Confluence (ver.5.6~) メールサーバー設定手順
はじめに
ここでは、Confluence ver.5.6 以降 のメールサーバーの設定手順について説明します。
ご注意ください
このページでは、Confluenceからメールサーバーを利用するための設定手順について説明します。
メールサーバー自体の設定については、メールサーバーの管理者、またはシステム管理者にご確認ください。
メールサーバーを登録するには、SMTPサーバーの情報を入力する方法と、JNDIという方法でメールサーバーの情報を指定する方法があります。
SMTPメールサーバーの作成
SMTPとは、“Simple Mail Transfer Protocol(シンプル メール トランスファー プロトコル、簡易メール転送プロトコル)”のことです。
サーバー間でメール転送のための規約のことで、クライアントからメールを送信するときにも使います。ConfluenceにSMTPサーバーを設定してメール送信用に使うことができます。
Confluenceにメールサーバーを設定するには、まず管理者ユーザーでログインします。画面右上の歯車アイコンから「一般設定」を選択します。
画面左側のメニューから、「構成
」の「メール サーバー
」を選択してください。
「メールサーバーの表示
」画面が開き、設定済みのメールサーバーがあればそのリストが表示されます。また、メールサーバーが設定されていないときは、「現在メールサーバーは設定されていません」と表示されます。
新しいメールサーバーの設定を追加するには、「新規 SMTPメールサーバーの追加
」リンクをクリックします。
新しいメールサーバーを設定するための「メールサーバーの作成
」画面が開きます。
「メールサーバーの作成
」画面上部の「SMTPサーバー情報
」の部分でメールサーバーの名前、Confluenceから送信されるメールの情報、中ほどにある「サーバーホスト名」の部分でサーバーの情報を入力します。
各項目には、以下のように入力します。
項目 | 既定値 | 設定内容 |
---|---|---|
名前 | SMTP サーバー | Confluence内部でSMTPサーバーを識別するための名前です。 他と重複しない名前をつけてください。 |
差出人メールアドレス | Confluenceがメールを送信するときに使用する差出人のメールアドレスです。 このアドレスから各ユーザー宛てにメールが送信されます。 | |
差出人名 | ${fullname} (Confluence) | メールの送信者として表示される名前です。 既定では、ユーザー名のフルネームに |
件名プレフィックス | [confluence] | メール件名の先頭に追加される文字列です。 Confluenceからの通知メールであることをユーザーが判断できるように設定してください。 |
サーバー ホスト名 | メールの送信に使用するSMTPサーバーのホスト名です。 設定内容については、メールサーバーの管理者、またはシステム管理者にご確認ください。 | |
サーバーポート | 25 | SMTPサーバーで使用するポート番号を指定することができます。 設定内容については、メールサーバーの管理者、またはシステム管理者にご確認ください。 |
ユーザー名 | SMTPサーバーにアクセスするためのユーザー名です。 設定内容については、メールサーバーの管理者、またはシステム管理者にご確認ください。 | |
パスワード | SMTPサーバーにアクセスするためのパスワードです。 設定内容については、メールサーバーの管理者、またはシステム管理者にご確認ください。 | |
TLSを使用 | SMTPサーバがTLSを使用している場合は有効にします。 設定内容については、メールサーバーの管理者、またはシステム管理者にご確認ください。 |
Atlassianの公開しているドキュメント「Configuring a Server for Outgoing Mail」(英語)も参考にしてください。
ご注意ください
「JNDI Location
」には何も入力しないでください。
「差出人名」以外の各項目は入力必須です。
各項目を入力できたら、「送信
」ボタンをクリックすると、設定した内容をConfluenceに登録します。
Gmail をメールサーバで利用する場合
「メールサーバーの作成
」画面を以下のように設定します。
項目 | 設定内容 |
---|---|
名前 | Confluence内部でSMTPサーバーを識別するための名前です。 他と重複しない名前をつけてください。 |
差出人メールアドレス | Confluenceがメールを送信するときに使用する差出人のメールアドレスです。 このアドレスから各ユーザー宛てにメールが送信されます。 |
差出人名 | メールの送信者として表示される名前です。 既定では、ユーザー名のフルネームに |
件名プレフィックス | メール件名の先頭に追加される文字列です。 Confluenceからの通知メールであることをユーザーが判断できるように設定してください。 |
サーバー ホスト名 | 「smtp.gmail.com」を設定します。 |
サーバーポート | 「587」を指定します。 |
ユーザー名 | SMTPサーバーにアクセスするためのユーザー名です。 設定内容については、メールサーバーの管理者、またはシステム管理者にご確認ください。 |
パスワード | SMTPサーバーにアクセスするためのパスワードです。 設定内容については、メールサーバーの管理者、またはシステム管理者にご確認ください。 |
TLSを使用 | Gmailサーバを設定時は有効にします。 |
Atlassianの公開しているドキュメント「How Do I Configure Confluence to Use GMail as the Mail Server?」(英語)も参考にしてください。
