Confluence Cloud Migration Assistant で移行する

このページでは、Confluence Cloud Migration Assistant を使用した Confluence サーバーインスタンスから Cloud への移行手順を説明します。

目次


制限事項

以下の制限事項にご注意ください。

  • アプリのデータは移行されません。
  • Confluence 5.10 以降のバージョンを使用している必要があります。



事前準備

  1. Confluence Cloud Migration Assistant のチェックリスト の項目を確認し、問題ないこと・条件を満たしていることを確認します。
  2. (意図的に統合しようとしている場合を除き) クラウドサイト内に、サーバーサイトと同じ名前のグループが存在していないことを確認します。

    グループがすでにクラウドに存在する場合の注意 (公式より引用)

    クラウド サイト (Jira または Confluence) のグループと同じ名前を持つグループがサーバー サイト内に見つかった場合、ユーザーはサーバーのグループからクラウドのグループに統合されます。サーバー グループはクラウド グループの権限を継承します。これは、移行しようとしている Confluence グループと同じ名前の、Jira 製品アクセスを持つグループにも適用されます。これは、クラウド サイトではすべてのユーザーとグループが一元管理されるためです。

    これを防ぐ場合、移行を実行する前に、サーバーとクラウドのすべてのグループの 名前が一意である ことを確認する必要があります。

  3. サーバー側とクラウド側でスペースキーが重複していないかどうかを確認します。
  4. Confluence Cloud Migration Assistant アプリを最新バージョンに更新します。



Confluence Cloud Migration Assistant の使い方

Confluence Cloud Migration Assistant の使い方を説明します。


1. Confluence Cloud Migration Assistant のインストール

Confluence の 新しいアプリを検索 ページへ移動し、Confluence Cloud Migration Assistant をインストールします。

Marketplace の検索 欄に Confluence Cloud Migration Assistant を入力して Enter を押下し、表示される Confluence Cloud Migration Assistant をインストールします。

Confluence 6.13 以降では、デフォルトで Confluence Cloud Migration Assistant がインストールされています。

アプリのインストール後、Confluence の管理画面 > ATLASSIAN CLOUD から 移行アシスタント の画面を表示することができるようになります。

Confluence サーバーがファイアウォールの内側にある場合、ドメイン atlassian.com などへのアクセスを許可する必要があります。
以下ドキュメントに記載のアドレスへのアクセスを許可してください。


2. アプリの確認

アプリによる移行の問題を排除するため、サーバーインスタンスにインストールされているアプリをクラウドサイトにインストールしておきます。

サーバー上の重要なデータがある場合は、必ずそのデータを移行するための最適な方法についてベンダーへ確認してください。

  1. Migration assistant home のページで、ASSESS AND INSTALL APPS (アプリの評価/インストール) をクリックします。


  2. サーバーインスタンスにインストールされているアプリの一覧が表示されます。
    どのアプリケーションをクラウドサイトで使用するか選択し、Continue (続ける) ボタンをクリックします。

    表の列は以下のようになっています。

    列名説明
    User installed appsユーザーがインストールしたアプリです。
    Status

    アプリの移行をどのようにするか指定するステータスです。
    ステータスは以下のようになっています。

    ステータス説明
    No decision madeデフォルトで選択されている値。
    状況が不明な場合や、まだ決定を行っていないときに選択します。
    Needed in cloudアプリとそのデータを Cloud へ移行する必要があるときに選択します。
    Not needed in cloudアプリを Cloud へ移行する必要がないときに選択します。
    たとえば以下のような要因が考えられます。
    • 既存のクラウドサイトにアプリが既にインストールされている。
    • Cloud に、アプリの機能を実現するネイティブな機能がある。
    • アプリがあまり使用されていないため、移行が必要なさそうである。
    User alternative

