Tableau Desktop からデータを照会する (WDC 3.0)
制限事項
Tableau Desktop の不具合により、WDC 3.0ではリレーション/結合が正常に行えません。
(Tableau Desktop 2024.1.0まで確認済み。改善版のリリース時期は未定とのこと。)リレーション/結合を使用する場合の代替手段として、ブレンドを使用するか、Tableau Desktop から データを参照する (RDB) をご使用ください。
目次
概要
Tableau Desktop から Web Data Connector 3.0 (WDC 3.0)を経由して Cadre 取得データにアクセスします。
前提
アイテム設定画面において、データ出力方式(OUTPUT FORMAT) で Tableau WDC を選択したアイテムが存在すること
Web Data Connector 3.0に対応した Tableau Desktop バージョン (2023.3以降)を使用すること
Cadre Ver 1.15.0以降を使用すること
手順
Web Data Connector 3.0コネクタについて
Web Data Connector 3.0の利用には コネクタファイル (拡張子 .tacoファイル) というものが別途必要になります。
Cadre では、弊社が作成/提供するコネクタファイル (Cadre Web Data Connector 3.0コネクタ) をTableau で利用します。コネクタファイルは証明書による署名がなされ改ざんされていないことを証明する仕組みがあります。
Cadre Web Data Connector 3.0コネクタは、弊社が作成した自己証明書で署名しています。
その為、Tableau に自己証明書を信頼するためのプライベート CA 証明書のインポートが必要になります。
Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを配置する
Cadre リリース資材から Cadre Web Data Connector 3.0コネクタをダウンロードします。
任意のフォルダに解凍します。以下のファイルが出来上がります。
cadre-wdc3-connector-1.0.0.taco:Cadre Web Data Connector 3.0コネクタファイル。
1.0.0はバージョン番号です。ダウンロードしたバージョンにより異なりますので適宜読み替えてください。
cacert-cadre_wdc3.pem:プライベートCA証明書ファイル。
cadre-wdc3-connector-1.0.0.taco を Tableau のコネクタフォルダに配置します。
Windows の場合:C:\Users\<ログイン中ユーザー名>\Documents\マイ Tableau リポジトリ\コネクタ
Mac の場合:/Users/<ログイン中ユーザー名>/Documents/マイ Tableau リポジトリ/コネクタ
プライベートCA証明書ファイルをTableauが参照するJRE トラストストアにインポートする
◆ Windows の場合
Tableau が参照する JRE トラストストアのファイルの読み取り専用を外します。
エクスプローラで C:\Program Files\Tableau\Tableau 2023.3\bin\jre\lib\security を開きます。
Tableau 2023.3 はお使いの Tableau バージョンによって異なりますので適宜読み替えてください。cacerts ファイルを右クリックし、プロパティから読み取り専用チェックを外して OK ボタンをクリックします。
プライベート CA 証明書を Tableau が参照する JRE トラストストアにインポートします。
コマンドプロンプトを管理者として実行します。
以下のコマンドを実行します。
以下コマンド例中の Tableau 2023.3 はお使いの Tableau バージョンによって異なりますので適宜読み替えてください。
以下コマンド例で、cacert-cadre_wdc3.pem ファイルは C:\work フォルダに配置した場合の例です。ファイルを配置したフォルダが異なる場合は適宜読み替えてください。
コマンド例
cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau 2023.3\bin\jre\bin" keytool -importcert -file "C:\work\cacert-cadre_wdc3.pem" -keystore "C:\Program Files\Tableau\Tableau 2023.3\bin\jre\lib\security\cacerts" -alias cadre_wdc3 -storepass changeit この証明書を信頼しますか。 [いいえ]:y
途中、この証明書を信頼しますか。 [いいえ]: というプロンプトが表示されるので、y を入力し、Enter キーを押下してください。
Tableau が参照する JREトラストストアのファイルの読み取り専用を元に戻します。
◆ Macの場合
Tableau が参照する JREトラストストアのファイルの読み取り専用を外します。
