お客様各位
2023年9月29日
リックソフト株式会社
平素よりリックソフト株式会社の製品・サービスをご愛顧いただきまして誠に有り難うございます。
この度、アトラシアン社より、すべての Jira Cloud 製品の自動化制限に関する変更の発表がありましたのでご案内いたします。本件に関してご不明な点がございましたら、下記お問い合わせ窓口へお問い合わせください。
1. 変更適用日
2023年11月1日
2023年10月18日が締め切り日となり、それ以降のご契約の環境へは、新しい自動化制限が適用されます。ご契約によって変更適用日が異なりますので、詳細は下記をご覧ください。
月間契約のお客様の場合
ご契約更新日に関わらず、2023年11月1日から新しい自動化制限が適用されます。
年間契約のお客様の場合
現在有効な年間契約更新日まで従来の自動化制限が適用されます。
例:2024年5月が年間契約更新期限の環境であれば、2023年11月1日以降も、2024年5月までは従来の自動化制限が適用されます。
締め切り日(2023年10月18日)以前の有効な年間サブスクリプションの見積書をお持ちの場合、新しい自動化制限は次回の更新日に適用されます。つまり、2024年1月14日までに更新期限を迎えるサイトは、締め切り日(2023年10月18日)以前に取得した見積書でご契約をいただくと、次回の更新またはアップグレードまで、従来の自動化制限が適用されます。
年間契約で2024年1月14日以降に更新期限を迎えるお客様におかれましては、次回の更新より新しい自動化制限が適用されます。
締め切り日(2023年10月18日)以降にユーザー数アップグレード、上位プランへアップグレードする場合、新しい自動化制限が適用されます。
2. 対象製品
すべての Jira Cloud 製品およびプラン( Free、Standard、Premium、Enterprise )が対象です。
※ Confluence Cloud ( Premium、Enterprise )で利用できる自動化は対象外です。
Jira Software Cloud
Jira Service Management Cloud
Jira Work Management Cloud
Jira Product Discovery Cloud
3. 主な変更点
使用量のカウントルールが変更になり、単一プロジェクトの自動化を無制限に使えなくなります。
変更後
単一プロジェクト、複数プロジェクトとグローバルルールのいずれであっても実行回数が、使用量にカウントされます。
変更前
単一プロジェクトルールの実行は使用量にカウントされず、複数プロジェクトとグローバルルールの実行回数が、使用量にカウントされました。
単一プロジェクトルール:1 つのプロジェクトのみに影響する自動化ルール
複数プロジェクトルール:複数のプロジェクトに影響する自動化ルール
グローバルルール:インスタンスにあるすべてのプロジェクト全体に影響する自動化ルール
制限回数に達すると、その製品内で適用されている自動化ルールの実行が停止します。他の製品内の自動化ルールの実行は継続します。
制限回数に達した場合、次のような対処方法になります。
翌月に制限がリセットされるまで待ちます。
製品プランを上位にアップグレードします。
制限を超えないように、自動化の使用量を減らす取り組みをします。
Standard プランのお客様へ
今回の変更により制限回数を超えてしまう Standard プランのお客様向けに、無料で3か月の Premium プランの試用ができるトライアルのご案内がアトラシアン社より送信されます。トライアルを開始された場合、自動的に3か月間のトライアルが適用されます。3か月のトライアル期間終了時に、Premium プランに変更をし契約を継続するか、Premium プランの請求がされないように手動でプランを変更する必要があります。
製品プランの変更方法は以下ドキュメントをご参照ください。
自動化の月ごとの制限回数が変更になります。
Jira Service Management Free 、Jira Product Discovery Free 、およびすべての Jira 製品 Standard の自動化制限回数が引き上げられます。
製品 | プラン | 月ごとの制限(変更前) | 月ごとの制限(変更後) |
---|---|---|---|
Jira Software | Free | 100 回 | |
Standard | 500 回 | 1700 回 | |
Premium | (1000 × ユーザー数) 回 | (1000 × ユーザー数) 回 | |
Enterprise | 無制限 | ||
Jira Service Management | Free | 100 回 | 500 回 |
Standard | 500 回 | 5000 回 | |
Premium | (1000 × ユーザー数) 回 | (1000 × ユーザー数) 回 ※ 300 エージェント未満の契約レンジの場合は無制限 *1 | |
Enterprise | 無制限 | ||
Jira Work Management | Free | 100 回 | |
Standard | 500 回 | 1000 回 | |
Premium | なし | (100 × ユーザー数) 回 | |
現在、Enterprise プランはありません | |||
Jira Product Discovery (※ 2023年7月から制限設定あり) | Free | なし | 200 回 |
Standard | なし | 500 回 | |
現在、Premium プランと Enterprise プランはありません |
Enterprise プランの最小購入数を満たない ユーザー数の Premium プランご契約の場合は、無制限が適用されます。 *1
