Jira と DocuSign を連携してみる(サンプルレシピつき)

Jira と DocuSign を連携して、Jira に PDF ドキュメントをアップロードし送信先設定を行うと、DocuSign での署名依頼から、Jira への署名済みドキュメントのアップロードまでの処理を自動で行います。

目次


必要システム

  • Jira (Server, Data Center または Cloud)

    Server および Data Center の場合は、パブリックネットワーク (Workato が使用するグローバル IP アドレス) から接続可能であること、またはオンプレミスエージェント経由で接続可能な環境が必要です。

  • DocuSign
  • Workato

Recipe のインポート

アプリケーション別 レシピ一覧 から取得したサンプルレシピをお使いの Workato 環境 (ワークスペース) へインポート後、次の設定を行ってください。


Jira の設定

1. カスタムフィールドを作成する

Jira にログインし、Jira 右上歯車 > 課題 > カスタムフィールド より以下のカスタムフィールドを作成してください。

名前フィールドタイプ
DocuSignエンベロープIDテキストフィールド行(1行)
DocuSignエンベロープURLURL フィールド
ドキュメント送信先:E-Mailアドレステキストフィールド行(1行)
ドキュメント送信先:氏名テキストフィールド行(1行)



2. ワークフローを作成する

以下の通りワークフローを作成してください。

以下の XML ファイルを利用して、ワークフローをインポートすることが可能です。Jira 右上歯車 > 課題 >ワークフロー の インポート ボタンから XML をインポートしてください。

2-1. ワークフロー設定 (ダイアグラム表示)

2-1. ワークフロー設定 (テキスト表示)

2-2. トランジションの設定
ステップトランジション条件事後操作
To Do送信
担当者を「Workato」へ変更
送信済み (DocuSign)無効化


サイン完了課題の担当者のみが実行可能

辞退課題の担当者のみが実行可能
無効 (DocuSign)再申請

完了 (DocuSign)完了

辞退 (DocuSign)再申請

送信中 (DocuSign)送信完了課題の担当者のみが実行可能

差し戻し課題の担当者のみが実行可能
Done




3. ユーザーを作成する

Workato から Jira へ接続するユーザーとして、「Workato」ユーザーを作成してください。
「Workato」ユーザーへ 1、2 の設定が行われたプロジェクトへのアクセス権を付与してください。




Workato の設定


1. 接続設定を行う

DocuSign, Jira との接続設定を行います。
App Connections メニューで各アプリケーション・サービスとの Connection を追加し、設定してください。

Jira の Connection の username には、先程作成した「Workato」ユーザーを利用します。



2. レシピの設定変更

ステップNo.設定項目変更内容
1対象プロジェクトの指定

赤枠 (Value) の値を、用意した Jira のプロジェクトキーに変更します。

19DocuSign ベース URL の設定

Default value の値を、DocuSign のベース URL に変更します。


  • ベース URL とは、DocuSign のホーム画面表示時の、Web ブラウザのアドレスバー(オムニボックス)上の、スラッシュ(/)より前の値です。
  • サンプルレシピでは初期値として、開発者サンドボックス環境のベース URL がセットされています。

20DocuSignエンベロープ件名

DocuSign エンベロープの件名に表示したい内容を Default value に入力します。

21DocuSignエンベロープ送信先 E-Mail

「ドキュメント送信先:E-Mailアドレス」datapill を Default value に指定します。

22DocuSignエンベロープ送信先 氏名

「ドキュメント送信先:氏名」datapill を Default value に指定します。

26DocuSignエンベロープID

「DocuSignエンベロープID」のカスタムフィールド ID *1を Default value に入力します。

27DocuSignエンベロープURL

「DocuSignエンベロープURL」のカスタムフィールド ID *1を Default valueに入力します。


カスタムフィールド ID *1 の確認方法

Jira にログインし、Jira 右上歯車 > 課題 > カスタムフィールド 画面の、アクション列の歯車 > 編集 から 「カスタムフィールドの詳細の編集」画面を表示します。
「カスタムフィールドの詳細の編集」画面表示時にアドレスバーに表示される ?id=10035がカスタムフィールドIDです。

Workato の Variables の Default value へ、「customfield_<カスタムフィールドID>」の形式で値をセットします。
上記カスタムフィールド(DocuSignエンベロープID)の例では、id は 10035 ですので、Default value へセットする値は「customfield_10035」となります。

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