PostgreSQL のインストールと DB (データベース) の作成 (Windows)

このページでは、Windows 環境に PostgreSQL 11 をインストールし、Atlassian 製品用のデータベースを作成する手順を説明します。




PostgreSQL のインストール


1. インストーラーファイルをダウンロードする

PostgreSQL をインストールする Windows 環境から こちらのページ にアクセスし、PostgreSQL のインストーラーファイルをダウンロードします。

現在利用できるバージョンをいくつか選択できますが、今回は Windows x86-64 の 11.15 をダウンロードします。

ダウンロードしたインストーラーファイルは、適当なディレクトリに保存してください。


2. インストーラーファイルを実行する

ダウンロードしたインストーラーファイルを実行します。


3. セットアップ画面の表示

インストーラーを実行すると Setup 画面が表示されるので、Next ボタンをクリックします。


4. インストールディレクトリの設定

Installation Directory 画面が表示されるので、PostgreSQL をインストールするディレクトリを指定します。

今回はデフォルトの設定で進めるので、このまま Next ボタンをクリックします。

5. データディレクトリの設定

Data Directory 画面が表示されるので、PostgreSQL のデータを保存するディレクトリを指定します。

今回はデフォルトの設定で進めるので、このまま Next ボタンをクリックします。


6. パスワードの設定

Password 画面が表示されるので、データベースのスーパーユーザー (postgres) のパスワードを設定します。

Password にパスワードを入力し、確認のため Retype password にも同じパスワードを入力したら Next ボタンをクリックします。



7. ポート番号の設定

Port 画面が表示されるので、PostgreSQL へ接続するためのポート番号を指定します。

今回はデフォルトの設定で進めるので、このまま Next ボタンをクリックします。


8. ロケールの設定

Advanced Options 画面が表示されるので、データベースで使用されるロケールを指定します。

"Japanese, Japan" を選択して Next ボタンをクリックします。

9. インストールの実行

Ready to Install 画面が表示されるので、設定した内容に問題がなければ Next ボタンをクリックしてインストールを実行します。

設定内容を見直す場合は、Back ボタンから戻ることができます。


Next ボタンを押すとインストールが始まるので、しばらくお待ちください。


10. インストールの完了

PostgreSQL のインストールが完了しました。

Launch Stack Builder at exit? のチェックは外して、Finish ボタンをクリックします。



パフォーマンスの調整

設定ファイル (postgresql.conf) を修正して、PostgreSQL のパフォーマンスを調整します。


1. 設定ファイルをテキストエディタで開く

インストール時に指定した PostgreSQL のデータディレクトリ内にある postgresql.conf ファイルをメモ帳等のテキストエディタで開きます。


2. 値を変更する

postgresql.conf ファイル内の以下の行を見つけ、それぞれ変更していきます。


  1. shared_buffers の値を変更し、メモリバッファで使用するメモリ量を設定します。
    この値はご利用のサーバの環境にも左右されてしまいますが、今回は 512MB を指定します。

    変更前
    shared_buffers = 128MB
    変更後
    shared_buffers = 512MB
  2. work_mem のコメントアウトを解除し、ソート用のメモリバッファを指定します。

    変更前
    #work_mem = 4MB
    変更後
    work_mem = 4MB
  3. wal_buffers のコメントアウトを解除し、トランザクションログを書き出す際に使用されるメモリバッファを指定します。

    変更前
    #wal_buffers = -1
    変更後
    wal_buffers = 64kB

    64kB の "k" は小文字であることに注意してください。


3. ファイルを保存する

値を変更したら、ファイルを保存してテキストエディタを閉じます。


4. PostgreSQL を再起動する

変更した設定内容を反映させるため、PostgreSQL を再起動します。

以下の手順を参考に、PostgreSQL を再起動してください。


  1. Windows の検索ボックスから "サービス" を検索し、サービスを開きます。


  2. サービスの一覧から postgresql-x64-11 を選択し、左上の サービスの再起動 をクリックします。



ユーザー、データベースを作成する (GUI)

画面から操作するクライアントツール (pgAdmin) を使用して、ユーザー、データベースを作成する手順について説明します。

1. pgAdmin を起動する

PostgreSQL が起動している Windows 環境で、スタートメニューから pgAdmin をクリックし、pgAdmin を起動します。


2. マスターパスワードを設定する

アプリケーションの起動後初めて pgAdmin へアクセスすると、Web ブラウザーにマスターパスワードを入力する画面が表示されます。
任意のパスワードを入力して、OK ボタンをクリックします。


