 作成を開始します。
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