JIRA 入門編 - 検索機能

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登録された多数の課題から目的の課題を選び出すため、JIRAには強力な検索機能が用意されています。ここでは、JIRAの検索機能について基本的な使い方をご紹介します。

クイック検索

課題キーを覚えている課題を開くときは、クイック検索機能を使うと検索画面を経由しなくても課題の画面に直接移動できます。

JIRAの画面右上に表示されている「クイック検索」テキストボックスに課題キーを入力して「Enter」キーを押します。
/」(スラッシュ)キーを押しても、クイック検索にカーソルを移動できます。

入力された課題キーに対応する課題が登録されていたら、その課題を表示します。

クイック検索」に入力された文字列が課題キーではないときは、課題の要約、説明、コメントで文字列検索を行います。

この場合は「課題ナビゲーター」画面が表示されて、指定の文字列が課題の「要約」、「説明」、「コメント」のいずれかに含まれている課題がリスト表示されます。

いずれかの課題を選択すると、課題の画面が表示されます。課題の画面に右上に表示されている「検索に戻る」リンクをクリックすると、一つ前の課題ナビゲーター画面に戻ります。

スマートクエリ

クイック検索」テキストボックスに以下のキーワードを入力すると、スマートクエリ機能を利用できます。これらのキーワードは、組み合わせて指定することもできます。

キーワード説明入力例

my

自分に割り当てられた課題を検索します。
“bugs”“tasks”などのキーワードを追加すると、自分に割り当てられたバグやタスクだけに絞り込むことができます。

my bugs → 自分に割り当てられたバグ課題を検索する。

r:

報告者(課題を起票したユーザー)で課題を検索します。
“r:me”とすると自分の起票した課題だけを検索できます。
他のユーザーの起票した課題を検索するには、“r:(ユーザー名)と入力してください。

r:me → 自分の起票した課題を検索する。
r:admin → ユーザー“admin”の起票した課題を検索する。 

(プロジェクト名)

または

(プロジェクトキー)

指定したプロジェクトの課題を検索します。プロジェクト名、プロジェクトキーのどちらでも使用できます。

練習用プロジェクト
SANDBOX

overdue

課題に指定された期限を超過しているものを検索します。

overdue

created: 
updated: 
due:

作成日(created:)、更新日(updated:)、期限(due:)をキーにして検索します。

コロン(:)のあとに、以下のような形で日付の期間を指定します。

  • 今日 → today
  • 昨日 → yesterday
  • 一週間前 → -1w
  • 昨日から一週間後 → -1d,1w
  • 三日前から二日前 → -3d,-2d
  • 30分前から一時間後 → -30m,1h

created:today → 作成日が今日の課題を検索する。
created:yesterday → 作成日が昨日の課題を検索する。
updated:-1w → 過去一週間以内に変更された課題を検索する。
due:-1w,1w → 一週間前から一週間後が期限になっている課題を検索する。
created:-1w,-30m → 一週間前から30分前までの間に作成された課題を検索する。
created:-1w updated:yesterday → 過去一週間以内に作成され、昨日変更された課題を検索する。

(優先度)

以下のキーワードで優先度を指定して検索できます。大文字小文字は区別しません。

  • Blocker → 最高
  • Critical → 高
  • Major → 中
  • Minor → 低
  • Trival → 最低

Blocker 
Major
Trivial

(課題タイプ)

以下のキーワードで課題タイプを指定して検索できます。大文字小文字は区別しません。

  • Task → タスク
  • Bug → バグ
  • Improvement → 改善

bug 
task 
bugs
tasks

<解決状況>

以下のキーワードで解決状況を指定して検索できます。大文字小文字は区別しません。

  • Unresolved → 未解決
  • Duplicate → 重複
  • Incomplete → 不完全
  • Fixed → 修正済み

fixed
duplicate

c:

課題に指定されているコンポーネントをキーにして検索します。
“c:”の後には空白を入れないでコンポーネントを指定してください。

c:セキュリティ → コンポーネントが「セキュリティ」である課題を検索する。

v:

課題に指定されている影響バージョンをキーにして検索します。
“v:”の後には空白を入れないでバージョンを指定してください。
ワイルドカード記号として“*”を使えます。

v:3.0 → バージョンが“3.0”の課題を検索する。ただし“3.0.1”“3.0.0.4”は対象外。

(情報)ワイルドカード記号を使って「v:3.2*」と指定すると、 “3.2”“3.2.1”“3.2-beta”も検索対象になります。

ff:

課題に指定されている修正バージョンをキーにして検索します。“ff:”の後には空白を入れないでバージョンを指定してください。
ワイルドカード記号として“*”を使えます。

(上と同じです。)

いくつか使用例を挙げてみます。お手元のJIRAでも試してみてください。

例1 自分に割り当てられた課題

自分に割り当てられた課題を検索するには、クイック検索テキストボックスに「my」と入力して「Entetr」キーを押します。

自分に割り当てられた課題が課題ナビゲーター画面に表示されます。画面上部の検索条件欄には、クイック検索にキーワードで指定した内容が表示されます。期待した検索結果と違っていたときは、検索条件欄を確認してください。

例2 特定のユーザーが起票した課題

admin」というユーザーによって起票された課題だけを検索してみます。クイック検索に「r:admin」と入力して「Enter」キーを押してください。

admin」というユーザーが起票した課題(報告者がAdministratorである課題)が検索されました。キーか要約のリンクをクリックすると課題を表示します。画面上部の検索条件欄で条件を追加して、検索結果を絞り込むこともできます。

例3 期限が明日までの課題

期限が明日までの課題を検索します。クイック検索に「due:tomorrow」と入力して「Enter」キーを押してください。

下の画面は2014年1月14日に検索を実行したときの画面です。これまでの例と同じように課題ナビゲーター画面で検索結果が表示されますが、画面上部の検索条件欄の表示内容が少し異なります。ボタンではなくテキストボックスがあり、「due = 2014-1-15」と表示されています。ボタンで表示される「簡易検索」画面では、スマートクエリで指定した条件を表現できないためです。

(情報) スマートクエリ機能については、Atlassianのドキュメント「Using Quick Search」(英語)も参照してください。

課題ナビゲーター

これまで何度か登場した「課題ナビゲーター」画面ですが、この画面にもいろいろな機能があります。利用する機会が多いと思われる機能をいくつかご紹介します。

課題ナビゲーター画面は、画面上部に表示されている「課題」メニューの「課題の検索」メニューから開くことができます。

以下のような課題ナビゲーター画面が表示されますが、JIRAの使用状況などにより表示内容は多少違っているかもしれません。

ご注意ください

この画面のレイアウトはJIRA 5.2から採用されました。古いバージョンのJIRAをお使いの場合は、検索条件欄の配置など画面レイアウトが異なります。お手元のJIRAにあわせて読み替えてください。

(A) 検索条件

課題リストを絞り込むための検索条件を指定します。「プロジェクト」「課題タイプ」などボタン形式で表示されている項目は、ボタンをクリックするとドロップダウンメニューが表示されて条件を指定できます。新しい条件を追加するには「その他の条件」ボタンをクリックして、表示されるドロップダウンリストでチェックをつけます。検索条件は、指定すると即座に反映されます。

右の方にある「高度な検索」リンクをクリックすると、SQLのWHERE句に似た構文のJQLで検索条件を指定できるようになります。

(情報) JQLによる検索は、このドキュメントの範囲を超えるため説明しません。「高度な検索」画面の使い方は、Atlassianのドキュメント「Advanced Searching」(英語)を参照してください。

(B) フィルター

指定した検索条件を「フィルター」として保存し、再利用したり、他のユーザーと共有することができます。「検索条件」の右にある「保存」ボタンをクリックすると、名前を付けて保存できます。保存したフィルターは「お気に入りのフィルター」に登録されます。また、既存のフィルターを使用したときに「保存」ボタンの右に表示される「詳細」をクリックするとフィルターの情報を表示でき、ここから他のユーザーと共有するための権限設定などが行えます。

(情報) フィルター機能については「フィルター機能」で詳しく説明します。

(C) 課題リスト

検索条件を満たす課題のリストです。左側のアイコンをクリックすると、「一覧ビュー」か「詳細ビュー」か画面を切り替えることができます。下図は、一覧ビューでの表示です。

一覧ビューで表示している場合、各行の右端に表示される歯車アイコンをクリックすると、課題に対する操作を行えます。

リストの表示内容は、印刷用に表示したり、XML形式やWord、Excelファイルとして出力できます。画面右上にある「エクスポート」をクリックすると、ドロップダウンメニューに出力可能な形式が表示されるので、出力したい形式を選択してください。

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