    サーバーにインストールされているものの代替となる Cloud 用のアプリを使用するときに選択します。

    Exists in cloud

    サーバーにインストールされているこのアプリが Cloud 版のものを提供しているかどうかです。
    以下のいずれかが表示されます。

    ステータス説明
    (ティック)Cloud 版のアプリケーションが提供されています。
    (エラー)Cloud 版のアプリケーションが提供されていません。
    (疑問符)Confluence Cloud Migration Assistant で情報を確認できません。

    また、各ステータスの下に表示されるテキストが詳細を示しています。

    表示されるテキスト説明
    View differences関連するベンダーのページへ移動して、アプリの Server 版と Cloud 版の違いを確認できます。
    Contact vendor利用可能な情報がありません。ベンダーへ問い合わせる必要があります。
    Appears on

    このアプリのマクロが過去 30 日間に表示されたページの数です。

    以下のステータスがあります。

    ステータス説明
    Disabledこのアプリはインストールされているものの、無効化されています。
    Not applicableこのアプリはマクロを含みません。
    このアプリが使用されていないわけではありません。
    xx Pagesこのアプリのマクロは過去 30 日間でこの数のページで表示されています。
    Viewed by

    このアプリのマクロが過去 30 日間に閲覧されたページの数です。

    以下のステータスがあります。

    ステータス説明
    Disabledこのアプリはインストールされているものの、無効化されている。
    Not applicableこのアプリはマクロを含みません。
    このアプリが使用されていないわけではありません。
    xx users過去 30 日にこのアプリのマクロを閲覧したユーザーの数です。
    Can be migrated

    ベンダーが提供する移行パスがあるかどうかです。
    以下のいずれかが表示されます。

    ステータス説明
    (ティック)Cloud への移行方法が提供されています。
    (エラー)Cloud への移行方法が提供されていません。
    (疑問符)Confluence Cloud Migration Assistant で情報を確認できません。

    また、各ステータスの下に表示されるテキストが詳細を示しています。

    表示されるテキスト説明
    See pathway関連するベンダーのページへ移動して、アプリの移行パスを確認できます。
    Contact vendor利用可能な情報がありません。ベンダーへ問い合わせる必要があります。
    Notes注意点などを入力します。



  3. クラウドサイトを選択する画面が表示されるので、Choose cloud site (クラウドサイトを選択する) ボタンか Get Confluence Cloud trial (Confluence Cloud トライアル) ボタンを選択してアプリをインストールする クラウドサイトを指定します。

    指定した クラウドサイトの サイト管理者 である必要があります。

    クラウドサイトを指定したら、Continue (続ける) ボタンをクリックします。


  4. クラウドサイトにアプリをインストールする画面が表示されるので、Install app (アプリをインストール) ボタンからインストールへ進み、完了したら Done (完了) ボタンをクリックします。


3. 移行のセットアップ

サーバーインスタンスから Cloud へデータの移行をセットアップします。


  1. Migration assistant home のページで、MANAGE YOUR MIGRATION (移行の管理) をクリックします。


  2. Migrations dashboard のページが表示されるので、Create new migration (新しい移行の作成) ボタンから新しい移行を作成します。


  3. 移行におけるステップが表示されるので、Connecto to cloud (Cloud へ接続) ボタンをクリックします。


  4. この移行の名前を入力し、移行先の クラウドサイトを選択します。
    すでに クラウドサイトと接続されている場合はドロップダウンに表示されますが、何も表示されない場合は新しい クラウドサイトに接続するか トライアル にサインアップする必要があります。 
    クラウドサイトを選択したら Choose what to migrate (移行するものを選ぶ) ボタンをクリックします。


  5. 移行対象とするデータを選択します。


    項目説明
    Users and Groups

    ユーザーとグループの移行について選択します。
    選択項目は以下となります。

    項目説明
    All users and groups from the Confluence directoryConfluence 内のすべてのユーザー/グループを Cloud へ移行します。
    移行後、ユーザーはそれらのスペースへのアクセス権を持ちます。
    ユーザーへの招待メールは送信されません。
    Only users related to the selected spaces

