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Jira Cloud|ワークフロー

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Jira Cloud|ワークフロー

Jira Cloud のワークフローに関してご案内します

※ 2024 年 5 月時点の情報です

 

 


ワークフローとは

 

Jira Cloud では、課題の作成から完了までの一連の流れをワークフローと呼びます。作業のステップを「ステータス」として可視化し、ステータス間の導線を「トランジション」と呼びます。

トランジションには、作業の差し戻しや特定のユーザーの承認が必要なステップ、特定のユーザーのみに作業権限を与えるなどのさまざまな条件を設定できます。

全ての作業ステップが終了してステータスが「クローズ」になると、作業(課題)の完了を意味します。

 

ワークフロー_02.png

 

 


ステータスとは

 

ステータスとは、プロジェクト内で管理している作業のステップ(現在の位置)のことを表します。プロジェクト作成時に既定のステータスを持つデフォルトワークフローが作成されます ※1
ステータスはチームの要件ごとに自由にカスタマイズできます。
また、ステータスのカテゴリは以下の 3 種類に分類されます。このカテゴリに沿って、必要なステータスを作成してください。

カテゴリ

カテゴリ

着手前 status:TODO

進行中 status:IN PROGRESS

完了 status:DONE

 

ワークフロー_03.png

 

 

※1:各 Jira シリーズやプロジェクトテンプレートによって既定のステータスは異なります。

 

ステータスを作成する際は汎用的なネーミングにして重複を避けてください。ダッシュボードやレポートで集計する際の材料として使用します。

 

Jira サイト内の既存ステータスの確認、および新規作成は以下から実施できます。

手順:右上歯車アイコン > 「課題」 > ステータス

 

ワークフロー_01.png

 

 


トランジションとは

 

「トランジション」とはステータス間を遷移する際の導線のことで、実行条件や処理を設定することが可能です。この機能には複数カテゴリが存在し、用途が異なります。これらの背景を理解すると設定時の理解がぐっと深まりますので是非ご確認ください。

 

ワークフロー_15.png

カテゴリ

用途

カテゴリ

用途

トリガー

  • 開発ツール※2 を連携し、開発ツール側でのアクションをきっかけに Jira 課題を動作させる

※2:Bitbucket Cloud、GitHub など

https://support.atlassian.com/ja/jira-cloud-administration/docs/configure-workflow-triggers/

  • 連携開発ツールでソースコードのコミット / ブランチ作成後などに Jira 課題のワークフローを自動で更新する

条件

  • トランジション実行前の値が正しいか確認する(トランジション実行ユーザを制御する)

トランジション要件を満たさない場合は「課題表示画面」にトランジションボタン(遷移予定ステータス)が表示されません。

  • 課題起票は” ロール A ”のみ許可する(マネージャーのみ許可、営業のみ許可など)

検証(バリデーター)

  • トランジション実行後に値が正しいか確認する(トランジション実行条件を制御する)

トランジション要件を満たさない場合は目的のステータスに遷移せず、元のステータスへ戻ります。

  • 特定フィールドの値が期待値通り(入力有無 / 特定の値など)の場合のみトランジションを実行する

事後操作

  • トランジション実行後に必要な内部処理を行う

  • 課題フィールドを特定の値に更新する

  • 特定の課題に担当者を割り当てる

  • 特定の課題にコメントを付与する

  • 課題の変更履歴を更新し、データベース(クラウド)に登録する

 


ワークフロー設定

 

抑えておきたいポイントと設定方法をご案内します。

アクティブワークフロー or 非アクティブワークフロー

Jira Cloud のワークフローは ” アクティブ状態 ” と ” 非アクティブ状態 ” の 2 種類存在します。
まずは ” 非アクティブワークフロー ” を用意して編集するところから始めましょう。

 

ワークフロー_04.png

カテゴリ

概要

カテゴリ

概要

非アクティブワークフロー

status:まずはここから

  • どのプロジェクトでも使用されていないワークフロー

  • ワークフローを自由に編集できる

アクティブワークフロー

 

