Multiple Products Security Advisory - Hazelcast Vulnerable To Remote Code Execution 2022-03-25 日本語訳

Atlassian 社のセキュリティアドバイザリ

下記の製品をご利用の際には本脆弱性の対応策(修正バージョンへのアップグレードもしくは緩和策の実行)の実施を推奨します。

  • Bitbucket Data Center
  • Confluence Data Center(クラスター化されている場合のみ)


Atlassian 複数製品向けのセキュリティ勧告 - Hazelcast にリモートでコードが実行される脆弱性 (CVE-2016-10750)

要約

CVE-2016-10750 - Hazelcast vulnerable to remote code execution

アドバイザリのリリース日

 午後11時 (UTC) 

対象製品

  • Bitbucket Data Center
  • Confluence Data Center (クラスター化)

CVE ID


脆弱性の概要

複数の Atlassian 製品(Confluence Data Center、Bitbucket Data Center)は、サードパーティ製ソフトウェア Hazelcast を使用しており、このソフトウェアには、Java デシリアライズ攻撃の脆弱性(CVE-2016-10750)が存在します。Hazelcast は、これらの製品がクラスタ実行するように設定されている場合に使用されます。リモートの未認証の攻撃者は、特別に細工された JoinRequest を送信することで本脆弱性を悪用し、任意のコードを実行させることができます。


Bitbucket Data Center の影響を受けるバージョン

  • Bitbucket Server は影響を受けません

  • Bitbucket Cloud は影響を受けません

Bitbucket Data Center の単一インストールとマルチノード インストールの両方が影響を受けます。クラスタが有効化されているかどうかは、アプリケーションの脆弱性に影響しません。

Bitbucket Data Center の次のバージョンが影響を受けています。

  • 5.14.x 以降のすべての 5.x バージョン

  • すべての 6.x バージョン

  • 7.6.13 までのすべての 7.x バージョン

  • 7.7.x から 7.16.x までのすべてのバージョン

  • 7.17.x < 7.17.6

  • 7.18.x < 7.18.4

  • 7.19.x < 7.19.4

  • 7.20.0

Bitbucket Data Center の修正済みのバージョン

Bitbucket Data Center の次のバージョンではこの脆弱性が修正されています。

  • 7.6.14

  • 7.17.6

  • 7.18.4

  • 7.19.4

  • 7.20.1

  • 7.21.0

上記バージョンを Atlassian 社のダウンロード ページで取得し、Bitbucket のアップグレード ガイドに記載された手順を利用してアップグレードを完了してください。

修正済みのバージョンをインストールすることができない場合は以下の「回避策」セクションをご確認ください。

Confluence Data Center の影響を受けるバージョン

  • クラスタとしてインストールされていない Confluence Data Center インスタンスは影響を受けません
  • Confluence Server は影響を受けません
  • Confluence Cloud は影響を受けません

Confluence Data Center は、クラスタとしてインストールされている場合にのみ影響を受けます。クラスタ インストールが利用されているかどうかを確認するには、Confluence ホーム ディレクトリ confluence.cfg.xml ファイルをご確認ください。次の行が存在する場合はクラスタとしてインストールされています。

<property name="confluence.cluster">true</property>

この行が存在しない、あるいは値が true ではなく false に設定されている場合、Confluence クラスタとしてインストールされていません。

クラスタが有効化されている次のバージョンの Confluence Data Center が影響を受けます。

  • 5.6.x 以降のすべてのバージョン

Confluence Data Center の修正済みのバージョン

Atlassian 社では、今後のリリースでこの脆弱性に対応することを予定しています。最新情報については次のチケットをウォッチしてください。

CONFSERVER-78179 - Confluence Data Center - Java Deserialization Vulnerability In Hazelcast - CVE-2016-10750

それまでは以降の「回避策」セクションをご確認ください。

回避策

ファイアウォールまたは他のネットワーク アクセス制御を使い、Hazelcast ポートへのアクセスを制限します。これらのポートへは、Bitbucket もしくは Confluence クラスタの他ノードからのアクセスのみが必要です。

Bitbucket Data Center の場合、Hazelcast はデフォルトで TCP ポート 5701 を利用します。 

Confluence Data Center の場合、Hazelcast はデフォルトで TCP ポート 5701 と 5801 の両方を利用します

参考

  • BSERV-13173 - Bitbucket Data Center - Java Deserialization Vulnerability In Hazelcast - CVE-2016-10750
  • CONFSERVER-78179 - Confluence Data Center - Java Deserialization Vulnerability In Hazelcast - CVE-2016-10750

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