Finder で /Applications/Tableau Desktop 2023.3.app/Contents/Plugins/jre/lib/security を開きます。
Tableau Desktop 2023.3.app はお使いの Tableau バージョンによって異なりますので適宜読み替えてください。
cacerts ファイルを右クリックし、設定パネル右下のロックアイコンをクリックして編集を許可します。
認証・パスワードが求められます。
ロックが解除されたら、everyone のアクセス権を 読み/書き に変更します。
プライベート CA 証明書を Tableau が参照する JRE トラストストアにインポートします。
ターミナルを起動します。
以下のコマンドを実行します。
以下コマンド例中の Tableau Desktop 2023.3.app はお使いの Tableau バージョンによって異なりますので適宜読み替えてください。
以下コマンド例で、cacert-cadre_wdc3.pem ファイルは ダウンロード ディレクトリに配置した場合の例です。ファイルを配置したディレクトリが異なる場合は適宜読み替えてください。
以下コマンド例中のパスのように、パスに含まれるスペースはエスケープしてください。コマンド例
cd /Applications/Tableau\ Desktop\ 2023.3.app/Contents/Plugins/jre/bin/ keytool -importcert -file ~/Downloads/cacert-cadre_wdc3.pem -keystore /Applications/Tableau\ Desktop\ 2023.3.app/Contents/Plugins/jre/lib/security/cacerts -alias cadre_wdc3 キーストアのパスワードを入力してください: changeit この証明書を信頼しますか。 [いいえ]:y
途中、2回プロンプトが表示されるので、入力内容を入力して Enter キーを押下してください。
キーストアのパスワードを入力してください: というプロンプトが表示されるので、changeit を入力し、Enter キーを押下してください。
この証明書を信頼しますか。 [いいえ]: というプロンプトが表示されるので、y を入力し、Enterキーを押下してください。
Tableau が参照する JRE トラストストアのファイルの読み取り専用を元に戻します。
Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを使用して Tableau から Cadre のデータを照会する
Tableau Desktop を開きます。
データ接続画面の中から以下の順に選択します。
サーバーへ
その他
Ricksoft による Cadre Web Data Connector3.0
初期画面でお使いの Cadre WDC ACCESS URL を入力し、Enter ボタンをクリックします。
WDC ACCESS URL は、WDC 接続 URL を取得するの手順参照Cadre に接続されるとサイドメニューに使用可能なデータソース一覧が表示されますのでいずれかを選択します。
データソースを選択すると右側にアイテムが表示されますので、照会するアイテムのチェックボックスにチェックを入れて CONNECT TO DATA ボタンをクリックします。
選択したデータソース内に同一アイテムが複数ある場合、いずれかをチェックすると同一アイテムは全てチェック状態になります。Tableau のデータソース編集画面に遷移するので、サイドメニューに表示されているアイテムのいずれかを画面中央常備へドラッグ&ドロップします。
本手順書の冒頭で記載の通り、Tableau の不具合により WDC 3.0ではリレーション/結合が正常に動作しませんのでご注意ください。画面下部のシート1タブをクリックし、シート1へ移動するとデータ読み込みが行われます。
データ読み込み完了後Viz作成を開始します。
Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを使用した Tableau ワークブックを Tableau Server にパブリッシュする
Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを使用した Tableau ワークブックを Tableau Desktop で開き、任意の Tableau Server へパブリッシュしてください。
パブリッシュの前に Tableau Server からデータを照会する (WDC3.0) の 「Cadre Web Data Connector 3.0コネクタを配置する」~「Tableau Server を再起動する (Windows/Linux 共通)」の手順を実施する必要があります。
Tableau Cloud へはパブリッシュできません。(Tableau Cloud はサードパーティ製の Web Data Connector 3.0を使用できません。)
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