ワークフローを設定する

ワークフローの設定~運用までに必要な工程は以下となります。本ドキュメントでは、以下の流れに沿ってご案内します。

カテゴリ

設定

カテゴリ

設定

ワークフローを設定する

編集用ワークフローを用意する

ステータスを設定する

  • 使用しないステータスを削除する

  • 使用するステータスを追加する

  • ステータスを編集する

トランジションを設定する

  • トランジションを追加・編集する

  • 必要に応じてトランジションに追加条件を設定する status:高度な設定

    • トリガー

    • 条件

    • 検証(バリデーター)

    • 事後操作

ワークフロースキームを設定する

課題タイプとワークフローを関連付けてまとめ、プロジェクトと紐づける

 

1:編集用ワークフローを用意する

デフォルトワークフローを複製して「ダイアグラム」※3 で編集する例をご案内します。

※3:ワークフローの表示形式を図 or テキストで選択できます。図で表している形式を「ダイアグラム」と呼びます。

 

ワークフローは新規で作成することもできますが、プロジェクト作成時に自動作成される” デフォルトワークフロー ”を複製して編集することをお勧めします。

 

手順:

  1. 右上歯車アイコン > 「課題」> 「ワークフロー」> 任意のデフォルトワークフローの三転リーダメニュー > 「コピー」を押下

  2. “ ワークフローのコピー “ 画面で任意の情報を入力 > 「コピー」を押下

  3. 該当のワークフロー編集画面で「ダイアグラム」を押下し、編集 UI を切り替える

 

ワークフロー_05.png
ワークフロー_06.png

 

 

2:ステータスを設定する

デフォルトワークフローを編集して、以下のステータスを準備する設定例をご案内します。

必要なステータス

ステータスの状況と要件

必要なステータス

ステータスの状況と要件

BACKLOG

  • 課題起票後かつ作業前の課題

  • 全てのステータスから遷移できる課題

IN PROGRESS

  • 作業中の課題

IN REVIEW

  • 作業が完了し、レビュー中の課題

DONE

  • レビューが完了し、クローズした課題

 

既定のステータスが設定された初期状態のワークフロー(Jira Cloud のカンバンテンプレートの場合)は以下構成です。ここからカスタマイズしていきます。

ワークフロー_07.png

ステータスやトランジションはマウス操作で自由に移動 / 調整できます。

 

 

2-1:使用しないステータスを削除する

初期状態のワークフローを確認し、チームの運用では使用しないステータスを削除しましょう。

手順:

  1. 該当のステータスを押下 > 「ステータスを削除」を押下

  2. “ ステータスの削除を確認 “ ダイアログで「削除」を押下

 

ワークフロー_08.png

 

2-2:使用するステータスを追加する

初期状態のワークフローには含まれていないが、チームで運用したいステータスを追加しましょう。

手順:

  1. 「ステータスを追加」を押下 > プルダウンから追加するステータスを選択し「追加」を押下する or 新規作成する ※4

  2. 作成したステータスを任意のワークフロー位置に配置する

※4:ワークフローステータスメニューではなく、ワークフロー編集画面でも新規作成できます

 

ワークフロー_09.png

 

 

2-3:ステータスを編集する

ステータス設定を編集することができます。編集可能項目は、全てのステータスから遷移するか否か / ステータス名 / ステータスカテゴリなどです。

ワークフロー_10.png

特定のステータスからのみトランジションさせる場合は、「すべて」のマークを外してください。

 

3:トランジションを設定する

3-1:使用するトランジションを追加・編集する

初期状態のワークフローには含まれていないが、チームで運用したいトランジションを追加・編集しましょう。また、作成したトランジションは再利用することも可能です。是非ご確認ください。

トランジションは課題画面のボタン名として表示されますので、ユーザーが分かりやすい名称を付けることをお勧めします。

 

ワークフロー_24.png

 

 

3-1-1:新しいトランジションを作成する

新しいトランジションを作成しましょう。

手順:

  1. 任意のワークフローを選択 >トランジション元のステータスを押下し、任意の丸印をトランジション先のステータスに向けてドラッグする

  2. ” トランジションの追加 ” ダイアログで任意のトランジション情報を入力する > 「追加」を押下

 

