JIRA 入門編 - JIRAの基本

 上のページに戻る

このページでは、JIRAのログイン手順、画面など、基本的なことについて説明します。

JIRAとは

JIRAは、Atlassianの開発した課題管理システムです。ソフトウェア開発プロジェクトのバグ管理、課題管理システムとして利用することを主目的として開発されてはいますが、その高度で柔軟なカスタマイズ性により、単純な課題管理システムの枠を超えて、タスク管理、進捗管理、工数管理、スケジュール管理など、プロジェクト管理全般に利用することができます。

JIRAでは、課題やバグ、タスクは「課題」という単位で管理します。一つ一つの課題には、担当者や期限、重要度など、いろいろな属性を設定できます。設定できる属性の種類は、プロジェクトや課題タイプにより異なります。
「プロジェクト」は、課題をまとめるための器です。プロジェクト単位に、課題に設定できる属性や選択肢の種類、ユーザー権限などを設定できます。「課題タイプ」は課題の種別のことです。デフォルトでは「タスク」「バグ」「改善要望」などが用意されています。

さらに、課題の進め方をワークフローとして定義したり、状況を各種のレポートで表示することもできます。
JIRAにもともと用意されている機能で物足りないようであれば、Atlassian Marketplaceからアドオンを購入して、新しい機能を追加できます。

この他にもJIRAにはさまざまな機能が用意されていますが、最初からすべての機能を使いこなすことはできません。このドキュメントでは、JIRAにログインする手順から初めて、プロジェクトや課題を作成する手順など、基本的な操作方法を紹介します。お手元のJIRAでも操作してみてください。

ログイン手順

JIRAにアクセスすると、最初にログイン画面が表示されます。JIRA管理者から連絡されたユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」ボタンをクリックします。
このコンピューターにログイン情報を記憶させる」チェックをオンにしてログインすると、ユーザー名とパスワードを保存しておくことができます。ただし、あなた以外のユーザーでも同じユーザー名でログインできてしまうので、共用PCや借りもののコンピュータでは使わないようにしてください。 

ユーザー名やパスワードがわからなくなってしまったときは、ログイン画面の「自分のアカウントにアクセスできない場合」のリンクをクリックしてくだい。以下の「自分のアカウントにアクセスできない場合」画面が表示されるので、画面の指示に従いユーザー名かメールアドレスを入力し、「メールを送信」ボタンをクリックします。その後、JIRAからメールが届くので、そのメールの指示に従ってください。

ご参考

JIRAの設定によっては、ログイン画面に「メンバーでない場合は、サインアップしてアカウントを取得してください」というメッセージが表示されていることがあります。メッセージ中のリンクをクリックするとサインアップ画面が表示され、自分で新しいユーザーを追加できます。

画面上の各項目を入力し「サインアップ」ボタンをクリックすると新しいユーザーが作成されます。
サインアップ機能は、社内システムなど利用するユーザーが特定できる環境では、利用できなくなっていることが多いと思います。不特定多数のユーザーが使用する公開されたバグ管理システム(例えば jira.atlassian.com)などでは、管理者の負荷軽減のためサインアップ機能を利用できるところがあるようです。

パスワードの変更手順

ログインしたユーザーは、自分のパスワードを変更できます。セキュリティを維持するため、ある程度の期間でパスワードを変更されることをオススメします。

パスワードを変更するには、画面の右上に表示されているユーザーのアイコンをクリックし、プルダウンメニューの「プロファイル」を選択します。

ユーザーのプロファイル画面が表示されます。「要約」の「詳細」の中に、「パスワードの変更」というリンクがあるのでクリックしてください。

パスワードの変更」ダイアログボックスが表示されます。「現在のパスワード」「新しいパスワード」「パスワードの確認」を入力して「更新」ボタンをクリックしてください。

正しく変更できると「(情報) 詳細が更新されました。」というメッセージが表示されます。次回ログインするときは、今回変更したパスワードを使ってください。

画面の要素

JIRAにログインすると、最初にダッシュボード画面が表示されます。以下にダッシュボード画面の例を挙げます。この画面は、JIRA管理者やユーザー自身の手によりカスタマイズされているかもしれません。