JNDI Locationでメールサーバを設定する
JNDIとは、“Java Naming and Directory Interface”の略称です。JNDI形式で記述したサーバー設定を読み込ませることで、メールサーバーを設定できます。
ただし、あらかじめJNDI形式で設定を用意しておかなければなりません。
ConfluenceでJNDIを使った設定を行うには、最初にConfluenceを停止する必要があります。サービスとして動作している場合は、以下のコマンドを入力してConfluenceを停止してください。
# service confluence stop executing using dedicated user If you encounter issues starting up Confluence, please see the Installation guide at http://confluence.atlassian.com/display/DOC/Confluence+Installation+Guide Server startup logs are located in /opt/atlassian/confluence/logs/catalina.out Using CATALINA_BASE: /opt/atlassian/confluence Using CATALINA_HOME: /opt/atlassian/confluence Using CATALINA_TMPDIR: /opt/atlassian/confluence/temp Using JRE_HOME: /opt/atlassian/confluence/jre/ Using CLASSPATH: /opt/atlassian/confluence/bin/bootstrap.jar:/opt/atlassian/confluence/bin/tomcat-juli.jar Using CATALINA_PID: /opt/atlassian/confluence/work/catalina.pid Tomcat stopped.
次に、JAVAでメールを扱うためのライブラリ mail-1.4.x.jar を、(インストール先)/confluence/WEB-INF/lib
ディレクトリから (インストール先)/lib
ディレクトリに移動します。
# cd /opt/atlassian/confluence # mv confluence/WEB-INF/lib/mail-1.4.x.jar lib/ # ls lib/ annotations-api.jar catalina.jar jcl-over-slf4j-1.6.4.jar jta-1.0.1B.jar ojdbc6-11.2.0.2.0.jar tomcat-api.jar tomcat-jdbc.jar carol-1.5.2.jar ecj-4.4.jar jonas_timer-1.4.3.jar jtds-1.2.4.jar ots-jts-1.0.jar tomcat-coyote.jar tomcat-util.jar carol-properties-1.5.2.jar el-api.jar jotm-1.4.3.jar jul-to-slf4j-1.6.4.jar postgresql-9.0-801.jdbc4.jar tomcat-dbcp.jar tomcat7-websocket.jar catalina-ant.jar hsqldb-1.8.0.5.jar jotm-iiop_stubs-1.4.3.jar log4j-1.2.16.jar servlet-api.jar tomcat-i18n-es.jar websocket-api.jar catalina-ha.jar jasper-el.jar jotm-jrmp_stubs-1.4.3.jar mail-1.4.x.jar slf4j-api-1.6.4.jar tomcat-i18n-fr.jar xapool-1.3.1.jar catalina-tribes.jar jasper.jar jsp-api.jar objectweb-datasource-1.4.3.jar slf4j-log4j12-1.6.4.jar tomcat-i18n-ja.jar
ご注意ください
mail-1.4.x.jar
は、コピーではなく移動してください。
ご注意ください
上のコマンド例は、Linuxインストーラ版Confluenceをデフォルトのオプションでインストールした場合のものです。
インストール先を変更していたり、別のバージョンのConfluenceをお使いのときは、パスを読み替えてください。
Confluenceのインストール時にコンテキストルートなどの設定を行った server.xml
に、メールサーバーの設定を追加します。
/opt/atlassian/confluence/conf/server.xml
をエディタで開き、以下のように編集してください。