ワークフロー_22.png

 

トランジション時に表示する「ワークフロー画面」の挿入が可能です。(任意)
ワークフロー画面に関しては以下をご参照ください。

 

 

3-1-2:作成済のトランジションを再利用する

終点のステータスが同じトランジションは再利用することが可能です。
例えば、BACKLOG / IN PROGRESS / IN REVIEW / DONE の 4 つのステータスが存在するワークフローが存在したとします。この時、” BACKLOG ” から ”IN PROGRESS” に遷移するトランジションを ” 作業開始 ” にして作成しておくと、 ” IN PROGRESS ” より先の ” IN REVIEW ” で作業の差し戻しがあった際に、
” IN REVIEW ” → ” IN PROGRESS ” も ” 作業開始トランジション ” が流用できます。設定時間を短縮できる機能ですので、是非ご確認ください。

 

手順:

  1. 任意のワークフローを選択 >「トランジションを追加」を押下

  2. ” トランジションの追加 ” ダイアログで「トランジションを再利用」タブに切り替える

  3. 任意のトランジション情報を選択する > 「追加」を押下

 

ワークフロー_23.png

 

3-2:必要に応じてトランジションに追加条件を設定する status:高度な設定

トランジションの「条件」を ”Developer ロール” のみに設定にする例をご案内します。

  1. 任意のトランジションを押下 > 該当トランジションのダイアログで「条件」を押下する

  2. ” トランジション:作業開始 ” 画面で「条件を追加」を押下する

  3. ” 条件をトランジションに追加 ” 画面で「プロジェクトロールに属するユーザー」を選択 > 「追加」を押下

  4. ” パラメーターを Condition に追加 ” 画面のプルダウンで ” Developer ” を選択 > 「追加」を押下

 

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ワークフロー_13.png
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「アクティブワークフロー」を編集している場合は、編集後に ” 下書きを公開 ” を実行してください。

 

ワークフロー_21.png

 

▼おすすめ解説動画▼

 

 


ワークフロースキーム

 

Jira Cloud には「ワークフロースキーム」という概念があり、任意の課題タイプと特定のワークフローを関連付けてセットにします。課題タイプごとにそれぞれ異なるワークフローを紐付けることも可能です。課題タイプとワークフローのセットは他のプロジェクトで流用できます。

 

ワークフロー_16.png

 

ワークフロースキームを設定しプロジェクトと紐づける

プロジェクト作成時に該当プロジェクト用のワークフロースキームが自動で作成されます。このワークフロースキームを編集した設定例をご案内します。

手順:

  1. 「ワークフロースキーム」 > 該当プロジェクトの任意のスキームの「編集」を押下

  2. 該当のワークフロースキームのプルダウンメニューを展開し「既存の追加」を押下

  3. ” 既存のワークフローの追加 ” 画面で使用するワークフローを選択 > 「次へ」を押下

  4. 該当ワークフローを使用する課題タイプを選択 > 「完了」を押下

  5. 該当ワークフロースキームに遷移した後、「公開」を押下

 

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  • 「課題タイプスキーム」や「フィールド設定スキーム」とは異なり、上記時点でプロジェクトとワークフロースキームが紐づきます。

  • 汎用的なワークフロースキームを作成し、複数のプロジェクトで流用することもできます。

 

 

ワークフロースキームを切り替える

ワークフロースキームを切り替える方法をご案内します。

手順:

  1. プロジェクトTop > 「プロジェクト設定」> 「要約」> ワークフロー > スキーム名を押下

  2. ” ワークフロー ” 画面で「スキームの切り替え」を押下

  3. “ 課題 “ 画面で変更する任意のワークフロースキームを選択 > 「関連付け」を押下

 

ワークフロー_20.png

<補足情報>

 

作成したワークフロー設定は他のサイトでも使用できます。以下をご参照ください。

 

 


チーム管理対象プロジェクト向けの情報

 

チーム管理対象プロジェクトをご利用の方は以下をご参考ください。

 

 

 

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