Jira Software:1000 ユーザー未満のご契約の場合
Jira Service Management:300 エージェント未満のご契約の場合
Jira Work Management:現在 Enterprise プランがないため、Premium プランのお客様についてはご契約ユーザー数に関係なく(100 × ユーザー数) 回の制限が適用されます。
自動化制限回数を Jira 製品全体で組み合わせて利用することができなくなります。
変更後
他の Jira 製品の使用量と合算できず、各 Jira 製品で使用できる使用量は、各 Jira 製品ごとの自動化制限回数以内になります。製品間にまたがる自動化ルールの場合、ルールの起点となった製品へ使用量がカウントされます。例えば、Jira Software の操作をトリガーとして Jira Service Management でアクションをする自動化ルールの場合、使用量は Jira Software へカウントされます。
変更前
ご契約すべての Jira 製品の使用量を合計できました。例えば、Jira Software Free (月上限 100 回)と、Jira Service Management Standard (月上限 500 回)をご契約の場合は、両方の製品で使用できる使用量は月に合計 600 回でした。
成功した自動化のみが使用制限にカウントされるようになります。
変更後
アクションの実行に成功した自動化のみが使用量へカウントされます。
変更前
条件分岐アクションを実行しなかった場合でも、すべてのルールの実行が使用量にカウントされていました。例えば、トリガーとして課題が完了にトランジションしたときに実行されるルールの場合、条件分岐によってアクションが実行されなくても、トリガーとして課題が完了にトランジションされると、使用量にカウントされていました。失敗した自動化ルールもカウントに含まれます。
使用量としてカウントされないルール
アクションを記録(監査ログに書き込む)
作業をログ
ルックアップテーブルを作成する
変数を作成
4. ご準備のお願い
変更適用日の2023年11月1日までに下記ご対応をお願いいたします。ただし、年間契約のお客様の場合、環境により新体系適用日が異なりますので、変更適用日までの使用量の確認および最適化作業を実施ください。
自動化の使用量確認ページの確認(2023年10月1日から2023年10月31日まで)
2023年10月1日より、自動化の使用量確認ページへ機能追加がされ、製品ごとの制限の表示および現在の使用状況が新しい体系でどのように変わるかを事前に確認できます。新しい使用量のページで変更後の自動化制限回数内に収まるかを確認してください。
制限回数を超えてしまう場合は、変更適用日までに自動化ルールの最適化を行ってください。
新しい体系でも制限回数以内に収まり、自動化制限に影響がない場合は、確認のみで作業を終了していただいてもよいですが、今後の運用のため自動化ルールの最適化作業を推奨いたします。
2023年10月1日から10月31日まで、自動化の使用量確認ページに、新たに事前確認のための項目が追加されます。
事前確認用ページは10月31日まで別タブに表示され、2023年11月1日以降は新しい使用量のページとして従来の使用量ページに置き換わります。
※確定情報がないため、UI 変更の可能性があることをご了承ください。
<自動化の使用量の確認方法>※ Jira 製品管理者のみ可能
右上歯車メニュー > システム > グローバル自動化 >[使用量(11月1日から)]
自動化ルールの最適化作業(2023年11月1日まで)
既存のルールを確認し、下記のような使用量を抑える調整を行ってください。
1️⃣ 必要な場所でのみ自動化が実行されるように変更する
・アクションを実行させたい Jira プロジェクトのみ自動化ルールが実行されるようにし、不要なプロジェクトへ自動化ルールが実行されないようにします。
2️⃣ 自動化ルールに条件を追加する
・頻繁に実行するような自動化ルールの場合、条件を追加することで必要な時にのみアクションが実行されるため、自動化実行回数を節約できます。
・条件を使用して2つ以上のルールを1つのルールへ統合します。
3️⃣ 不要なルールを無効にする
・各ルールの使用状況を確認し、使用制限を超えないようにルールを無効化にします。
自動化ルールの最適化作業について、「6. お問い合わせ窓口」にてご相談いただくことが可能です。
5. 自動化制限変更の理由
アトラシアン社のコメントを引用いたします。
新しい自動化パッケージ モデルにより、アトラシアンとお客様の両方に 3 つの目標があります。
1.明瞭さ:
自動化ルールのパッケージ化モデルを理解しやすくしたいと考えています。私たちは長年にわたって、自動化ルールのパッケージ化が理解しにくいというお客様からの多くのフィードバックを見てきました。
2.一貫性:
混乱が少なくなるように、Jira と Confluence にわたる自動化ルールが一貫してパッケージ化されていることを確認したいと考えています。これは、アトラシアン スイート全体でプラットフォームを導入し、製品間の自動化を促進するために不可欠です。
3.規模:
私たちは、自動化が Atlassian Cloud 全体に拡大するにつれて、他の製品にも拡張できるモデルを確立したいと考えています。また、顧客が制限を理解しやすくし、アップグレードへの明確な道筋を提供することで、プレミアム アップセルの効率的な推進手段として自動化を活用したいと考えています。
6. お問い合わせ窓口
サポートプラス、サポートプラス Pro ご契約のお客様はヘルプデスクまでお問い合わせください。
上記以外のお客様は、下記フォームよりアトラシアン社へ直接お問合せをお願いいたします。
Atlassian Support