(省略) <Context path="/wiki" docBase="../confluence" debug="0" reloadable="false" useHttpOnly="true"> <!-- Logger is deprecated in Tomcat 5.5. Logging configuration for Confluence is specified in confluence/WEB-INF/classes/log4j.properties --> <Manager pathname="" /> <Resource name="mail/Session" ←この行を追加 auth="Container" ←この行を追加 type="javax.mail.Session" ←この行を追加 mail.smtp.host="(メールサーバー名)" ←この行を追加 mail.smtp.port="(ポート番号)" ←この行を追加 mail.smtp.auth="true" ←この行を追加 mail.smtp.user="(ユーザー名)" ←この行を追加 password="(パスワード)" ←この行を追加 mail.smtp.starttls.enable="true" ←この行を追加 mail.transport.protocol="smtps" ←この行を追加 mail.smtp.socketFactory.class="javax.net.ssl.SSLSocketFactory" ←この行を追加 /> ←この行を追加 </Context> (省略)
server.xml
の変更を保存したら、Confluenceを起動します。サービスとして登録しているときは以下のコマンドです。
# service confluence stop executing using dedicated user If you encounter issues starting up Confluence, please see the Installation guide at http://confluence.atlassian.com/display/DOC/Confluence+Installation+Guide Server startup logs are located in /opt/atlassian/confluence/logs/catalina.out Using CATALINA_BASE: /opt/atlassian/confluence Using CATALINA_HOME: /opt/atlassian/confluence Using CATALINA_TMPDIR: /opt/atlassian/confluence/temp Using JRE_HOME: /opt/atlassian/confluence/jre/ Using CLASSPATH: /opt/atlassian/confluence/bin/bootstrap.jar:/opt/atlassian/confluence/bin/tomcat-juli.jar Using CATALINA_PID: /opt/atlassian/confluence/work/catalina.pid Tomcat stopped.
Confluenceが起動したら、管理者としてログインし、管理コンソールから「構成
」の「メールサーバー
」を選択します。「メール サーバーの表示
」画面が開いたら「新規 SMTP メール サーバーの追加
」リンクをクリックします。
項目 | 既定値 | 設定内容 |
---|---|---|
名前 | SMTP サーバー | Confluence内部でSMTPサーバーを識別するための名前です。他と重複しない名前をつけてください。 |
差出人アドレス | Confluenceがメールを送信するときに使用する差出人のメールアドレスです。このアドレスから各ユーザー宛てにメールが送信されます。 | |
差出人名 | ${fullname} (Confluence) | メールの送信者として表示される名前です。既定では、ユーザー名のフルネームに |
件名のプレフィックス | [confluence] | メール件名の先頭に追加される文字列です。このConfluenceからの通知メールであることをユーザーが判断できるように設定してください。 |
JNDI Location | JNDI形式の設定のある場所を指定します。今回は例として、server.xmlで、nameを"mail/Session"に設定していますので、 "java:comp/env/mail/Session" を入力します。 |
Atlassianの公開しているドキュメント「Setting Up a Mail Session for the Confluence Destribution」(英語)も参照してください。
ご注意ください
「SMTPサーバー ホスト名
」「ユーザー名
」「パスワード
」には何も入力しないでください。
差出人名以外の各項目は入力必須です。
各項目を入力できたら、「送信
」ボタンをクリックすると、設定した内容をConfluenceに登録します。
テストメールの送信
登録したメールサーバーの設定に誤りがないか確認するため、テストメールを送信できます。
「メールサーバーの表示
」画面で、「テストメールの送信
」リンクをクリックします。
「テストメールの送信
」画面が表示されるので、「To
」(宛て先)や「Subject
」(件名)、「Message
」(本文)などを指定して「送信
」ボタンをクリックします。「Message Type
」(形式)ドロップダウンリストで、テキストメールとHTMLメールを切り換えることができます。
テストメールの送信結果は「Log
」に表示されます。正常に送信できたときは以下のように表示されます。
Your test message has been sent successfully to <「To」で指定したメールアドレス>.
送信できなかったときは、以下のようにエラーメッセージが表示されます。内容を確認して、誤りを修正してください。
An error has occurred with sending the test email: (省略)
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