3. PostgreSQL サーバーへ接続する

画面の左側 Servers から PostgreSQL 11 をクリックして、現在起動している PostgreSQL サーバーへ接続します。
サーバーを選択すると接続するためのパスワード入力が求められるので、PostgreSQL のインストール時に設定したスーパーユーザー (postgres) のパスワードを入力して OK ボタンをクリックします。


4. ユーザーを作成する

以下の手順を実行して、アプリケーションで使用するデータベースのオーナーとなるユーザーを作成します。


  1. 接続した PostgreSQL サーバーの中から Login/Group Roles を右クリックし、表示されるメニューから Create > Login/Group Role... を選択します。


  2. 表示される Create - Login/Group Role のダイアログから General タブを開き、Name に新しく作成するユーザーの名前を入力します。


  3. Definition タブを開き、Password に作成するユーザーで使用する任意のパスワードを入力します。


  4. Privileges タブを開き、Can login? と Create databases? を ON に切り替えます。
    パラメータを変更したら、Save ボタンをクリックしてユーザーを作成します。


5. データベースを作成する

以下の手順を実行して、アプリケーションで使用するデータベースを作成します。


  1. 接続した PostgreSQL サーバーの中から Databases を右クリックし、表示されるメニューから Create > Database... を選択します。


  2. 表示される Create - Database のダイアログから General タブを開きます。
    Database に新しく作成するデータベースの名前を入力し、Owner に 584811964 で作成したユーザーを選択します。


  3. Definition タブを開き、作成するデータベースのパラメータを指定していきます。


    各項目に入力する内容は、以下の表を参考にしてください。
    入力できたら Save ボタンをクリックし、データベースを作成します。

    項目内容
    EncodingUTF8
    Templatetemplate0
    Tablespace指定なし
    CollationC
    Character typeC
    Connection limit-1

    Confluence では、照合順序をロケールと同じ値にすることが推奨されています。
    以下のような内容でデータベースを作成してください。

     設定内容...

    項目内容
    EncodingUTF8
    Templatetemplate0
    Tablespace指定なし
    CollationJapanese_Japan.932
    Character typeJapanese_Japan.932
    Connection limit-1



ユーザー、データベースを作成する (CUI)

コマンドプロンプトからユーザー、データベースを作成する手順について説明します。


1. コマンドプロンプトを表示する

Windows のエクスプローラーから、<PostgreSQL インストールディレクトリ>\bin を開きます。
ナビゲーションウィンドウに "cmd" を入力後、Enter キーを押してコマンドプロンプトを表示します。


2. PostgreSQL のターミナルへ切り替える

表示されたコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行し、PostgreSQL を操作するターミナルへ切り替えます。

psql postgres postgres


PostgreSQL のスーパーユーザー (postgres) のパスワード入力が求められるので、PostgreSQL のインストール時に設定したパスワードを入力して Enter キーを押してください。

表示される内容
C:\Program Files\PostgreSQL\11\bin>psql postgres postgres
ユーザ postgres のパスワード:          ← ここで PostgreSQL のインストール時に設定したパスワードを入力して、Enter キーを押下
psql (11.15)
"help" でヘルプを表示します。

postgres=#


3. ユーザーを作成する

以下のコマンドを実行し、各アプリケーションで使用するユーザーを作成します。

create role <username> password '<password>' createdb login;

<username> の部分は任意のユーザ名に、<password> の部分は安全なパスワードに置き換えてください。


4. データベースを作成する

以下のコマンドを実行し、各アプリケーションで使用するデータベースを作成します。

create database <database name> owner <username> encoding 'utf-8' lc_collate 'C' lc_ctype 'C' template template0;

<database name> の部分は任意のデータベース名に、<username> の部分は 584811964 で作成したユーザー名に置き換えてください。

Confluence では、照合順序をロケールと同じ値にすることが推奨されています。
以下のような内容でデータベースを作成してください。

 create database <database name> owner <username> encoding 'utf-8' lc_collate 'Japanese_Japan.932' lc_ctype 'Japanese_Japan.932' template template0;


PostgreSQL を操作するターミナルを終了するには、"Ctrl + C" を入力してください





以上で、PostgreSQL のインストールからデータベースの作成までは完了です。



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