    以下に該当するユーザーが移行されます。

    • ページにコメントしたユーザー
    • スペース内にページを作成したユーザー
    • スペースへのアクセス権限に直接紐づけられたユーザー
    • ページ内でメンションされているユーザー

    これらのユーザーは クラウドサイトに追加されますが、製品アクセスは持ちません。

    Spaces

    スペースの移行について選択します。
    選択項目は以下となります。

    項目説明
    Select spacesスペースを選択して移行します。
    Skip processスペースの移行はスキップして、ユーザーとグループの移行のみを実行できます。

    今回はスペースのデータも移行したいので、Spaces は "Select spaces" を選択します。
    選択し終わったら、Next (次へ) ボタンをクリックします。



  6. 移行するスペースを選択します。
    スペースを選択したら、Add to migration (移行に追加) ボタンをクリックします。


  7. エラーの確認画面が表示され、以下の項目についてエラーをチェックします。
    • Confluence Cloud Migration Assistant が最新かどうか

    • ユーザーが有効で一意のメールアドレスを持っているかどうか

    • クラウドサイトとスペースが競合しているかどうか

    • スペースが公開されていて、オンライン検索されるかどうか

    (ティック) 緑色のチェックマークが表示された場合、チェックは完了しています。
    (警告) 警告サインが表示された場合、続行できますが、潜在的な問題がある点を確認しておく必要があります。
    (エラー) 赤いエラーが表示された場合、移行を実行する前にエラーを解決する必要があります。

    問題がないことを確認したら、Review Migration (移行を見直す) をクリックします。


  8. 移行を見直すための画面が表示されます。
    Save (保存) ボタンをクリックすればこの移行を保存し、一旦終了します。
    Run now (実行) ボタンをクリックするとこの移行を実行します。



  9. 移行を実行すると、下図のような進捗画面が表示されます。

    Plan Complete (計画完了) が表示されれば、移行は完了です。


保存した移行は、Migrations dashboard のページで確認することができます。

ここからステータスを確認したり、View details のメニューから詳細を確認することができます。
移行のステータスは以下となります。

ステータス説明
SAVED移行が保存済みで、実行できる状態です。
RUNNING移行が実行されている状態です。
FINISHED移行のすべてのタスクが完了した状態です。
STOPPED一部のタスクが完了しましたが、エラーが発生したり移行できなかったものがある状態です。
このステータスは一部のデータが移行されたことを意味するため、同じプロジェクトを再度移行する場合は
クラウドサイトからデータをクリアする必要があることに注意してください。
FAILED移行に失敗した状態です。
移行先のサイトにプロジェクトキーが既に存在していたり、予期せぬエラーが起きた可能性があります。


4. 移行後の確認

移行の完了後、以下のようにデータを確認してください。

ユーザーとグループ

ユーザーとグループが正しく設定されていることを確認するには:

  • グループのメンバーを確認し、インポートされたグループの確認に移動して権限を承認します。
    (Free プランを利用している場合、権限を変更することはできません。ユーザーとグループは、元のサイトで持っていたのと同じ権限を保持します。)

  • 必要に応じて、ユーザーをグループに追加します。一般的なグループは "site-admins", "system-administrators", "atlassian-addons" "atlassian-addons-admin" です。

  • 外部ユーザー管理システムを使用している場合は、ユーザーが正しく同期されていることを確認してください。

  • 準備ができたら、ユーザーを招待します。
    [管理]> [ユーザー]> [詳細を表示]に移動し、[招待を再送信]に移動します。
    最初にログインすると、新しいパスワードを設定して個人情報を追加するように求められる場合があります。

スペース

スペースが正常に移行されたことを確認するには:

  • コンテンツとスペースを確認するか、ユーザーに自分のコンテンツを確認するように依頼します。

  • [設定] > [アプリケーションリンク] に移動して、他のアトラシアン製品をリンクします。

  • [Jira マクロの修復] を使用して、Jira へのリンクを更新します。

    1. クラウドサイトで、[設定] > [Jiraマクロの修復] に移動します。


    2. 開始 ボタンをクリックします。


    3. 完了しました。



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