開発環境やテスト環境で作成した Recipe を Project/Folder ごとまとめて、本番環境に移動する方法をご案内します。Recipe で使っている Connections、Lookup tables、Callable recipes などをまとめて Package (Zip ファイル) で移動します。

複数のワークスペースを利用するには、Advanced Recipe Management & Operations のオプションを利用する必要があります。

1つの Recipe だけ簡単に移動する方法もご案内します。

Recipe lifecycle management で Project/Folder ごと移動する

移動の際には、Project/Folder を1つだけ指定して Manifest を作成し、そちらの Manifest から Package (Zip ファイル) を作成します。Manifest には指定した Project/Folder 配下の Folder も全て含むことができます。

下記が Package に含まれる内容です。

指定した Project/Folder 内の Recipes
指定した Project/Folder の Sub-folders と Sub-folders 内の Recipes
関連する Connections
関連する Custom connectors (SDK connectors)
関連する Callable recipes
関連する Lookup tables
関連する Shared schemas
関連する Message templates
関連する Account properties

Step 1. 移動したい Recipe や Connections を Project/Folder にまとめる

最初に、移動したい Recipe と Recipe に使用している Connections と Callable recipes を Project/Folder にまとめる必要があります。

Connections や Callable recipes が指定した Home assets、または Project/Folder に含まれていない場合には、Manifest の作成画面で下記のようにオレンジの警告マークが表示されます。Home assets にある Connections や Callable recipes は、Manifest の作成時に含むことができますので、複数の Recipes で利用している場合には、Home assets に移動することをオススメします。

Projects で移動したい Recipe や Connections をドラッグ&ドロップしてまとめます。Folder ごとの移動も可能です。例として、下記の動画では、Training Project の配下にある Recipe と Connection を、Demo Project に移動しています。

Step 2. Manifest を作成する

Tools > Recipe lifecycle management を選択します。

デフォルトでは、Admin ロールのみ、Recipe lifecycle management を選択することができます。カスタムロールを作成する場合には、Platform tools > Recipe lifecycle management にチェックを入れてください。ロールについては、ロールでの権限管理についてをご参照ください。

カスタムロールを作成するには、Advanced Recipe Management & Operations のオプションを利用する必要があります。

Export > New manifest を選択します。

任意の Manifest name を入力して、Source folder で Project/Folder を選択します。

デフォルトでは指定した Project/Folder 内の全ての Assets (Recipes や Connections など) が選択されています。不要なものがある場合には、チェックマークを外してください。

右側の YOUR MANIFEST CONTAINS で、Assets の種類と数を確認できます。

Step 1 で説明した通り、Connections/Callable recipes が Home assets、または指定した Project/Folder に含まれていない場合、オレンジの警告マークが表示されます。例えば、下記のスクリーンショットでは noauth-http という Connection が Source Folder (Manifest の作成時に選択した Folder) に含まれていないという警告が出ています。

Projetcs > All assets で Connection 名を検索すると表示されますので、そのままドラッグして、Home assets、または指定したい Project/Folder にドロップします。同様の方法で Callable recipes も移動します。

Lookup tables は、デフォルトでは、Ignore data が選択されています。この場合、header の値のみが入力された状態で Manifest が作成されます。それぞれの row の値も含みたい場合には、Include data を選択してください。

一通り確認して問題がなければ、Create manifest を選択します。

Step 3. Manifest から Package を作成する

Manifest 作成後は下記の画面になりますので、右上の Build and export package をクリックします。選択すると、即座に Zip ファイルの作成が開始されます。トップメニューからこちらの画面に移動するには、Tools > Recipe lifecycle management > Export > 対象の Manifest を選択します。

Zip ファイルの作成が完了したら、Download を選択します。

Zip ファイルは Export history の Download zip file から何度でもダウンロード可能です。

Step 4. Zip ファイルをインポートする

ダウンロードした Zip ファイルをインポートする方法については下記のドキュメントをご参照ください。

Recipe のインポート方法

Sharing の link で 1つの Recipe だけ移動する

Callable recipes や Lookup tables などを利用していない場合には、Sharing のリンクを利用して簡単に Recipe を移動することができます。Projects > Recipes > 対象の Recipe > Settings > Sharing > Copy を選択して、リンクをコピーします。

Recipe をインポートするワークスペースへ移動します。画面右上のユーザーアカウントメニューから目的のワークスペースを選択してください。

先ほどコピーしたリンクをブラウザーにペーストして、Enter を押下すると Recipe が表示されるので右上の Use this recipe を選択します。

Recipe が表示されますが、テスト前に Connections の設定をし直す必要があるので、Exit を選択します。

Connections を選択して、Connections を設定し直します。なお、該当する App の Connection が利用可能な場合、自動で接続されますが、Connection の妥当性（選択された Connection がレシピに適合するか）の判断は行われませんので、自動で接続された Connection が妥当なものであるとは限りません。よって、Connected になっている Connections が適切かどうかも全て確認してください。

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