Cloud 移行前にアプリ関連で把握しておくべきこと

１．アプリ移行可否の調査

現在 Server 版にインストールされているアプリを確認する

以下のいずれかの方法で確認できます。

移行ツールを利用する

Server 版の Cloud 移行ツール Confluence Cloud Migration Assistant または Jira Cloud Migration Assistant の「Assess your apps」メニューで確認できます。

メニューへアクセスするとインストールされているアプリの一覧が表示されます。

Open

アプリの管理メニューを見る

管理メニューの 「アプリの管理」メニューの「ユーザーがインストールしたアプリ」で確認できます。

Open

２．アプリの使用状況を調べる

現在も利用されているアプリかどうかを調査します。

共通

• 管理者やヘビーユーザーからアプリの使用状況（主に使用しているユーザー、使用目的）を確認します。

  • 利用時にユーザーのアクセスをプロビジョニングする一部のアプリの場合は、管理者が利用ユーザーを特定できます。

Confluence

移行ツール

Confluence Cloud Migration Assistant の「Assess your apps」メニューの、
「Appears on」列で最近30日間で該当のアプリのマクロを含むページの表示回数、「Viewed by」列で最近30日間で該当のアプリのマクロを含むページの閲覧者数を確認できます。

マクロ使用状況統計 メニュー

管理メニューの「一般設定」> 「マクロの使用」より、該当のアプリを含むマクロを含むページを確認できます。

Jira

移行ツールでは、アプリの使用状況を確認できません。
各アプリの設定メニューや、使用しているフィールド名（アプリ名を含むフィールド名）の利用状況から把握します。

もしくは、サードバーティ製アプリ "Power Admin" （有償）の アプリ使用状況監査ツールを利用します。

３．今後もアプリを使用するか確認する

Cloud 移行後もアプリを利用するか確認します。
全く使用していないアプリや、必須ではないアプリ等、Cloud での利用優先度で分類してみましょう。

以下は分類の一例です。

４．Server 版のアプリと、Cloud 製品基本機能と Cloud 版アプリの機能を比較する

Cloud 版アプリがあるか確認する

Server 版の Cloud 移行ツール Confluence Cloud Migration Assistant または Jira Cloud Migration Assistant の「Assess your apps」メニューの 「Exists in Cloud」で がついているアプリは Cloud 版アプリが存在します。

• 「View Differences」をクリックするとアプリベンダーが用意した Cloud 版と Server 版アプリの機能比較ページが表示されます

• 「View Listing」をクリックすると Atlassian Marketplace のアプリページが表示されます

「Contact vendor」は、移行ツール経由で取得可能な Cloud アプリの情報がないため、このリンクから直接アプリベンダー対応可否を問い合わせる必要があります。

は Cloud 版アプリがありません。

Cloud 版アプリがある場合は、Server 版との機能差を確認する

Server 版アプリと Cloud 版アプリの機能は異なることが多いです。
上記の移行ツールの「View Differences」リンクのドキュメントで確認するか、アプリベンダーへ問い合わせをして詳細を確認します。

Cloud 版アプリがない場合

アプリベンダーへ問い合わせる

今後 Cloud 対応の予定がないか、リリースされる場合はリリース時期や機能差を確認します。

代替アプリを調査する

Server 版の Cloud 移行ツール Confluence Cloud Migration Assistant または Jira Cloud Migration Assistant の「Assess your apps」メニューの 「Status」を「User Alternative」にし、次の画面に進むと、代替アプリの候補が表示されます。

代替のアプリ有無を調査する他の方法は、 Atlassian Marketplace でキーワードで検索する方法です。
また、Atlassian Cloud 標準の機能で実現できる可能性もあります。（Server 版の標準機能と異なるため）
Atlassian Cloud 製品の公式ドキュメント内をキーワード検索したり、 アトラシアン コミュニティ で質問をしたりして情報収集してみましょう。

また、テスト用のクラウド インスタンスを用意し、アプリのトライアルを開始して、代替になりそうなアプリをテストできます。 
テスト用インスタンスの作成手順は、1-1．Atlassian Cloud (Jira/Confluence) 製品を知る | id 1 1．AtlassianCloud(Jira/Confluence)製品を知る Jira/Confluenceのトライアルをする 、アプリ追加の手順は アプリの追加および停止手順 (Atlassian Cloud) をご参照ください。

現行のアプリの機能でも優先度を設定し、代替アプリで実現できるか検証してみましょう。

５．Server 版のアプリと、Cloud 版アプリの価格を比較する

リックソフト経由でアプリを購入する場合は、Cloud 版アプリの価格についてはお問合せフォームでご確認をお願します。

https://www.ricksoft.jp/inquiry/

６．Cloud 版アプリの移行パスの確認

移行できるデータ・できないデータを確認する

Server 版アプリの既存データが Cloud 版アプリへ移行できるかを調査します。

Server 版の Cloud 移行ツール Confluence Cloud Migration Assistant または Jira Cloud Migration Assistant の「Assess your apps」メニューの 「Can be migrated」列を確認します。

は、移行ツールを使ってアプリをクラウドに移行できることを示しています。
ただし Stage1 の場合は移行成功率が不明か低いことを示しますので注意してください。
Stage2 は、移行成功率が高いことを示しており、Stage3 は、データ移行は不要でインストールだけで構築が済むことを意味しています。
「Automated Path」リンクより、アプリベンダーの移行データに関するドキュメントを確認できます。ドキュメントを参照して移行できるデータをご確認ください。

「View Path」の場合は、アプリベンダーが Cloud Migration Assistant とは異なる移行方法を用意しており、それによって移行可能な種類のデータがあることを示しています。リンクのアプリベンダーが用意したドキュメントをご確認ください。

Upgrade App が出た場合は、Server 版のアプリのバージョンが移行ツールに対応していないことを示します。事前にアプリのバージョンアップをお願いします。

​ 「Contact vendor」は、Cloud 版アプリはありますが、移行パスに関する情報がないことを示します。このリンクから直接アプリベンダー対応可否を問い合わせる必要があります。

​ は Cloud 版アプリへデータ移行する方法がないことを示します。