プロジェクトとは

JIRAのプロジェクトとは、課題をまとめるための単位です。単純に課題をまとめるだけではなく、課題の持っている項目や選択肢の内容、課題の状態の移り変わり方、ユーザーの権限付与など、さまざまな設定をプロジェクト単位で行うことができます。

JIRAでプロジェクトを見るには、画面上部のメニューから「プロジェクト」を選択します。最近開いたプロジェクトがあれば、それがメニューに表示されています。まだどのプロジェクトも見ていない場合は、「すべてのプロジェクトの表示」を選択すると、「プロジェクトの閲覧」画面が開きます。

使用できるプロジェクトのリストが表示されます。内容を見たいプロジェクトのリンクをクリックしてください。

プロジェクトの詳細画面が表示されます。
なお、「プロジェクト」メニュー以外の場所でも、JIRA上でプロジェクト名のリンクが表示されている部分があれば、同じ画面を表示できます。

デフォルトでは「要約」タブの内容が開きます。プロジェクトの説明、過去30日間の課題の発生・解決状況、アクティビティストリーム(活動履歴)などが表示されています。また、デフォルトでは10種類のレポートが用意されていますので、これらをプロジェクトの管理に活用できます。
左側のタブを選択することで、さらに詳細な情報を見ることができます。
ただし、左側のタブに「ソース」タブがあり、この機能を使うにはFishEyeでソースコードを表示できるように設定する必要があります。同様に、「レビュー」タブの機能を使うにはFishEyeとCrucibleでコードレビューを行えるように設定する必要があります。

ご参考

FishEye、Crucibleをご利用いただくには、別途ライセンスをお求めいただく必要があります。詳しくは弊社までお問い合わせください

プロジェクトの管理権限があるユーザーでログインしていると、プロジェクトの詳細画面の左上に「管理」リンクが表示されます。ボタンをクリックするとプロジェクトの管理画面が開きます。

この画面では、プロジェクトで作成できる課題の種類を設定したり、バージョン、コンポーネントなどの定義、ユーザー権限や通知の設定を行えます。また、画面やワークフローをカスタマイズして、プロジェクトの目的にあった課題タイプを設定することもできます。

(情報)プロジェクトの詳細な管理方法については、このドキュメントの範囲を超えるので説明しません。機能の詳細については、Atlassianの公開しているドキュメント(英語)、弊社で開催しているセミナー書籍などを参考にしてください。

プロジェクトを作る

ここで、JIRAにプロジェクトを作る方法を簡単に説明します。

ご注意ください

プロジェクトを作るには、JIRAの管理者権限が必要です。

JIRAへ管理者権限でログインし、左上にある「プロジェクト」をクリックして、プルダウンメニューの「プロジェクトの作成」をクリックします。

続けて「プロジェクトタイプの選択」画面が表示されます。プロジェクトの内容に合わせてタイプを選択し、「次へ」をクリックします。ここでは例として「簡単な課題トラッキング」を選択して進めます。

「簡単な課題トラッキング」を選択した場合は、次にワークフローの説明文が表示されます。「Select」をクリックします。

次に、設定画面が表示されます。

  • 名前」は最大80文字で、他のプロジェクトと重複しないものにします。プロジェクトの名前として画面に表示されます。
  • キー」に使えるのはアルファベットの大文字のみ、最大10文字です。こちらも他のプロジェクトと重複しないものにします。プロジェクト固有のIDとして使用され、プロジェクトごとに採番される番号と組み合わせて課題のキーになります。
  • プロジェクトリーダー」は、デフォルトでJIRAの管理者が設定されています。必要があれば変更してください。

各項目を入力できたら「送信」ボタンを押してください。 

新しいプロジェクトの画面が表示されます。

 上のページに戻る

リックソフト株式会社 は、日本でトップレベルのAtlassian Platinum Solution Partnerです。
大規模ユーザーへの対応実績が認められたEnterpriseの認定をうけ、高度なトレーニング要件をクリアし、小規模から大規模のお客様まで対応可能な実績を示したパートナー企業です。


Copyright © Ricksoft Co., Ltd. プライバシーポリシー お問い合わせ