Confluence Server から Confluence Date Center への移行手順



本ドキュメントでは Confluence Server から Confluence Data Center へ移行する手順をまとめています。

こちらの手順を実施するには、Confluence システム管理者 の権限が必要です。

参考:Server から Data Center への移行 (Atlassian 社ドキュメント)

 


ライセンス更新前の準備

前提条件

Confluence Server がインストールされた環境に対して Confluence Data Center へ移行を行います。
本ドキュメントでは、非クラスター環境での移行を前提とします。
移行を行う前に、以下の項目について確認してください。

サポート対象プラットフォームを確認する

サポートされているオペレーティングシステム、データベース等は Confluence Server のインストールと同様になりますが、改めて こちら よりご確認ください。

なお、本ドキュメントにて検証に使用した環境の詳細は以下になります。

アプリケーション

Confluence ver.7.13.0

Java

AdoptOpenJDK 11.0.8+10

OS

CentOS Linux release 7.9.2009 (Core)

DB

PostgreSQL 11.13

クラスター化中

オフ

ライセンスを取得する

Confluence Data Center を実行するには、データセンター用のライセンスが必要です。
適用する Confluence ライセンスの種別により、Confluence Data Center と Confluence Server のどちらを実行しているかが決定します。
ライセンス キーを入力すると Confluence がライセンス タイプを自動的に検出し、ライセンス固有の機能が自動的に解除されます。
Data Center 版を利用するには、Data Center ライセンスを購入するか、評価版ライセンスを作成してください。

利用中のアプリを確認する

現在ご利用中の Confluence Server 用アプリがないかをご確認ください。
ご利用中のアプリの Data Center 互換バージョンがベンダーから提供されている場合はそちらに切り替える必要があります。
アプリの確認、更新手順は Confluence アプリのライセンス更新方法(Data Center 移行時)をご参照ください(アプリへの影響を避けるため、Confluence Data Center ライセンス キーを入力する前に更新を実施することをお勧めします)。

アプリの Data Center 互換バージョンがない場合には Server 用アプリがそのまま利用可能かを確認する必要があります。
アプリに対する Atlassian の Data Center 認定は、大規模な Data Center 製品環境で高い信頼性と一貫性で実行できることを基準としています。
そのため、非クラスター環境においてはほとんどの Server 用アプリを正常に利用できますが、アプリベンダーにご確認いただくことをお勧めします。

Data Center 版の機能を確認する

Server 版の機能は引き続きご利用いただくことができます。
Data Center 版 で追加される機能は複数ありますので、詳細は以下の表をご確認ください。

ライセンス更新時の注意点

CONFSERVER-61189 "Opening the base URL multiple times during Data Center migration will break the migration process."  の不具合により、
ライセンス更新中にロードバランサやプロキシサーバーが ping を実行するとライセンス更新が中断します。
ライセンス更新時は、ロードバランサのヘルスチェックを無効にしていただく等、他所からライセンス詳細画面の URL へアクセスしないようにご対応をお願いします。

ライセンスを Server 版から Data Center 版に変更する

Confluence のバージョンよって操作が異なりますので、該当のご利用バージョンの手順を確認するようにお願いします。

Confluence ver.7.2 以降のライセンス更新手順 

  1. Confluence の画面右上の歯車アイコンより、「一般設定」をクリックします。

     

  2. 左側サイドメニューの「ライセンス詳細」を開きます。


  3. Data Center 版のライセンスキーをコピーし、ライセンスキー にペーストして 保存 ボタンをクリックします。


  4. ライセンスタイプが、「Confluence (Data Center) XXX Users」と表示されていることをご確認ください。



Confluence ver.7.1 以前のライセンス更新手順 

 

  1. Confluence の画面右上の歯車アイコンより、「一般設定」をクリックします。

     

  2. 左側サイドメニューの「ライセンス詳細」を開きます。


  3. Data Center 版のライセンスキーをコピーし、ライセンスキー にペーストして 保存 ボタンをクリックします。


  4.  ライセンス更新の移行に関するメッセージが表示されますので、確認 ボタンをクリックします。


  5. ライセンス詳細画面に戻ります。 ライセンスタイプが、「Confluence (Data Center) XXX Users」と表示されていることをご確認ください。


  6. Confluence サービスを 停止 します。

  7. 共有ホームディレクトリを作成します。今回は /var/atlassian/application-data/share-home を作成します。

    # mkdir /var/atlassian/application-data/share-home

     

  8. ローカルホームディレクトリにある attachments ディレクトリを、7で作成した共有ホームディレクトリ配下へ移動します。

    # mv /var/atlassian/application-data/confluence/attachments/ /var/atlassian/application-data/share-home/

     

  9. Confluence サービスを 起動 します。

  10. Confluenceへアクセスすると以下の画面が表示されます。移行を開始 ボタンをクリックします。


  11. ノードを設定する画面が表示されます。クラスター名は任意の名前(例では「node1」)、「共有ホームディレクトリ」は、 7で作成したディレクトリのパス(今回は /var/atlassian/application-data/share-home に設定し、クラスターの新規作成 ボタンをクリックします。
    「インターフェイス」や「結合構成」は任意の情報で設定します。

     非クラスター環境でもこの設定は必須です。
     設定した共有ディレクトリのパスは後ほど変更できます。(手順は こちら をご参照ください)



  12.  「セットアップに成功しました」と表示されたら完了です。「詳細設定」リンクをクリックするとConfluence 管理画面が表示されます。


  13. Confluence 管理画面 > クラスタリング で 1ノード分設定されていることをご確認ください。

 

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